嵐・櫻井翔さん初となる個展「櫻井翔 未来への言葉展 SHO SAKURAI:WORDS FOR THE FUTURE」が、4月14日から5月24日(水)まで1ヶ月以上にわたり東京・六本木ミュージアムで開催されている。
ラッパー/キャスター/MCなど、様々な立場から言葉を“伝え続けている”櫻井翔さん自身、およびその視線の先に見えているものを視覚化すると銘打たれた本展覧会。
携帯電話やPC、嵐のラップをしたためたリリックノート、取材で使用した許可書やメモ、影響を受けたアーティストのビデオテープやカセットテープなど私物をまとめた「SHO ROOM」。
サウナを模した空間の中で、櫻井翔さんのラップを立体音響で聴ける「サクラップサウナ」。
海軍士官として戦没した大伯父の生涯たどったレポートを『Newsweek』日本版(CCCメディアハウス)へ寄稿するに際し、取材で集めた資料や写真などを展示した「NO MORE WAR」。
2011年の東日本大震災以降、『news zero』(日本テレビ系)で毎年続けてきた被災地取材の映像を再編集した「来年も再来年も」──。
(櫻井翔さんの軸のひとつである)ヒップホップではリアルであることが重視されているが、インスタレーションの質量は、これまで櫻井翔さんが紡いできた言葉たちに、よりリアリティを帯びさせる。
その言葉どおり、ラップや報道をはじめ、多岐にわたる櫻井翔さんの活動の足跡を、“言葉”や“伝える”といった切り口でひとまとめにした、まさしくファンのための空間ではあった。
長らく国内のマスメディアが沈黙してきたジャニー喜多川さんの性加害問題が今、英・BBCのドキュメンタリー番組(外部リンク)および元ジャニーズJr.の告発によって、再び取り沙汰されている。 本件に関して、テレビ朝日・TBS・フジテレビなどの主要民間放送局(※)、および報道番組にキャスターとして出演するジャニーズ事務所所属のタレントたちも、未だ言及していない。
(※)テレビ東京と日本テレビは、4月14日にそれぞれ自社のWebメディア「テレ東BIZ」「日テレNEWS」などで取り上げた。
もちろん、所属タレントという立場上難しい部分があるのもわかる。
しかし今回、櫻井翔さんはキャスターやラッパーであることを一つの軸に「伝える」ことをテーマに、展覧会を開催した。その櫻井翔さんが口を閉ざし続けてしまえば、これまで伝えてきた言葉の"リアリティ"さえも揺るがしかねない。
奇しくも、本展示会の開催2日目となる4月15日には、櫻井翔さんが報道を志すキッカケとなった「アメリカ同時多発テロ事件」と同じ、テロ事件が起こった日だった──今、改めて櫻井翔さんが何を伝えるかが問われている。
特別インタビューも収録されているので、惜しむらく本展示会に行けなかった人も一度手にしてみてほしい。
「櫻井翔 未来への言葉展 SHO SAKURAI:WORDS FOR THE FUTURE」のグッズは会場で購入できるほか、公式サイトのオンラインストアで5月31日(水)23時まで受注販売されている。
(※)記事初出時、一部記述に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
ラッパー/キャスター/MCなど、様々な立場から言葉を“伝え続けている”櫻井翔さん自身、およびその視線の先に見えているものを視覚化すると銘打たれた本展覧会。
幸運にも、長らく櫻井翔さんをリスペクトする筆者もチケットに当選し、足を運ぶことができた。そこには、“言葉”や“伝える”というテーマでまとめられた櫻井翔さんの歴史があった。来た🔥🔥 #櫻井翔未来の言葉展 pic.twitter.com/kLwateQQqy
— 都築 陵佑|Tsuzuki Ryosuke (@Wsword1126) April 17, 2023
櫻井翔の紡いた言葉に“リアリティ”を帯びさせる展示会
本展覧会では、櫻井翔さんの言葉、およびその言葉から制作された7つのインスタレーションを展示。携帯電話やPC、嵐のラップをしたためたリリックノート、取材で使用した許可書やメモ、影響を受けたアーティストのビデオテープやカセットテープなど私物をまとめた「SHO ROOM」。
サウナを模した空間の中で、櫻井翔さんのラップを立体音響で聴ける「サクラップサウナ」。
海軍士官として戦没した大伯父の生涯たどったレポートを『Newsweek』日本版(CCCメディアハウス)へ寄稿するに際し、取材で集めた資料や写真などを展示した「NO MORE WAR」。
2011年の東日本大震災以降、『news zero』(日本テレビ系)で毎年続けてきた被災地取材の映像を再編集した「来年も再来年も」──。
(櫻井翔さんの軸のひとつである)ヒップホップではリアルであることが重視されているが、インスタレーションの質量は、これまで櫻井翔さんが紡いできた言葉たちに、よりリアリティを帯びさせる。
開催に際し「これまでファンの人に、あるいは自分のために、蓄えてきた言葉たちを、自分のことを応援してくれている人に感じてほしい」(外部リンク)とコメントを寄せていた櫻井翔さん。【#櫻井翔 初の個展を開催】
— news zero (@ntvnewszero) April 14, 2023
4月14日から開催の「#未来への言葉展」#サクラップ #戦争 #震災 など#アーティスト や #ニュースキャスター として
伝え続けてきた「言葉」を展示
「言葉は怖いからこそ、大切にしたい」
櫻井さんが個展に込めた思いとは
中島キャスターが取材#newszero pic.twitter.com/alAqOIRlmO
その言葉どおり、ラップや報道をはじめ、多岐にわたる櫻井翔さんの活動の足跡を、“言葉”や“伝える”といった切り口でひとまとめにした、まさしくファンのための空間ではあった。
いま、報道に携わるジャニーズ・櫻井翔は何を紡ぐか
その一方、現役のジャニーズ所属タレントであり、キャスターとして報道に携わる櫻井翔さんが、今“言葉”や“伝える”といったテーマを掲げることに、メディアで働いている身としては複雑な想いも感じている。長らく国内のマスメディアが沈黙してきたジャニー喜多川さんの性加害問題が今、英・BBCのドキュメンタリー番組(外部リンク)および元ジャニーズJr.の告発によって、再び取り沙汰されている。 本件に関して、テレビ朝日・TBS・フジテレビなどの主要民間放送局(※)、および報道番組にキャスターとして出演するジャニーズ事務所所属のタレントたちも、未だ言及していない。
(※)テレビ東京と日本テレビは、4月14日にそれぞれ自社のWebメディア「テレ東BIZ」「日テレNEWS」などで取り上げた。
もちろん、所属タレントという立場上難しい部分があるのもわかる。
しかし今回、櫻井翔さんはキャスターやラッパーであることを一つの軸に「伝える」ことをテーマに、展覧会を開催した。その櫻井翔さんが口を閉ざし続けてしまえば、これまで伝えてきた言葉の"リアリティ"さえも揺るがしかねない。
奇しくも、本展示会の開催2日目となる4月15日には、櫻井翔さんが報道を志すキッカケとなった「アメリカ同時多発テロ事件」と同じ、テロ事件が起こった日だった──今、改めて櫻井翔さんが何を伝えるかが問われている。
イベントグッズには櫻井翔の特別インタビューも収録
なお、本展示会の内容は「櫻井翔 ことばの箱」というイベントグッズにまとめらている。特別インタビューも収録されているので、惜しむらく本展示会に行けなかった人も一度手にしてみてほしい。
「櫻井翔 未来への言葉展 SHO SAKURAI:WORDS FOR THE FUTURE」のグッズは会場で購入できるほか、公式サイトのオンラインストアで5月31日(水)23時まで受注販売されている。
(※)記事初出時、一部記述に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント