元Jr. カウアン・オカモト、性加害問題でジャニーズ社長ジュリーと面談

元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト（岡本カウアン）さんが5月13日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、ジャニーズ事務所の社長・藤島ジュリー景子さんと対面したと報告した。

カウアン・オカモトさんは4月、ジャニー喜多川前社長からの性加害を受けたとして、日本外国特派員協会で記者会見を開催。 その後、一連の報道を受けて、ジャニーズ事務所は関係者や所属タレントへ聞き取り調査を実施するなど、事態は大きく動きつつある。

一部報道機関によれば、5月14日午後に社長自らが自身の見解を動画配信するとの情報（外部リンク）もあり、問題はさらなる進展を見せるかもしれない。

「ジュリーさんから『申し訳ない』気持ちを感じた」

カウアン・オカモトさんは、中学3年生だった2012年から2016年までジャニーズJr.として活動。

4月12日の会見では、事務所を退所するまでに、複数回にわたりジャニー喜多川さんから性的被害を受けたと証言している。

カウアン・オカモトさんは動画の中で、藤島ジュリー景子社長サイドから連絡を受けて、2時間ほど話をしたと報告。

本人から「申し訳ない」という気持ちを感じたとする一方で、「でも私にも守らなきゃいけないものがある。傷付いてほしくない人たちがいる」と説明されたという。

「厳しい意見は言った」「顔を出してしゃべって」

ジャニーズ事務所では一連の問題を受け、関係者への聞き取り調査を行っている。面会ではその難しさにも言及があった。

「ジュリーさんは（ヒアリングに）『みんな本気でされていないって言うのよ。でも、カウアンが一番わかっていると思うけど、言えない気持ち、されてても言いたくない気持ちがある、それを掘り下げたくない』と。そういう気持ちをジュリーさんはすごくリアルにしゃべっていた」

難しい立場に理解を示す一方で、カウアン・オカモトさんは藤島ジュリー景子社長に対して「厳しい意見は言った」と告白。

その上で「顔を出してしゃべった方がいい。昔は（疑惑を）隠してなんぼだけど、今はそういう時代じゃない。全部出した方がいい」と呼びかけた。

約50分の動画ではこのほか、カミングアウトの遠因となったKing & Princeからのメンバー脱退、会見を実施した経緯や芸能界の印象などが語られている。

故・ジャニー喜多川の性加害を巡る動き

故・ジャニー喜多川さんの性加害問題は90年代から報じられてきたが、英国BBCのドキュメンタリー番組、続く『週刊文春』の報道をきっかけに改めて問題化。

当初、大手マスメディアはほとんど報じていなかったため、ジャニーズへの“忖度”や日本における報道の不自由さと不健全さなども問題視された。 しかし、カウアン・オカモトさんの記者会見以降、徐々に報道され始め、直近では5月12日、TBSがカウアン・オカモトさんを含む元ジャニーズJr.に追加取材した内容を報道。

問題の検証を求め事務所側に署名を送ったファン有志による会見なども取材し、ジャニーズ側に見解を求め「今週末公式にお伝えする」との回答を得ている（外部リンク）。