生粋のテレビっ子、90年代ドラマが大好物
──女優を目指すようになったきっかけは?若菜葵 もともとわたしはテレビっ子だったんです。今日の番組表も全部頭に入っているくらいで、家族から「今日は何をやるの?」と聞かれて「今日は何曜日だからなにとこれとあれ」といつも教えていました。
同じくテレビっ子で女優を目指していた姉のオーディションにある時オーディションについて行ったら一緒に受けさせられて。それでレッスンを受けてオーディションを受けるようになって。いつのまにかそれが自分の夢みたいになっていきました。姉は今は普通に働いています。 ──お姉さんの影響で女優を目指すようになった若菜さんが今その道を歩まれているんですね。これまではどういった活動をされてきたんですか?
若菜葵 最近まで、劇団に所属して演劇をやっていました。たまにオーディションを受けたり。
──その流れで「美少女図鑑アワード」を受けられたんですね。どういう女優を目指しているんですか?
若菜葵 いわゆる正統派の女優さんを目指しています。好きな女優さんは裕木奈江さんです。
※裕木奈江さん:『ふぞろいの林檎たちIII』や『北の国から'92巣立ち』などに出演。特に主人公と不倫関係にあるヒロイン役を務めた『ポケベルが鳴らなくて』(93)でその演技が高く評価されるも、主人公の家庭が崩壊する様を描かれ女性からの反発も強かった。現在は海外に在住し、国際的な女優として活動中。
──オーディションでもお名前を挙げられていましたよね。どういうところがお好きなんですか?
若菜葵 『北の国から』で初めて観た時に役にすごくハマっていて、可愛くて儚い演技が素敵だな、綺麗だなと思って、憧れています。裕木奈江さんが高倉健さんと出演した出てるJRAのCMも好きです…モノマネもできます。
若菜葵 母の影響が強いかもしれません。家でも母が集めていた当時のドラマや映画などをよく観ています。一番好きな作品は『東京上空いらっしゃいませ』(90)です。
──好きな脚本家はいますか?
若菜葵 うーん…やっぱり野島伸司さんですかね。特に『高校教師』(93)や『リップスティック』(99)が好きですね。 ──野島伸司! とても23歳の女性にインタビューしてるとは思えない…。
若菜葵 90年代の作品の空気感や、観ていてもあきずに最後まで引き込まれる展開が好きなんです。
(同席していた美少女図鑑プロデューサー)西原伸也 僕の中での彼女の印象は、裕木奈江でありZARDなんです。
若菜葵 ZARDも聴きます。今もウォークマンに入っています。
──あふれ出る昭和感。
「流されない人になりたい」
──休日はどうすごすことが多いですか?若菜葵 とにかくインドアです。あんまり外に出ません。家で映画を観たり、本を読んだりしています。 ──好きな本は?
主に小説です。近も伊坂幸太郎さんの『モダンタイムス』や、五木寛之さんの『青春の門』を読みました。
──幅広いですね。
若菜葵 漫画もたまに読みます。読み始めると一気に集めたくなっちゃって、最近も『エヴァ』(新世紀エヴァンゲリオン)や『ハガレン』(鋼の錬金術師)を読みました。面白かった!
あとは、安野モヨコさんが漫画に描くような女性になりたいと思っています。見た目もそうだし、どこか毒のある女性。 ──裕木奈江さんもそうですが、芯のある女性になりたいということでしょうか。
若菜葵 そうですね。わたし、あんまり自分の意見を言える方ではなくて。
でも言えない分、顔に出ているそうなんです。人から指摘されて最近それに気付きました。
──意外ですね。ちゃんと口にされるタイプなのかと思っていました。
若菜葵 本当に言わなきゃダメな時は言います。でも基本的にはぶつかりたくない。めんどくさいのが嫌なんです。
でも友達からは「葵は正しいけど、真面目すぎてめんどくさい時があるよ」って言われたこともあります。
わたし自身はなるべく争わないでうまく立ち回れる女性になりたいなーと思っているんですけどね…。
──そこまで表明する方ではないけど、かと言って自分の意見を曲げることはしない。
若菜葵 母から頑固だとよく言われます(笑)。
同世代の女友達も、そんなに多く方じゃなくて。どちらかと言うと、上の世代のが話しやすいです。
──好きなものの領域的にはそうなんでしょうね。
若菜葵 自分がどういう人間か、あんまりよくわかっていないんです。そこまで深く考えてみたことがない。たいてい、人から言われて気付くことが多いです。
でも一つ、先ほど芯のある女性になりたいというお話がありましたが、わたしは他人に流されない人になりたいという思いはあります。
自分が納得出来ないまま何かやるのは苦手で、間違ってると思うことは間違ってるって言えるようになりたいです。
例えばSNSで、最近世間で何がおきてるんだろう? このことについて皆どう思ってるんだろう? とかは気になって見ることもあるんですけど、自分の意見は意見としてちゃんと持っていたいなと思ってます。
──SNSもあまり更新されていませんよね。 若菜葵 中々投稿していないのはSNSは始めた時からいまいち何を投稿したらいいかわからなくて身近にいる人に思ってること、考えていることを話して完結してしまうので、つぶやくまでいかないんです。
今回の撮影を振り返って
──撮影はいかがでしたか?若菜葵 こういう撮影はほぼ初めてで、前日まで緊張していたんです。 Diora 比較的心を開かせるのが得意な方ですが、手強い相手ではありました(笑)。
若菜葵 でも、あまり伝わってないかもしれないですけど、自分の中では凄くリラックス出来ていてとにかく楽しかったです。 ──それは良かったです。何か撮影時の印象的なエピソードはありますか?
若菜葵 実は黙っていたのですが、エレベーターでDioraさんに初めてお会いして挨拶した時に「カメラマンのDioraです」が「KAI-YOUの山田です」に聞こえて微妙な反応をしてしまって申し訳なかったなと思うとともに、すごく記憶に残りました。
Diora 初耳でした(笑)。僕は、うさぎが並んでるシーンが印象的でした。きっと一時的なものだと思うんですけど、そんな瞬間に巡り会えるのは写真家冥利に尽きます。それに一緒にはしゃいでくれた若菜さんも印象的でした! ──今後、撮影してみたい衣装はありますか?
若菜葵 強めな感じが似合うと言われることが多いので逆に凄くフワフワと女の子らしい感じの服とか着てやってみたいです。
──プライベートでやってみたいことはありますか?
若菜葵 カメラにずっと興味があって。でも興味があるな、くらいでまだ踏み出せてなかったので挑戦してみたいです。 ──今の目標は?
若菜葵 とにかくひとりでも多くの人に知ってもらうこと。興味を持ってもらって、そこから。頑張りたいです。
──最後に、一言お願いします!
若菜葵 まだまだ私のことを知らない方も多いと思います。これから沢山知ってもらえるように頑張るので良かったら応援よろしくお願いします!
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ポップな美少女、発掘してます
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美少女を撮影するため全国を飛び回る写真家・Diora氏。 その彼が注目している、これから大きく羽ばたくであろう期待の美少女を撮影。インタビューとあわせて紹介する。 本連載ではこれまでに、何人もの美少女を世に送り出してきた。「やね」さんや「つぶら」さん、「似鳥沙也加」さんといった美少女は、彼の撮影がきっかけで、広く知られるまでになった実績を誇る。 今日も彼は、まだ見ぬ美少女を求めてシャッターを切る。
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