
来歴
大学在学中にアニメーション制作を開始し、作品を国内外で発表。卒業後は福岡にてフリーでショートアニメーション制作を請け負いつつ、個人制作で商業アニメデビュー作品である『ペイル・コクーン』を完成させる。これを機に上京し、以降は少人数でのグループワークを主な制作スタイルとしている。
ブレイク作とされる『イヴの時間』を2008年に発表。8月に第1話をGyaO!にて無料配信。10月に配信した第2話以降は1ヶ月限定の無料配信とした。GyaO!公開から1週間から半月後にニコニコアニメチャンネルに1ヶ月限定無料配信。プロモーションにあたっては、ニコニコ生放送等数々のメディアに出演した。2009年9月配信の第6話までを第1シーズンとしている。
2010年3月、初の劇場作品となる『イヴの時間 劇場版』を公開。第1シーズンの6話+αをまとめた作品である。
エピソード
小学5年生夏の自由研究にて処女作『竜巻を追って』を発表。自由研究としては異例である小説の発表は教師の想定を凌駕。後に書籍の形式をもって各教室及び友人数人に配布された。なお、配布時期により表紙に変化を施してあり、製作は全て家族の手で行っていた。
兄の影響もあり、高校時代に演劇部に所属。この経験が後の作品で自身で行ったアフレコに繋がったとされる。演者だけでなく脚本も担当していた。大学時代も一時演劇部に所属していたが、CG製作の夢に集中する為に退部している。
高校時代に見ていた『新世紀エヴァンゲリオン』の関連作品、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の映像製作参加にあたって、イヴの時間製作初期の激務の頃であったが、まさか自分が携わることができるとは! と、その感激を知人にもらしている。
ニッポン放送アナウンサーの吉田尚記とは飲み仲間である(吉田がパーソナリティーを勤めた『YAGアニメラボ』にゲスト出演経験あり)。
受賞歴
キクマナ
- ジャパンデジタルアニメーションフェスティバル2001:トムシート賞(2001)
- デジタルスタジアム:伊藤有壱賞(2002)
- 第14回DoGACGアニメコンテスト:アート賞(2002)
- アルスエレクトロニカ2002:HonoraryMention(2002)
水のコトバ
- 第6回文化庁メディア芸術祭:審査委員会推薦作品(2003)
- サンタマニアショートフィルムフェスティバル2003:審査員奨励賞(2003)
- 東京国際アニメフェア2003:アニメ作品部門 優秀作品賞(2003)
- DoGA第15回CGアニメコンテスト:作品賞(2003)
- ブロードバンド・アート&コンテンツ・アワードジャパン:映像コンテンツ 最優秀作(2003)
ペイル・コクーン
- 第19回 東京国際映画祭:招待上映(2006)
- 第1回札幌国際短編映画祭:脚本賞(2006)
- 日本橋映画祭:日本橋最優秀作品賞(2006)
イヴの時間
- 東京国際アニメフェア:OVA部門 優秀作品賞(2010)
- 釜山国際映画先:招待上映(2010)
サカサマのパテマ
- アヌシー国際アニメーション映画祭2013:長編アニメ部門 正式招待(2013)
- 第26回 東京国際映画祭:特別招待作品(2013)
- Scotland Loves Anime 2013:観客賞及び審査員賞(2013)
- ヒホン国際映画祭2013:スペシャル・メンション(2013)
- 第17回文化庁メディア芸術祭:アニメーション部門 優秀賞(2013)
作品
- ペイル・コクーン(個人制作,2005年)
- イヴの時間(シリーズ作品,原作・脚本・監督,2008年-2009年)
- ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破(デザインワークス,2009年)
- イヴの時間 劇場版(劇場作品,原作・脚本・監督,2010年)
- サカサマのパテマ(劇場作品,原作・脚本・監督,2013年)
- アルモニ(「アニメミライ2014」短編作品,原作・脚本・監督,2014年)
- 日本アニメ(ーター)見本市
- PP33 -POWER PLANT No.33-(短編作品,共同原案・脚本・監督,2015年)
- ヒストリー機関(短編作品,原案・脚本・監督,2015年)
- パトレイバーREBOOT(短編作品,共同脚本・監督,2016年)
関連リンク
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