カードゲームの普遍的な理論を扱う書籍『カードゲームで本当に強くなる考え方』が、ちくまプリマー新書から10月8日(水)に刊行される。
著者は『マジック:ザ・ギャザリング』の元プロプレイヤーである茂里憲之さん。発売前に重版が決定するなど、カードゲームシーンの内外から注目を集めている。
元プロプレイヤーが理論としてのカードゲームを問う
著者の茂里憲之さんは、情報工学の研究者として数理や心理学の知見を取り入れたカードゲーム理論を発信してきた。
本書はその活動の集大成として企画され、『ポケモンカードゲーム』『遊戯王OCG デュエルモンスターズ』『デュエル・マスターズ』『ONE PIECEカードゲーム』といったタイトル横断的に応用できる「強くなるための考え方」を体系化したものとなる。
目次には「カードゲームの数理」「カードゲームの心理」「真に上達するための練習」「デッキビルダーとして考える」などが並び、確率論や行動経済学、認知バイアスといった概念を踏まえながら、カードゲームをどう理解し、どう練習し、どう楽しむかが語られる。
研究的な視点から「勝ち方の理論」を整理
自身のnote記事「初のカードゲーム理論書の商業出版」では、企画から出版に至るまでの過程を公開(外部リンク)。
研究的な視点を一般読者に開く試みであり、「勝ち方の理論」を整理することが、ゲームシーンに新たな共通言語をもたらすのではないかと語っている。
カードゲームにおける“勝ち筋”や練習法を普遍化して示すこの一冊は、プレイヤーだけでなく教育や心理学の分野からも注目を集めそうだ。

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