ジャニーズ事務所は10月10月夜、性加害問題を巡る会見において指名する/指名しない記者を記載した「NGリスト」の存在が報じられた問題で、関係者へのヒアリング結果を公開した。
ヒアリングは、チーフコンプライアンスオフィサー(COO)に就任した山田将之弁護士が実施。なお、心身の不調のため、一部聞き取り調査できていない人物がいるという。
発表では、会見当日に配布された「NGリスト」への関与を改めて否定。また、リスト作成の責任者と報じられているFTIコンサルティング(以下、FTI社)の野尻明裕さん自身も関与を否定ししていると説明されている。
結論として、会見に持ち込まれた「氏名候補記者」及び「氏名NG記者」と記載された顔写真入りのリスト「NGリスト」は、会見当日に“FTI社の担当者”が作成・共有したものと説明している。
加えて、FTI社の野尻明裕さんも、山田将之COOのヒアリングに対して「NGリスト」への関与を否定。
3日深夜に「マスコミから問い合わせを受けて初めて知ったと説明している」と報告した。
なお、リストの「指名」が「氏名」という記載になっていた点について、FTI社の担当者が「深く考えず安易にそのような本来の意図とは異なって解されてしまう用語を用いてしまった」という。
それは会見の2日前、9月30日に実施された想定問答等の検討会で、FTI社が「急きょ一部の参加者に対してのみ席上配布した」と説明。
配布された資料には、顔写真はないものの「指名候補記者リスト」及び「指名NG記者リスト」として、記者の所属及び氏名が記載されていた。
NGの意味について、FTI社の野尻明裕さんから、指名しないという意味とは説明されず、「あくまで要注意」「発言順序を留意する必要がある」という趣旨の説明があったという。
当日は、井ノ原快彦さんの「NGって何ですか、当てないとだめですよ」という趣旨の発言をはじめ、参加者の間では「指名NG記者」であっても指名して質問に対応する、という方針でまとまったという。 つまり、会見前の打ち合わせで、運営を担当したFTI社も含めて方針を確認したにもかかわらず、当日になってFTI社の担当者が新たに顔写真入りの「NGリスト」を作成・共有したことになる。
その後、会見当日に顔写真入りの「NGリスト」の共有過程については前述した通りだ。
4日、会見運営にあたって指名する/指名しない記者を記載した「NGリスト」があったとNHKが報じて以降、メディアによる報道が相次いでいる。
『週刊文春』では「NGリスト」作成の責任者として、前述の野尻明裕さんへの書面取材した記事を公開(外部リンク)。
一方で、ジャニーズ事務所側も10月5日以降に頻繁に公式サイトを更新。報道に対して、「NGリスト」作成への関与を否定している。
また、会見当日に司会をつとめた元NHKアナウンサー・松本和也さんも10月6日の声明で、「NGリスト」は「ないものとして進行」したと釈明した。 なお、「NGリスト」の存在が発覚したことで、被害を訴えてきた「ジャニーズ性加害問題当事者の会」は、ジャニーズに対して会見のやり直しを求める要請文を公表している。
ヒアリングは、チーフコンプライアンスオフィサー(COO)に就任した山田将之弁護士が実施。なお、心身の不調のため、一部聞き取り調査できていない人物がいるという。
発表では、会見当日に配布された「NGリスト」への関与を改めて否定。また、リスト作成の責任者と報じられているFTIコンサルティング(以下、FTI社)の野尻明裕さん自身も関与を否定ししていると説明されている。
結論として、会見に持ち込まれた「氏名候補記者」及び「氏名NG記者」と記載された顔写真入りのリスト「NGリスト」は、会見当日に“FTI社の担当者”が作成・共有したものと説明している。
流出した「NGリスト」は会見当日にFTI担当者が作成・共有
「NGリストの外部流出事案に関する事実調査について」と題した発表でジャニーズ事務所は、「NGリスト」が作成・共有された経緯を、以下の通りに説明している。ジャニーズ事務所が「NGリスト」の存在を知ったのは、10月3日深夜から4日未明にかけて、マスコミから同リストについて問い合わせを受けたときだったという。【「NGリスト」作成・共有の過程】
①FTI担当者が写真あり指名リストを作成(午前10時40分頃)
②記者会見会場所在のビルのコンビニエンスストアで印刷
③印刷したものを司会者に配布し、残りはFTI担当者が保管
④プロジェクトのLINEグループ(FTI担当者、FTIから受付業務等の業務を委託していたイベント運営会社の担当者が参加)で共有
⑤業務委託していたイベント運営会社の受付等担当者合計17名参加のLINEグループで共有
加えて、FTI社の野尻明裕さんも、山田将之COOのヒアリングに対して「NGリスト」への関与を否定。
3日深夜に「マスコミから問い合わせを受けて初めて知ったと説明している」と報告した。
なお、リストの「指名」が「氏名」という記載になっていた点について、FTI社の担当者が「深く考えず安易にそのような本来の意図とは異なって解されてしまう用語を用いてしまった」という。
「指名しない意味ではない」「あくまで要注意」もう一つのNGリスト
ジャニーズ事務所は今回の発表で、会見に持ち込まれた以外にも「NGリスト」の存在を報告した(こちらも複数のメディアや記者から報じられている)。それは会見の2日前、9月30日に実施された想定問答等の検討会で、FTI社が「急きょ一部の参加者に対してのみ席上配布した」と説明。
配布された資料には、顔写真はないものの「指名候補記者リスト」及び「指名NG記者リスト」として、記者の所属及び氏名が記載されていた。
NGの意味について、FTI社の野尻明裕さんから、指名しないという意味とは説明されず、「あくまで要注意」「発言順序を留意する必要がある」という趣旨の説明があったという。
ジャニーズ関係者「NGでも当てる」方針を確認
なお、この打ち合わせには、東山紀之社長、藤島ジュリー景子代表取締役、井ノ原快彦ジャニーズアイランド社長、ジャニーズ事務所顧問の西村あさひ法律事務所・木目田裕弁護士、会見で司会を担当した松本和也さんらが参加。当日は、井ノ原快彦さんの「NGって何ですか、当てないとだめですよ」という趣旨の発言をはじめ、参加者の間では「指名NG記者」であっても指名して質問に対応する、という方針でまとまったという。 つまり、会見前の打ち合わせで、運営を担当したFTI社も含めて方針を確認したにもかかわらず、当日になってFTI社の担当者が新たに顔写真入りの「NGリスト」を作成・共有したことになる。
その後、会見当日に顔写真入りの「NGリスト」の共有過程については前述した通りだ。
被害訴える当事者の会、会見やり直しを要請
故・ジャニー喜多川さんの性加害問題を巡り、ジャニーズ事務所が10月2日に実施した記者会見。4日、会見運営にあたって指名する/指名しない記者を記載した「NGリスト」があったとNHKが報じて以降、メディアによる報道が相次いでいる。
『週刊文春』では「NGリスト」作成の責任者として、前述の野尻明裕さんへの書面取材した記事を公開(外部リンク)。
一方で、ジャニーズ事務所側も10月5日以降に頻繁に公式サイトを更新。報道に対して、「NGリスト」作成への関与を否定している。
また、会見当日に司会をつとめた元NHKアナウンサー・松本和也さんも10月6日の声明で、「NGリスト」は「ないものとして進行」したと釈明した。 なお、「NGリスト」の存在が発覚したことで、被害を訴えてきた「ジャニーズ性加害問題当事者の会」は、ジャニーズに対して会見のやり直しを求める要請文を公表している。
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