ジャニーズ事務所の性加害問題、各キー局が報道 NHKに続きテレビでも

ジャニーズ事務所の性加害問題、各キー局が報道 NHKに続きテレビでも
ジャニーズ事務所の性加害問題、各キー局が報道 NHKに続きテレビでも

大手マスメディアのジャニーズ事務所への“忖度”が問題視/写真はKAI-YOU.net編集部撮影

ジャニーズ事務所創業者の故・ジャニー喜多川さんによる性加害について、NHKに続いて各キー局も報じはじめている。 4月12日、元ジャニーズJr.の岡本カウアン(カウアン・オカモト)さんが、日本外国特派員協会で記者会見を実施。Jr.時代に「15〜20回ほど性的被害を受けた」と証言した件について、NHKが日本のテレビ局として初めて4月13日に取り上げた。

テレビ東京と日本テレビは翌4月14日、それぞれ自社のWebメディア「テレ東BIZ」「日テレNEWS」で報じている。

事務所が聞き取り調査実施 TBS、テレ朝、フジも報道

その後4月21日には、ジャニーズ事務所が社員や所属タレントに対して聞き取り調査を行い、今後の対応について取引先企業に説明したと、「朝日新聞デジタル」などが報道。

4月22日にTBS、NHK、テレビ朝日、4月23日にフジテレビが、それぞれ自社のWebメディア「TBS NEWS DIG」「NHKニュース」「テレ朝news」「FNNプライムオンライン」で取り上げた。

また、Web媒体のみならず、TVで放送中の一部ニュース番組でも報じられている。

ジャニー喜多川の性加害を報じず “忖度”するメディア

英国BBCによる報道およびドキュメンタリー
長らく国内の大手マスメディアが沈黙してきた故・ジャニー喜多川さんの性加害問題。

英国公共放送・BBCが配信したドキュメンタリー、続く『週刊文春』の報道をきっかけに再び大きく取り沙汰された。

一方、国内のテレビ局は当初報じておらず、マスメディアへの大きな影響力を持つジャニーズ事務所への“忖度”が問題視されていた。

日本では1999年に『週刊文春』が大々的に報じ、ジャニーズ事務所と文藝春秋の裁判へと発展。2003年、東京高裁は性加害の真実性を認めている(外部リンク)。

にもかかわらず、当時の大手マスメディアは沈黙。岡本カウアンさんは会見の中で、もし当時大手マスメディアが報じていた場合、ジャニーズ事務所へ入所していなかった可能性にも言及した。

岡本カウアンさんによる告発は、日本芸能界の重鎮のスキャンダルだけでなく、日本における報道の不自由さと不健全さを巡る問題へと発展している。
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