「TGS2024」会場レポート ストリーマーとカプコンのかつてない勢いに仰天

「TGS2024」会場レポート ストリーマーとカプコンのかつてない勢いに仰天
「TGS2024」会場レポート ストリーマーとカプコンのかつてない勢いに仰天

「東京ゲームショウ2024」集英社ゲームズのブース/写真はKAI-YOU編集部撮影

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国内最大級のゲーム展示会「東京ゲームショウ2024」(TGS2024)が、9月26日(木)〜29日(日)まで千葉・幕張メッセで開催中です。

東京ゲームショウといえば、国内外から大手メーカー、個人開発者、周辺機器メーカー、グッズメーカーなど、ゲームに関連する企業が集結する年に一度の祭典。

会場では、ストリーマー(配信者)の勢いや、目玉タイトル『モンスターハンターワイルズ』を有するカプコンの存在感、インディーゲームの隆盛などを感じることができました。

KAI-YOUでは、例年TGSの会場レポートを行っている筆者・コバヤシが、26日の会場の様子をお届けします。

【写真で振り返る】「TGS2024」会場の盛り上がり(全29点)

VTuberにストリーマー ──サウジアラビアも注目する配信者の力

例年の東京ゲームショウと比べ、今回の会場で特に感じたのはストリーマー/プロゲーマー/VTuberの勢いです。

例年はグッズの販売などを行なっていたプロゲーミングチーム・ZETA DIVISIONが、今年は大規模なブースを展開。ストリーマーたちの憩いの場となっていたほか、ソニーのゲーミングギアブランド・INZONE(インゾーン)の新製品発表会などが行われました。

TGS2024に出展したZETA DIVISION

また、サウジアラビアの経済改革を目指した6つの巨大プロジェクトのうち、ゲームやe-Sportsに特化した「Qiddiya(キディヤ)」のブースもかなり目を引きました。

ブースは、現実世界で計画が進行中の遊びに特化した街「キディヤ・シティ」内につくられる「eスポーツ&ゲーミング地区」を表現。DJブースなども用意されたサイバーパンクな雰囲気が会場でも異彩を放っていました。

謎のロボットやサイバーパンクな桜の木など、独特の世界観が広がっていたQiddiya Gamingのブース

加えて、外縁部に設置されたステージでは、1日を通してトークイベントを5本も開催。

プロゲーミングチーム・Crazy Raccoon所属のプロ・ストリーマーを中心に、RIDDLEUUUMぶいすぽっ!、個人ストリーマーが計12人出演しています(初日はCrazy Raccoon代表・おじじさんやVTuber・赤見かるびさんらが出演)。しかもこれは1日目に限った話ではなく、4日間を通して毎日様々な企画が予定されています。

Crazy Raccoonの代表・おじじさんとVTuber・赤見かるびさんをホストに、トークショーが行われた

「Qiddiya」の東京ゲームショウへの力の入れ方もすごいですが、その力の注ぎ口として選ばれたのがストリーマー/プロゲーマー/VTuberだというのも興味深い。

今のゲーム市場における、ストリーマーやプロゲーマーの存在感および影響力の強さが、如実に感じられました。

トラボ、スタンミ、ksonも 会場の随所に配信者の姿が

また、周辺機器メーカーにおいても、東プレの「REALFORCE」がホロライブとのコラボレーションの発表と記念トークショーを開催。

インテルはプロゲーマー・トラボ(trashbox)さんと『ストリートファイター6』で対戦できるイベントを、ガレリアはブース全体をVTuberたちで彩りつつゲームメディア・Signaterと共同でトークライブを開催していました。

一風変わったところでは、ストリーマーのスタンミさんがアトラスのブースで行われた新作RPG『メタファー:リファンタジオ』のステージに出演。

龍が如く」シリーズのファンとして知られ、オーディションを勝ち抜きゲームへの出演も果たしたksonさんも、セガブースで来場者を出迎えていました。

アトラス『メタファー:リファンタジオ』のステージ。一番右にいるのがスタンミさん

セガブースで来場者を出迎えたksonさん(左)

加えてグッズコーナーでも、各プロチームがユニフォームなどを販売。

さらにGRAPHTのブースは、VTuber・赤見かるびさんや実況者グループ・ドズル社と『ストリートファイター6』のコラボグッズを展開。

MediaLinkも実況者グループの三人称2BRO.とのコラボグッズを販売と、こちらでもストリーマーやプロゲーマーが存在感を放っていました。

GRAPHTから発売される、赤見かるびさんとマリーザのコラボグッズ

三人称と2BRO.のグッズが販売されたMediaLinkのブース

ゲーミングデバイスがストリーマーとコラボするのは珍しいことではありません。それでも、会場全体を見渡してみて、これほどまでに各所で配信者の存在を感じたのは初めてでした。

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