短編アニメーションのジャンルで、多くの若手が活躍している昨今。中でも、『やさしいマーチ』で第15回メディア芸術祭にてアニメーション部門新人賞を受賞している植草航さん、『赤い糸』で注目され「報道ステーション」のOP映像を手がけた奥下和彦さんなどを輩出。
『マイブリッジの糸』などを手がけ、短編アニメ界の巨匠として知られる山村浩二さんが教鞭をとる東京芸術大学大学院映像研究科アニメーション専攻は、才気ある若手クリエイターが多く所属していることで知られる。
そんな同専攻の第五期修了展「GEIDAI ANIMATION 05GO」が、2014年3月7日(金)〜3月21日(金)に、横浜会場と東京会場の2ヶ所で開催される。
複数のプログラムで構成された上映作品たちは、下記作品群のサムネイルを見ただけでもわかるよう、多様な表現が使われており、内容が気になってしまうものばかりだ。ここでA・Bの両プログラムの作品を紹介したい。
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『マイブリッジの糸』などを手がけ、短編アニメ界の巨匠として知られる山村浩二さんが教鞭をとる東京芸術大学大学院映像研究科アニメーション専攻は、才気ある若手クリエイターが多く所属していることで知られる。
そんな同専攻の第五期修了展「GEIDAI ANIMATION 05GO」が、2014年3月7日(金)〜3月21日(金)に、横浜会場と東京会場の2ヶ所で開催される。
才気あふれる若手作品に触れられる貴重な機会
GEIDAI ANIMATION 05GO PV
東京藝術大学の横浜キャンパス・馬車道校舎の横浜会場と、ユーロスペースの東京会場の2会場で行われるこの展示。2008年に、「革新的なアニメーション表現や新たな教育・研究や事業スキームの創造を目指」すべく設置された、同専攻修了生による作品の上映会をメインに行われる。複数のプログラムで構成された上映作品たちは、下記作品群のサムネイルを見ただけでもわかるよう、多様な表現が使われており、内容が気になってしまうものばかりだ。ここでA・Bの両プログラムの作品を紹介したい。
Aプログラム上映作品
WARRIORS/岡本典子
男たちの筋肉、闘争心、衝突、勝負「おでかけ」川上彩穂
彼は毎日の生活をあたりまえのように過ごす。食事をして服を着て今日も出かける。「パモン」当麻一茂
パモンとは、頭の毛を自在に操り、胸毛でコミュニケーションをとる、摩訶不思議な生き物である。この物語は、パモンの何気ない一日を覗いたものである。「コップの中の子牛」朱彦潼
父は4才の娘ヌヌに牛乳コップに牛がいるという嘘をついた。ヌヌはそれを信じて牛乳を飲み干すが、牛はいなかった。常に色々な嘘をつく父を、ヌヌは段々信じられなくなっていった。「花芽」中野咲
大人になる瞬間の不安定さ、葛藤、喜び。子守唄と鼻唄のあいだ。男の人と私のあいだ。それは過ぎてしまえば忘れてしまうほんの一瞬のささやかな揺らめき。その瞬間をずっと忘れませんように…。「日々の罪悪」キム・イェオン
美術大学の女子学生ギルティは、学業を怠け罪悪感に苦しむ。そして家族やキリスト教のことで迷い、別れた彼に買った小さなプレゼントも受け取ってもらえない。「なまずは海に還る」岩瀬夏緒里
なまずは海に帰ることが出来ない。川の中州に取り残された大きななまずは、故郷の思い出が詰まった舟の中で小さななまずと共にひっそりと生きていた。【次のページ】Bプログラム上映作品を一挙紹介!
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