MTG×FFが生む熱狂──専門店 晴れる屋「創業以来、過去最高の反響」

世界初のトレーディングカードゲーム『マジック：ザ・ギャザリング（Magic: The Gathering、以下MTG）』と世界的RPG「FINAL FANTASY」シリーズ初のコラボセット「マジック：ザ・ギャザリング──FINAL FANTASY」。

本セットについて、『MTG』を開発／販売するWizards of the Coastの親会社・Hasbro（ハズブロ）は、2025年第1四半期決算説明会で「発売初日で史上最高の売上を記録する見込み」と言及（外部リンク）。

発売前の予約時点で、実店舗やオンラインストアでは品薄・完売が続出し、発売前に追加生産が告知されるなど、未曾有の反響を巻き起こしている。

今回、KAI-YOUは、『MTG』専門店を有する晴れる屋に取材を敢行。

「マジック：ザ・ギャザリング──FINAL FANTASY」の売れ行きについて聞くと、「晴れる屋が2009年に創業して以来、初動で過去最高の反響」を更新したと回答した。

「マジック：ザ・ギャザリング──FINAL FANTASY」とは？

「マジック：ザ・ギャザリング──FINAL FANTASY」は、6月13日に公式発売された『MTG』の最新セット。

これまでも、他社の人気IPとのコラボ製品を発売してきた『MTG』だが、ゲームプレイの基本となるフォーマット「スタンダード」で遊ぶことができるのは今回が初となる。

品切れ続出の『マジック：ザ・ギャザリング──FINAL FANTASY』追加生産が決定

2025年6月13日（金）に発売されるトレーディングカードゲーム『マジック：ザ・ギャザリング』の新セット『マジック：ザ・ギャザリング──FINAL FANTASY』の追加生産が行われることが、公式サイトにて発表された。同セットは、発売前の予約段階から各店舗やオンラインスト...

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本セットには、単一のゲーム作品としては「FINAL FANTASY」シリーズ史上最大級となる数のアートが登場。『MTG』のアーティストたちが、それぞれのスタイルで「FINAL FANTASY」シリーズのキャラクターや名場面を活写した。

また、「FINAL FANTASY」シリーズおなじみのアートも「継承史カード」としてカード化。

その他、天野喜孝さん、板鼻利幸さん、上国料勇さん、髙橋和哉さん、野村哲也さん、松田俊孝さん、茂木雄介さん、吉田明彦さん、ロベルト・フェラーリ（Roberto Ferrari）さんら「FINAL FANTASY」シリーズの有名アーティスト10人が新たに描き下ろしたイラストも、「ボーダーレス版カード」として収録されている。

コレクター向けカードやアートカードも類も見ない人気に

「FINAL FANTASY」シリーズという人気IPとのコラボ製品ということもあり、本コラボセットの予約販売やプレリリース・イベント（＝発売前に最新セットを遊べるイベント）について、抽選対応を行っていた晴れる屋。

それでもなお、「その反響は予想を大きく上回るものとなった」と担当者は語る。

「旗艦店の晴れる屋トーナメントセンター東京（新宿・高田馬場）の初日売上は、シングルカード（＝カードをバラ売りで販売すること）を含めて直近で人気の高かったセットの約3倍と、記録的な数値となりました」

シングルカードの売上に限定しても、過去のセットと比較して初動では最高の売上になってるという。

売れ筋のシングルカードを個々に見ていくと、《「占星術師」の天球儀／Astrologian's Planisphere》や《サッズのヒナチョコボ／Sazh's Chocobo》《ティファ・ロックハート／Tifa Lockhart》など、競技シーンでの活躍が期待されているカードが人気を集める傾向は他セットと変わらず。

しかし、コレクター向けカードであるブースター・ファンや、イラストの全体像が鮮明になっているアートカードも「過去類を見ないほどに人気」だったとのこと。

特に後者のアートカードは、実際のゲームでは使用することができない。『FINAL FANTASY』ファンからのコレクション需要がある模様だ。

「イラストからテキストの効果まで、本当に趣向を凝らしたカードが大変多く、『FINAL FANTASY』シリーズのファンの方からも『原作を再現したかのようなカードが多い』と大変好評をいただいていると聞いています」