米・ロックバンドのリンキン・パーク(Linkin Park)の新曲「Heavy Is The Crown」。
ゲーム『League of Legends(LoL)』の世界大会「2024 League of Legends World Championship(Worlds 2024)」のテーマ曲です。
これまでImagine DragonsやLil Nas X、NewJeansといった著名なアーティスト陣が手がけてきた「Worlds」のテーマ曲。
それら続くのは一体誰なのかと期待のハードルが高まる中、7年ぶりに再始動したばかりの伝説的ロックバンドが担当することが明らかとなり、コミュニティに激震が走りました。
9月25日に公開されたMVでは、同ゲームのプロ選手たちが登場。各選手にちなんだ演出が各所に施されています。
2023年のテーマ曲だった「GODS」では、韓国のチーム・DRXの花形プレイヤー・Deft選手の足跡をたどる演出がされていましたが、今回の「Heavy Is The Crown」では、どのような表現がされていたのでしょうか。
前回王者と強豪たちが登場する「Heavy Is The Crown」MV
例年の「Worlds」のテーマソングと比較し、リンキン・パークのメンバーが登場するカットが増えていた「Heavy Is The Crown」のMV。
そういった理由などからファンコミュニティから賛否両論が巻き起こっているのはさておき、今回のMVで特にフィーチャリングされていたのは、韓国のチーム・T1。
2023年の「Worlds」で覇者となり、同大会での優勝4回という記録を保持しているトップチームです。
MVで描かれるのは、彼らの戴冠式の様子。
垂れ幕には、彼らが優勝までに戦い抜いた試合の象徴的な場面が刺繍されています。
その後、画面にはZeus選手、Oner選手、Gumayusi選手、Keria選手が。
世界大会で彼らが活躍した象徴的なキャラクターのコスチュームを身にまとい、同チームのリーダーでもある伝説的プレイヤー・Faker選手の戴冠を待っていると、そこに世界各地のプレイヤーたちが登場。その王冠の争奪戦に発展します。
考察文化に挑戦するかのように散りばめた小ネタの数々
ゲーム内のキャラクターのコスチュームに身を包んで登場するプレイヤーたちは、各地域の強豪というべきチームのメンバー。
中国の強豪・Bilibili GamingのBin選手は得意キャラクターのジャックスのコスチュームで登場。
今年の「Worlds」でも暴れまわる姿が観られるのか、視聴者の期待を掻き立てます。
動画を静止しないと目にも止まらないような随所に小ネタが散りばめられ、Riot Gamesのコンテンツクリエイターたちも、毎年行われるMVの考察に対して、挑戦を挑んでいるかのようです。
例えば『LoL』人気の高いブラジルからRED CanidsのBrance選手が登場する際には、彼がカメラにアピールする姿が話題にもなった「Bot Gap(Bot差)」の文字列が閃光として一瞬だけ画面に走ります。
日本から出場するSHGは、MV制作者たちに実力を示せるか
こうした小ネタを散りばめたMVの制作は、何ヶ月も前から進められているもの。
そのため、MVには登場するものの地域リーグで敗退したチームも存在します。前述のRED Canidsもブラジルリーグ「CBLOL」で3位の結果に。ブラジルからはpaiN Gamingが駒を進めています。
MVで主人公として扱われている2023年王者のT1も、韓国リーグ「LCK」で苦戦。「Worlds」進出を決めたのはギリギリになりました。MV制作陣たちも彼らの進出を固唾を呑んで見守ったに違いありません。
制作者からすると、MVに登場させるプレイヤーには「Worlds」に出場する可能性の高いメンバーを選定したいもの。つまりMVで大きく取り扱われるというのはある意味で、彼らに実力を認められたという栄誉でもあるのです。
そして、今開催されている「Worlds」からすでに、来年に向けた選定がはじまっているとも言えます。
日本からはFukuoka SoftBank HAWKS gamingがアジア太平洋地域の代表として参戦。2025年にはリーグの再編が予告されている現在、日本のチームにとっては今回が「Worlds」に爪痕を残す最後の機会となってしまうかもしれません。
SHGの次戦は9月29日(日)を予定。国内『LoL』シーンの未来と期待を一身に背負って彼らは戦います。
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1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:10629)
去年の優勝はリンキンらしいな
リンキン知らんけど、出過ぎて嫌いになった