ジャニー喜多川から「性的被害受けた」元ジャニーズ岡本カウアンが訴え

ジャニー喜多川さんからの性被害について証言する岡本カウアンさん

ジャニーズJr.で歌手の岡本カウアン(カウアン・オカモト)さんが4月12日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見し、ジャニーズ事務所時代に故・ジャニー喜多川前社長から「15〜20回ほど性的被害を受けた」と証言した。

ジャニー喜多川さんの性加害を巡っては、英国公共放送BBCが配信したドキュメンタリーをきっかけに、大きな話題となっている。 世界から注目を集める一方で、国内のテレビ・新聞など大手メディアがほとんど報じていないことも、問題視されている点だ。

YouTubeでも配信された会見では、NHKのディレクターの問いかけに対し、大手メディアが以前から問題を報道していれば、ジャニーズ事務所への入所は「たぶんなかったんじゃないか」と語る場面もあった。

※記事内の画像はYouTube配信より

【画像15点】公開されたジャニー喜多川さんの自宅マンション

入所間もない中学3年生時にジャニー喜多川から性行為

現在26歳の岡本カウアンさんは、中学3年生だった2012年から2016年までジャニーズJr.として活動。会見によれば、入所翌月の2012年3月に、ジャニー喜多川さんから初めて性行為をされたという。

「行為をされている最中は寝たふりをしていた」と言い、翌日ジャニー喜多川さんから1万円を渡されたと当時を振り返った。

2016年に事務所を退所するまでに、100回以上自宅マンションに泊まったほか、ジャニー喜多川さんが滞在したホテルに一緒に宿泊することもあり、その間「合計で15〜20回ほど性的被害を受けた」。

同様に被害を受けた他の事例について「はっきりわかるのは僕以外に3人。正直、(マンションを訪れた)ほぼ全員だと思っている」と主張した。

大手メディアが性加害を報じていれば「親も行かせない」

英国BBCによる報道およびドキュメンタリー
これまで英国BBCだけでなく、国内でも『週刊文春』(文藝春秋)が、岡本カウアンさんへのインタビューをはじめジャニー喜多川さんの性加害について報じてきた。

1999年にも『週刊文春』が大々的に報じ、ジャニーズ事務所と文藝春秋の裁判へと発展。2003年、東京高裁は性加害の真実性を認めている(外部リンク)。しかし、大手メディアは沈黙。

裁判の情報やジャニー喜多川さんの性加害を巡る噂について、岡本カウアンさんは2012年に入所する段階で「知らなかった」という。

岡本カウアンさんは、「日本のメディアは残念ながら極めて報じにくい状況にある。BBCが報じたように、外国のメディアなら取り上げてくれるかもと言われ、会見をすることにしました」と語った。

質疑応答では、岡本カウアンさんと同世代だというNHK報道局のディレクターが、「(入所前に)大手メディアが報じていたら、ジャニーズ事務所に入所するという選択は変わったか?」と質問。

すると、「そのときにならないとわからない」としつつも、「テレビが取り上げていたら大問題になったはずなので、親も止めたと思う。たぶん(入所は)なかったんじゃないか」と回答した。

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ジャニーズを巡る性加害問題の続報

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