『龍が如く3』リメイク版と新作スピンオフ発表 20周年記念の実写ドラマ、展覧会も開催

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恩田雄多
『龍が如く3』リメイク版と新作スピンオフ発表 20周年記念の実写ドラマ、展覧会も開催
『龍が如く3』リメイク版と新作スピンオフ発表 20周年記念の実写ドラマ、展覧会も開催

スピンオフ作品『龍が如く3外伝 Dark Ties』の主人公・峯義孝/画像はYouTubeより

セガ(SEGA)の人気ゲーム「龍が如く」シリーズを展開する龍が如くスタジオが9月24日、最新作『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』を発売すると発表した。

同作は、桐生一馬を主人公とした2009年発売の『龍が如く3』をフルリメイクした上で、新たに登場人物の一人である峯義孝の生き様を描いた外伝を加えた“2 in 1パッケージ”としてリリース。

PlayStation5、PlayStation4、Nintendo Switch 2、Xbox Series X|S、PC(Steam)向けに、2026年2月12日(木)に発売される。

タイトルが発表された9月24日開催の配信「RGG SUMMIT 2025」では、ほかにもシリーズ20周年を記念した特別展覧会「冠婚葬祭展」の開催や、極道ドラマシリーズ「日本統一」とコラボした「龍が如く」の実写映像制作も明らかになった。

沖縄舞台の桐生一馬の物語がフルリメイク『龍が如く 極3』

リメイクタイトルとなる『龍が如く 極3』は、沖縄の養護施設で平穏な日々を過ごす主人公の桐生一馬が、米軍基地増加計画とリゾート開発計画を巡る陰謀に巻き込まれていくストーリー。

リメイク版のキャストは、黒田崇矢さん(桐生一馬役)、中村獅童さん(峯義孝役)、宮迫博之さん(神田強役)、徳重聡さん(堂島大吾役)に加え、宮川大輔さん(幹夫役)、渡哲也さん(風間譲二役)が2009年版から続投。

『龍が如く 極3』/画像はYouTubeより

新キャストとして、島袋力也役(2009年版は藤原竜也さん)に笠松将さん、名嘉原茂役(2009年版は泉谷しげるさん)石橋凌さん、浜崎豪役(2009年版は高橋ジョージさん)に香川照之さんが出演する。

龍が如くスタジオ代表の横山昌義さんによれば、香川照之さんは声を出しながら顔のモーションも収録したようで、それは同スタジオ初の試みだったという。迫力のある表情が期待できそうだ。

香川照之さん演じる浜崎豪/画像はYouTubeより

笠松将さん演じる島袋力也/画像はYouTubeより

ゲームとしては、グラフィック面での向上はもちろんのこと、迫力を増したバトルアクションや物語を深めるドラマシーンの追加、やり込み要素満載のプレイスポットなど、あらゆる面で進化しているという。

強敵・峯義孝が、ベンチャー企業から極道の世界へ身を投じる『外伝 Dark Ties』

一方、新たに収録される『龍が如く3外伝 Dark Ties』は、『龍が如く3』で桐生の前に立ちふさがる強敵であり、20年続くシリーズにおいて(ナンバリングタイトルには)一作しか登場していないながら、屈指の人気を誇るキャラクター・峯義孝を主人公とした物語。

『龍が如く3外伝 Dark Ties』の主人公・峯義孝/画像はYouTubeより

峯義孝の生き様が描かれる/画像はYouTubeより

ベンチャー企業のトップだった峯が、極道の世界に身を投じるに至った歩みをドラマチックに描く。全てを失い、空っぽな心を抱えた峯は“絆”という目に見えないものを追い求め、再び動き出す。

中村獅童さん、宮迫博之さん、徳重聡さんに加え、松田賢二さん(碇新平役)が出演する。

松田賢二さん演じる碇新平/画像はYouTubeより

『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』の現時点での詳細は、「RGG SUMMIT 2025」終了後に公開された「RGG DIRECT 2025」やアナウンストレーラー、公式サイトで確認できる。

アナウンストレーラー

「龍が如く」新たな実写映像制作 極道ドラマ「日本統一」キャストが出演

「RGG SUMMIT 2025」ではほかにも、「龍が如く」シリーズ20周年を記念した企画が複数発表された。

その一つが、『龍が如く 極3』へと繋がる桐生一馬の物語を描いた実写映像の制作だ。人気極道ドラマシリーズ「日本統一」とのコラボレーションにより、「日本統一」出演する俳優陣が「龍が如く」のキャラクターを演じる。

実写映像作品で桐生一馬役を演じる本宮泰風さん/画像は龍が如くスタジオ公式Xより

主人公の桐生一馬役を本宮泰風さん、狂犬・真島吾朗役を山口祥行さん、桐生一馬の幼馴染で兄弟分の錦山彰役を、ゲームでも同じ役を演じてきた中谷一博さん、お馴染みの刑事・伊達真役を松田賢二さんが担当。

いずれも過去の「龍が如く」シリーズに出演歴のある面々。これまでに何度も実写化されてきた「龍が如く」だが、今回ファンにとってはお馴染みの役者陣による新たな実写映像として注目が集まる。

真島吾朗役の山口祥行さん/画像は龍が如くスタジオ公式Xより

現状、多言語での配信を予定。公開日は(あくまでも目標として)シリーズ第1作の発売日から20周年となる2025年12月8日を予定している。

「RGG DIRECT 2025」

「龍が如く」20周年記念の「冠婚葬祭展」開催決定

同じくシリーズ20周年を記念した企画として、特別展覧会「冠婚葬祭展」も開催決定。

「龍が如く」らしさを、人生というドラマにおける象徴的な儀式「冠婚葬祭」というテーマで表現し、「龍が如く」ならではの空間で体感できるという。

「『龍が如く』冠婚葬祭展」メインビジュアル/画像は龍が如くスタジオ公式Xより

秘蔵資料をはじめとする様々な展示や体験コーナーに加え、オリジナルフォトスポット等も用意。また、開催を記念したオリジナルグッズも多数販売予定だ。

会期は、東京会場が11月28日(金)〜12月22日(月)。場所は東京・渋谷の渋谷BEAM 4FにあるBEAMギャラリー。大阪会場の会期は2026年2月6日(金)〜2月24日(火)。場所は大阪南港 ACT Galleryとなる。

なお、2025年9月25日(木)〜28日(日)に開催される「東京ゲームショウ2025」のセガブースでは、『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』の情報などが展示される。

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