Bプログラム上映作品
「Decorations」宮澤真理
郊外のひっそりとした家の古風なキッチン。定例の晩餐会の準備が進む中、新しい命の誕生が騒動と革新を運んでくる。そして旅立ち。見送る側も、かつて自分が同じように旅立った日を思い出す。「Mrs.KABAGOdZILLA−ミセス・カバゴジラ−」小谷野萌
「ミセス・カバゴジラには足のかたちも、腕のかたちも、そっくりおなじの娘がいた」母子はいつでも一緒だったが、母の入院をきっかけに娘は過去を思い、そしてすこし先のことを考える。「00:08」久保雄太郎
8秒のフレームとフレームの間を創造し広げていく。経過ではなく、膨張や、拡大といった意識で。その分だけ8秒が豊かになっていく。「澱みの騒ぎ」小野ハナ
家の中には二人きり。父の死体と二人きり。記憶も理想も現実も、澱みの下に沈んでる。みんな独り。みんな孤独。「だっぴするためにひつようなこと」大城良輔
気になる物を写真に収め、それをもとに絵を描くことが好きな男子中学生。いつもの帰り道、好きな女の子が男子生徒と一緒にいるところを目撃する。彼の妄想と現実のバランスが常に変化していく。「ひとりぼっちのヒーロー」若井麻奈実
ひとりぼっちではいられなかった子供に向けて。または、年をとってひとりぼっちでいる覚悟を忘れてしまったときに。もりだくさんの両上映プログラムだが、この他にも一年次作品が、合計16作品上映される。また作品上映だけでなく、様々なアニメクリエイターの集まるトークイベントも魅力的。『マイマイ新子と千年の魔法』などを手がけた片渕須直さん、group_inouさんのMVなどエッジの効いた作品が魅力のアニメーション制作チーム・AC部、『サカサマのパテマ』を手がけた吉浦康裕さんら豪華なゲストが集結する。
注意したいのは、冒頭でも記したように、東京会場と横浜会場の2会場で開催されるということ。どちらの会場でも全作品が上映されるが、会場によってタイムテーブルやトークイベントの内容が異なるので、詳細は公式サイトで確認されたし。
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