日刊予言者新聞じゃん!
まるで映画「ハリー・ポッター」シリーズから飛び出してきたかのような両面ディスプレイ。かなり薄型で柔らかく、手の力で曲げることができるようです。
こちらの動画はXでも投稿され、執筆時点で17万以上のいいねを獲得。制作したのは、VTuberのVRライブの制作やXR関連のコンテンツ開発も手がけるXRクリエイター・YORIMIYAさん。
以前から趣味として両面ディスプレイを使った「動くフィギュアカード」を制作しているというYORIMIYAさんに、アイデアがどのように生まれたのか、お話をうかがいました。
魔法使いたちの世相を伝える日刊予言者新聞を再現
日刊予言者新聞は「ハリー・ポッター」シリーズの小説や映画に登場する魔法使いたちの新聞。
映画では、魔法のインクで文字や写真がダイナミックに動く様子が表現されており、魔法使いたちの社会で何が起こっているのかを説明するべく印象的に使われていました。
YORIMIYAさんの作品でも、そうしたインクの動きを見事に再現。薄くて曲がるディスプレイと相まって、まるで本物の魔法のような見た目に仕上がっています。
フレキシブルディスプレイで“動くフィギュアカード”を制作
──両面ディスプレイを使った作品を制作するようになったきっかけはなんでしたか?
YORIMIYA もともとは2023年9月に、“デジタルフィギュア”という領域を趣味で研究してみようと思い立ったのがきっかけです。
いろいろテストしているうちに「このフレキシブルディスプレイ、もっと面白いことに使えるのではないか」と考え、「裏表で2枚重ねて別々の画面を表示することで“動くフィギュアカード”っぽくなりそう」というアイディアを思いつきました。
試したところかなり反響があったので、そこからいろいろな作品を投稿しています!
──使用されている両面ディスプレイはどこの製品でしょうか?
YORIMIYA こちらはWisecocoというメーカーのものを使用しています。公式サイトなどが見当たらないので詳細な情報はないのですが、私は日本のAmazonで購入しました。
SFアニメや映画の世界を、この現実世界でも表現したい
──海外から「ハリーポッターの動く新聞みたいだ」とコメントがきたとのことですが、これまでの作品で反響が特に大きかったものを教えてください
YORIMIYA 最も反響があったのは、『ブルーアーカイブ』のキャラクター・飛鳥馬トキのものです。
YouTubeでは100万回近く再生されていて、動画へのコメントも1600件近くあります。たくさん見てもらえてとても嬉しいです。
──制作の際に意識していることはありますか?
YORIMIYA SFアニメや映画の世界にあるような近未来な表現を、この現実世界でも実現したいという思いがずっとあります!
なので、見た目だけでも、可能な限り再現できるように意識しています。
──YORIMIYAさんは、VRライブの制作やXR関連のコンテンツ開発も手掛けていらっしゃいます。「動くフィギュアカード」の制作はVRライブの演出と通じる部分はありますか?
YORIMIYA 技術的な話なのですが、そういうバーチャルライブやXR関連のお仕事は「Unity」と呼ばれるゲームエンジンを使う場面が多く、今回の動くフィギュアカードもその「Unity」を用いてレンダリングしてます。
なので、まさにバーチャルライブ制作やXRコンテンツ開発で培った技術や表現がそのまま生かせるという点で、非常に通じる部分があります!
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