毎年、SXSWに行った人から「なんか凄かったー」という感想をよく聞きます。
その度に、なんかってなんだろう?って思うんですけど、行ってみてわかりました。おそらくここでは、同時多発的にいろんなことが起こっていてカオスすぎるので、伝えたくても上手く言葉にできないのですよね、きっと。
というわけで今回は、アメリカで行われるテクノロジーの祭典・SXSWのスゴイところをかなり主観的ですけど5つほどピックアップして紹介してみたいと思います。
そもそもSXSW Interactiveって?
SXSWのメインホールであるAustin-Convention-Centerの様子
意外と歴史は古く、1987年に音楽祭としてはじまり、1994年に今のフィルム・インタラクティブの前身になる「フィルム・マルチメディア」が加わます。マルチメディア…w もはや死語ともいえますが、そんなふうに呼ばれている時代もありました。そしてそのマルチメディアがインタラクティブと言葉を変え、現在は数万人を集める世界最大級のイベントになっています。
その中でもSXSW Interactiveというのは、いわば「テクノロジーの祭典」。全米はもちろん、世界中からテクノロジー関連、IT系の有名企業やスタートアップまでのいろんな人が集まり、期間中にたくさんのセッションやトレードショー、ピッチが行なわれています。
2007年にTwitterがアワードを受賞し、世界的にブレイクしたことなどは有名な話ですが、ここから生まれたトレンドは1つや2つではありません。セッション、トレードショー、ピッチの数はSXSW全体で2000を超えるともいわれますから、全部参加できるわけでもないし、何が起こっているのかを俯瞰するのは至難の業なんですよね。
SXSWのスゴイとこ その1
とにかく、Interactive業界の重鎮・話題の人がすごいいっぱい集まり、すぐ近くで見れちゃいます!今回のSXSW Interactiveで最も話題になった人として挙げられるのは、スノーデン元中央情報局(CIA)元職員でしょう。アメリカ国家安全保障局(NSA)が個人情報を収集していたことを暴露し、現在は容疑者として指名手配されていてロシアに亡命中です。
「スノーデンと会話しよう」というセッションもあり、スノーデンがロシアからHungoutを使って参加し、会場のみんなから質問を受け付け、それにスノーデンが答えてくれるというものでした。今回のSXSW Interactiveでは、プライバシー/セキュリティーをめぐる問題は大きなテーマになっていました。いま彼とコンタクトを持つことの意味をSXSW Interactiveはちゃんと考えているということかもしれません。
Hungoutで出演するスノーデン元中央情報局(CIA)職員
スノーデン元職員のsessionのグラフィックレポート
Google会長のEric Schmidtさん
Twitter創業者の一人、Biz Stoneさん
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神谷
クリエイティブディレクター/テクノロジスト
ソーシャルメディアを活用したプロモーション、コミュニケーション開発を得意としながら、
最近はspicebox社内にWHITE(http://255255255.com/)というPrototypingLabを立ち上げ、テクノロジーを起点とした新しい広告体験の開発や製品・サービス開発に取り組んでいる。
文化庁メディア芸術祭グランプリ、カンヌ国際広告祭銅賞、東京インタラクティブ・アド・アワード金賞など、国内外の広告賞受賞歴も多数。
あと、アニメ好きがこうじてKAI-YOUに取り上げられたこんな仕事(http://kai-you.net/article/3516)やこんな仕事(http://kai-you.net/article/1840)などアニメ系広告の企画・クリエイティブディレクションもやってます。
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