普段から着物のアレンジを手がけるポケモンファンがつくったカイオーガの着物。
「無地の着物に一番好きなポケモン(カイオーガ)を描きました!」というコメント共にTwitterに投稿されたのは、上半身にカイオーガが乗り移ったかのようなかっこいいデザイン。
カイオーガの特徴的な赤い模様が肩から腕にかけてあしらわれており、背中もインパクト抜群。大きな反響を生んでいます。
みさまるさんは物心ついた頃から『ポケットモンスター』のゲームカセットが家にある環境で、お兄さんがゲームをプレイしているのを見て育ったそうです。
その後、自身のお年玉を使って買った初めてのゲーム『ポケットモンスター サファイア』でカイオーガと出会って以降、ずっとカイオーガが「大好き」だと話します。
その理由を聞いたところ、「見た目も美しくて好きですし、もう本当にとにかくカッコ良くて強いところ」と一言。
……で終わると思いきや「強い上に天才なのではないかと思います」「(ゲーム内で)出来るだけダメージを与えたくなかった」など、溢れるカイオーガへの愛が次々と飛び出しました。
読んだことで制作意欲も沸き立ったそうで、その姿勢にもポケモンへのリスペクトを感じます。 「一見イラストを描くのに関係ないと思われるかもしれませんが、ポケモン製作陣がどのような努力と苦労を重ねて今に至るかを知る事、想像することは私がカイオーガを描く上でとても大切な事でした」
イラストは無地のポリエステルでできた着物に、チャコペンでマス目を書いてからカイオーガを下書き。その上から洗濯してもインクが落ちない布専用のペンで描いたそうです。 「無地のポリエステルの着物に、時間が経つと消えるチャコペン(チャコエース)で升目を描き、その上に違う色のチャコエースでカイオーガの下書きをします。それをマービーで(※株式会社マービーの製品「布描きしましょ」)なぞって、さらにマービーでベタ塗りしました」
マービーを使った理由については、「マービーは布用マーカーで、有害な有機溶剤を使用しておらず、選択しても落ちないということで今回の着物制作に用いました」とコメントしています。 着物と厚底ブーツでコーディネートされた「ジムリーダー風」写真も、実際にポケモンに登場してもおかしくないクオリティです。
ファンとして製作者の意識にまで触れた上でつくられた逸品。その見事な完成度に、しばし見惚れることにしましょう。
みさまる 小さい頃からずっとポケモンが好きです。上の兄弟の影響で、物心ついた頃から家には『ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ』が揃っており、四天王やグリーンを倒す兄弟の背中を見て育ちました。
近所の子供たちで集まって、ニンテンドー64の『ポケモンスタジアム』で遊んだりもしました。クリスマスの朝には、枕元にサンタさんからのプレゼントでピンク色のゲームボーイアドバンスがあり、お正月に親や親戚からもらったお年玉を握りしめて、1人で自転車に乗って地元のトイザらスに行き『ポケットモンスター サファイア』を買いました。
これは私にとって生まれて初めて自分自身で買ったゲームであり、一番大好きなポケモンであるカイオーガとの出会いでした。
──カイオーガが一番好きな理由を教えてください。
みさまる 見た目も美しくて好きですし、もう本当にとにかくカッコよくて強いところです。
ゲーム版はどの面に行っても基本的にその場面に合った音楽が流れているのですが、カイオーガがいる洞窟に行くと音楽がパッタリとなくなり、自分の心臓の音だけが聞こえるかのような静寂に包まれます。
そしてカイオーガを起こしてバトルが始まった途端、物々しい音楽が始まります。その音楽がカイオーガのカッコよさ、海の王者たる貫禄を演出することまぁ素晴らしいものです。
──なるほど。
みさまる カイオーガはみずタイプですが「かみなり」をはじめ、「れいとうビーム」や「ぜったいれいど」も覚えます。強い上に天才なのではないかと思います。さらに彼(カイオーガ)は「あめふらし」の特性を持っているので、「かみなり」は命中率100%です。
ダブルバトルではカイオーガと「ひらいしん」持ちのサイドンとの組み合わせが好きで、でんきタイプの攻撃はすべてサイドンに向けてさせて無効化していました。カイオーガが好きすぎて、できるだけダメージを与えたくなかったのです。ちなみに私と旅をしていたカイオーガのニックネームは「カイくん」でした。
──カイオーガへの愛、たっぷりとありがとうございます。今回の着物の制作工程について、詳しくうかがえますでしょうか?
みさまる まず、どのようなデザインにするか、図案を手描きすることから始めました。次に小学館が発行している漫画『ポケモンをつくった男 田尻智』を読みました。
一見イラストを描くのに関係ないと思われるかもしれませんが、ポケモン製作陣がどのような努力と苦労を重ねて今に至るかを知ること、想像することは、私が着物にカイオーガを描く上でとても大切なことでした。
本を読んだおかげで、カイオーガの良さや魅力を引き立たせるような着物をつくろうと、さらにやる気が沸き立ちました。
あとは着物に描くだけです。無地のポリエステルの着物に、時間が経つと消えるチャコペン(チャコエース)で升目を描き、その上に違う色のチャコエースでカイオーガの下書きをします。それをマービーでなぞって、さらにマービーでベタ塗りしました。
マービーは布用マーカーで、有害な有機溶剤を使用しておらず、選択しても落ちないということで今回の着物制作に用いました。
カイオーガの着物をもっと見る
「無地の着物に一番好きなポケモン(カイオーガ)を描きました!」というコメント共にTwitterに投稿されたのは、上半身にカイオーガが乗り移ったかのようなかっこいいデザイン。
カイオーガの特徴的な赤い模様が肩から腕にかけてあしらわれており、背中もインパクト抜群。大きな反響を生んでいます。
無地の着物に一番好きなポケモン(カイオーガ)を描きました!#kimono#着物コーディネート pic.twitter.com/v98J8rAJCw
— みさまる@着物 (@misamaru_boc) February 11, 2020
「ダメージを与えたくなかった」カイオーガへの愛、ここに極まれり
この着物アレンジを手がけたのはみさまる(@misamaru_boc)さん。みさまるさんは物心ついた頃から『ポケットモンスター』のゲームカセットが家にある環境で、お兄さんがゲームをプレイしているのを見て育ったそうです。
その後、自身のお年玉を使って買った初めてのゲーム『ポケットモンスター サファイア』でカイオーガと出会って以降、ずっとカイオーガが「大好き」だと話します。
その理由を聞いたところ、「見た目も美しくて好きですし、もう本当にとにかくカッコ良くて強いところ」と一言。
……で終わると思いきや「強い上に天才なのではないかと思います」「(ゲーム内で)出来るだけダメージを与えたくなかった」など、溢れるカイオーガへの愛が次々と飛び出しました。
制作に向けポケモンの生みの親・田尻智の漫画を読破
読書も好きだというみさまるさんは今回の作品をつくるにあたり、ポケモンを手がける株式会社ゲームフリークの代表取締役社長・田尻智さんに関する漫画『ポケモンをつくった男 田尻智』を読破。読んだことで制作意欲も沸き立ったそうで、その姿勢にもポケモンへのリスペクトを感じます。 「一見イラストを描くのに関係ないと思われるかもしれませんが、ポケモン製作陣がどのような努力と苦労を重ねて今に至るかを知る事、想像することは私がカイオーガを描く上でとても大切な事でした」
イラストは無地のポリエステルでできた着物に、チャコペンでマス目を書いてからカイオーガを下書き。その上から洗濯してもインクが落ちない布専用のペンで描いたそうです。 「無地のポリエステルの着物に、時間が経つと消えるチャコペン(チャコエース)で升目を描き、その上に違う色のチャコエースでカイオーガの下書きをします。それをマービーで(※株式会社マービーの製品「布描きしましょ」)なぞって、さらにマービーでベタ塗りしました」
マービーを使った理由については、「マービーは布用マーカーで、有害な有機溶剤を使用しておらず、選択しても落ちないということで今回の着物制作に用いました」とコメントしています。 着物と厚底ブーツでコーディネートされた「ジムリーダー風」写真も、実際にポケモンに登場してもおかしくないクオリティです。
ファンとして製作者の意識にまで触れた上でつくられた逸品。その見事な完成度に、しばし見惚れることにしましょう。
ジムリーダー風。#着物 #kimono #ポケモン #カイオーガ pic.twitter.com/hRtL0tj70i
— みさまる@着物 (@misamaru_boc) February 14, 2020
制作者 みさまるさんインタビュー
──ポケモンがお好きなのでしょうか? もし可能であれば具体的な思い出やエピソードなどもうかがえれば幸いです。みさまる 小さい頃からずっとポケモンが好きです。上の兄弟の影響で、物心ついた頃から家には『ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ』が揃っており、四天王やグリーンを倒す兄弟の背中を見て育ちました。
近所の子供たちで集まって、ニンテンドー64の『ポケモンスタジアム』で遊んだりもしました。クリスマスの朝には、枕元にサンタさんからのプレゼントでピンク色のゲームボーイアドバンスがあり、お正月に親や親戚からもらったお年玉を握りしめて、1人で自転車に乗って地元のトイザらスに行き『ポケットモンスター サファイア』を買いました。
これは私にとって生まれて初めて自分自身で買ったゲームであり、一番大好きなポケモンであるカイオーガとの出会いでした。
──カイオーガが一番好きな理由を教えてください。
みさまる 見た目も美しくて好きですし、もう本当にとにかくカッコよくて強いところです。
ゲーム版はどの面に行っても基本的にその場面に合った音楽が流れているのですが、カイオーガがいる洞窟に行くと音楽がパッタリとなくなり、自分の心臓の音だけが聞こえるかのような静寂に包まれます。
そしてカイオーガを起こしてバトルが始まった途端、物々しい音楽が始まります。その音楽がカイオーガのカッコよさ、海の王者たる貫禄を演出することまぁ素晴らしいものです。
──なるほど。
みさまる カイオーガはみずタイプですが「かみなり」をはじめ、「れいとうビーム」や「ぜったいれいど」も覚えます。強い上に天才なのではないかと思います。さらに彼(カイオーガ)は「あめふらし」の特性を持っているので、「かみなり」は命中率100%です。
ダブルバトルではカイオーガと「ひらいしん」持ちのサイドンとの組み合わせが好きで、でんきタイプの攻撃はすべてサイドンに向けてさせて無効化していました。カイオーガが好きすぎて、できるだけダメージを与えたくなかったのです。ちなみに私と旅をしていたカイオーガのニックネームは「カイくん」でした。
──カイオーガへの愛、たっぷりとありがとうございます。今回の着物の制作工程について、詳しくうかがえますでしょうか?
みさまる まず、どのようなデザインにするか、図案を手描きすることから始めました。次に小学館が発行している漫画『ポケモンをつくった男 田尻智』を読みました。
一見イラストを描くのに関係ないと思われるかもしれませんが、ポケモン製作陣がどのような努力と苦労を重ねて今に至るかを知ること、想像することは、私が着物にカイオーガを描く上でとても大切なことでした。
本を読んだおかげで、カイオーガの良さや魅力を引き立たせるような着物をつくろうと、さらにやる気が沸き立ちました。
あとは着物に描くだけです。無地のポリエステルの着物に、時間が経つと消えるチャコペン(チャコエース)で升目を描き、その上に違う色のチャコエースでカイオーガの下書きをします。それをマービーでなぞって、さらにマービーでベタ塗りしました。
マービーは布用マーカーで、有害な有機溶剤を使用しておらず、選択しても落ちないということで今回の着物制作に用いました。
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みんな大好き、ポケモン
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