連載 | #326 ポップな動画を紹介してみた

まるで「ハリー・ポッター」の世界! 写真が動く魔法新聞を極薄ディスプレイで再現

ハリーポッターの動く新聞を再現してみた

日刊予言者新聞じゃん!

まるで映画「ハリー・ポッター」シリーズから飛び出してきたかのような両面ディスプレイ。かなり薄型で柔らかく、手の力で曲げることができるようです。

こちらの動画はXでも投稿され、執筆時点で17万以上のいいねを獲得。制作したのは、VTuberのVRライブの制作やXR関連のコンテンツ開発も手がけるXRクリエイター・YORIMIYAさん。

以前から趣味として両面ディスプレイを使った「動くフィギュアカード」を制作しているというYORIMIYAさんに、アイデアがどのように生まれたのか、お話をうかがいました。

魔法使いたちの世相を伝える日刊予言者新聞を再現

日刊予言者新聞は「ハリー・ポッター」シリーズの小説や映画に登場する魔法使いたちの新聞。

映画では、魔法のインクで文字や写真がダイナミックに動く様子が表現されており、魔法使いたちの社会で何が起こっているのかを説明するべく印象的に使われていました。

魔法ワールドとは?

YORIMIYAさんの作品でも、そうしたインクの動きを見事に再現。薄くて曲がるディスプレイと相まって、まるで本物の魔法のような見た目に仕上がっています。

フレキシブルディスプレイで“動くフィギュアカード”を制作

──両面ディスプレイを使った作品を制作するようになったきっかけはなんでしたか?

YORIMIYA もともとは2023年9月に、“デジタルフィギュア”という領域を趣味で研究してみようと思い立ったのがきっかけです。

いろいろテストしているうちに「このフレキシブルディスプレイ、もっと面白いことに使えるのではないか」と考え、「裏表で2枚重ねて別々の画面を表示することで動くフィギュアカード”っぽくなりそう」というアイディアを思いつきました。

試したところかなり反響があったので、そこからいろいろな作品を投稿しています!

──使用されている両面ディスプレイはどこの製品でしょうか?

YORIMIYA こちらはWisecocoというメーカーのものを使用しています。公式サイトなどが見当たらないので詳細な情報はないのですが、私は日本のAmazonで購入しました。

SFアニメや映画の世界を、この現実世界でも表現したい

──海外から「ハリーポッターの動く新聞みたいだ」とコメントがきたとのことですが、これまでの作品で反響が特に大きかったものを教えてください

YORIMIYA 最も反響があったのは、『ブルーアーカイブ』のキャラクター・飛鳥馬トキのものです。

YouTubeでは100万回近く再生されていて、動画へのコメントも1600件近くあります。たくさん見てもらえてとても嬉しいです。

動くデジタルフィギュアカード ブルーアーカイブ トキver

──制作の際に意識していることはありますか?

YORIMIYA SFアニメや映画の世界にあるような近未来な表現を、この現実世界でも実現したいという思いがずっとあります!

なので、見た目だけでも、可能な限り再現できるように意識しています。

──YORIMIYAさんは、VRライブの制作やXR関連のコンテンツ開発も手掛けていらっしゃいます。「動くフィギュアカード」の制作はVRライブの演出と通じる部分はありますか?

YORIMIYA 技術的な話なのですが、そういうバーチャルライブやXR関連のお仕事は「Unity」と呼ばれるゲームエンジンを使う場面が多く、今回の動くフィギュアカードもその「Unity」を用いてレンダリングしてます。

なので、まさにバーチャルライブ制作やXRコンテンツ開発で培った技術や表現がそのまま生かせるという点で、非常に通じる部分があります!

1
2
この記事どう思う?

この記事どう思う?

ワクワクするガジェットを紹介しています

このボイスレコーダー、カッコよすぎる! 近未来感と遊び心を両立したデザインが最高

このボイスレコーダー、カッコよすぎる! 近未来感と遊び心を両立したデザインが最高

手のひらにすっぽり収まるコンパクトなサイズ。必要なもの以外を削ぎ落としたようなミニマルなデザイン。使用時に上部の機構がレコード盤のように回転する小粋な仕様。どこをとってもスタイルのあるレコーダーが、デザインに定評のあるスウェーデン・ストックホルム発の...

kai-you.net
YAMAHA、音楽制作ギア「SEQTRAK」発売 ドラムマシンやシンセ等、もろもろ入って5万円台.jpg

YAMAHA、音楽制作ギア「SEQTRAK」発売 ドラムマシンやシンセ等、もろもろ入って5万円台

ヤマハ株式会社が、持ち運び可能なグルーヴボックス「SEQTRAK」を1月26日(金)に発売する。 カラーリングはオレンジとブラックの2種。希望小売価格は55000円(税込)。 “ミュージックプロダクションスタジオ”と銘打たれた本製品は、ドラムマシン、シンセサイザー、サンプラー、シーケンサー機能を一台…

kai-you.net

関連キーフレーズ

連載

ポップな動画を紹介してみた

日夜生み出されるポップな動画たちを短く紹介する人気連載。 ソーシャルメディアやまとめブログ、バイラルメディアなど、 動画系コンテンツへの注目は常に集まっていますが、 KAI-YOUでは「POP」を軸に、話題の動画を紹介していきます。

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。