ビッグタイトル『モンハン』を有するカプコンが一角を占拠
もう一つ、「TGS2024」の会場で勢いを感じたのが、カプコンが手がけるタイトルたちでした。
イベント前日に詳細が発表された人気シリーズの最新作『モンスターハンターワイルズ』は今回の目玉と言っても過言ではないでしょう。
その注目の高さを見越してか、今回はカプコンのブースだけでなく、ホールをまたいで隣に位置するPlayStationブースの一角でも同作の試遊を行っていました。
2025年発売予定の新作を遊べるとあって、両ブースには多くの人が集結。開場してすぐに試遊の整理券が捌けてしまうほどの人気ぶりでした。
カプコンブースの隣に目を向けて見ると、Samsungのブースでは競技シーンも盛り上がっている『ストリートファイター6』の対戦会が行われており、巨大なモニターに対戦の模様が映し出されています。
PlayStation、カプコン、Samsungのブースはホールをまたいで横一列に並んでいたため、カプコン製のタイトルが会場の一角を占拠している様は圧巻でした。
また会場の各所では、上述のとおり、intelなどのメーカーがブースで対戦イベントなどを行っていたり、コラボグッズが展開されていたりもします。
今回、会場を歩いて一番目にすることが多かったゲームは間違いなく『ストリートファイター6』でしょう。
インディーゲームエリアで感じるパブリッシャーの影響力
最後に触れておきたいのは、企業の参入も増えているインディーゲームについて。
インディーゲームエリアが設けられていたのは、大企業の出展がメインとなる1~8ホールとは別で、間にイベントホールを挟んだ反対側に位置する9~11ホール。
とはいえ、1~8ホールでインディーゲームを見かけなかったかというとそんなことはなく、PLAYISMやハピネット、集英社ゲームズなどのパブリッシャーが、ブース内で多くのインディーゲームを紹介していました。
また、モンスター育成オープンワールドサバイバルクラフトゲーム『パルワールド』(ポケットペア社)も、7ホールに大きなブースを展開。
ゲームショウ開幕前に任天堂やポケモン社から特許権侵害で提訴、その後の「インディーゲームである」という趣旨の声明が注目されましたが、ブースでは試遊に加え、ゲームに登場する生き物・パルの巨大オブジェなどが、フォトスポットとして人気を集めていました。
9~11ホールにおいても、経済産業省が主催するプロジェクト「創風」に加え、講談社ゲームクリエイターズラボやroom6などのパブリッシャーが、自社のブース内で複数のタイトルをまとめて出展。
個人やスタジオで個別に出展しているタイトルもありましたが、そちらは海外の作品も多い印象。日本の作品はパブリッシャーや何らかのプロジェクトのブースを経由して出展していることが多いように見えました。
もちろん、こういった傾向は以前からありましたし、一般公開日にのみ出展するブースもあるため、全てを一括りにして判断できるわけではありません。
しかし、近年では任天堂やソニー(PlayStation)、マイクロソフト(Xbox)などのプラットフォーマーがこぞってインディーゲームを配信したりと、インディーゲームへの注目は高まり続けています。
また、バンダイナムコ内のインディーゲームレーベル「GYAAR Studio」のように、大企業がインディーゲームエリアに出展している例も見受けられました。
インディーゲーム自体が文化として成熟し、次のステージへと向かおうとしている今こそ、改めて「インディーゲームとは何なのか?」と考える機会なのかもしれません。
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