ちょ、ちょっと、そこのあなた!
エイが、背中にイトマキエイが張り付いてる……っていうかぶら下がってますよ!──。
かつて、これほどまでに海の生き物然としたバッグがあったでしょうか?
カバン職人・かばんばかさんのつくるバッグは、チョウチンアンコウやイカなど、海の生き物を模したユニークな形がポップ!
街で見かけた日には、地上で泳いでいるような姿に見えるんでしょうか。忘れられなくなりそうです。
7月18日(木)〜24日(水)までの7日間、渋谷モディで展示販売イベント「海の生き物、カバンになっちゃった展」を開催(外部リンク)。実際に作品を手にとって見られるチャンスです。
今回、イベントの開催に合わせて、かばんばかさんに経歴や作品づくりのきっかけなどを聞きました。
脱サラして弟子入り 好きを形にするオーダーメイド鞄をつくるスタイルを確立
──かばんばかさんの公式サイトに「500種類以上作ってきた技術と経験を活かして制作」とありました。もともと鞄などをつくる職業に就かれていたのでしょうか?
かばんばか もともとは鞄づくりと全く関係のない仕事で、会社員として働いていたんです。その後「鞄をつくりたい」と思い脱サラし、京都の老舗鞄職人に弟子入りしました。
そこで様々な形の鞄をつくり、「使うと楽しくなる鞄をつくりたい」と思い独立しました!
──現在は海の生物を中心に、既製品では見かけないユニークな鞄やポーチを手がけられています。今の制作スタイルになったのはいつ頃で、何かきっかけがあったのでしょうか?
かばんばか これまでフルオーダーで500種類以上の鞄をつくってきたのですが、一般的な鞄の注文は少なく、「(お客様が)自分の好きなものをそのまま鞄にしてほしい」というオーダーをたくさんいただいてきました。
ミカンだったり、テレビだったり、焼き芋だったり、ダルマだったり、すべて鞄にしてきました。
たくさんのお客様の好きなものを鞄として形にしていく中で、自分自身の好きなものも形にしようと思い、「まぐろ」をカバンにしたのがはじまりです。
──仕事を受ける中で現在のスタイルになったんですね。そんな鞄やポーチをつくる上でこだわっていることは何でしょうか?
かばんばか 一番は使うときの楽しさです!
「使いたい!」と思ってもらえるデザインを考えるようにしています!
──確かに購入した人はワクワクしながら使いそうですね。
かばんばか また、強度や使いやすさにもこだわっています。
近所のコンビニはもちろん、水族館に行くときなどに使えるよう、ペットボトルや財布などが入る大きさでつくることが多いです。素材も耐久性が高く、長く使える国産牛革を使用しています。
生き物のモチーフが多いので、どの部分にファスナーを持ってくるのか、実際に使うときのことを考えて、使いやすく、そして荷物を入れても形が崩れないようにするなど、工夫して設計しています。
全て職人が手作業で制作 お気に入りは「まぐろバッグ」
──大小でも変わると思いますが、一つ制作するのにどれぐらいの労力がかかっているのでしょうか?
かばんばか 小さなパーツから全て職人が手作業でつくっているため、制作にはかなりの時間と手間がかかっています。
作品にもよりますが、代表的なまぐろバッグは50以上ものパーツを組み立てて制作しています。その全てのパーツが自社生産で、職人の手でつくられています。
──反響が大きかったものや特に思い入れがあるものはありますか?
かばんばか どれも気に入っていますが、やっぱりまぐろバッグですね。
かばんばか ファスナーで三枚おろしを再現できたり、カバンの背面には骨をデザインしてリバーシブル仕様にするなど、とてもこだわって思い入れのあるカバンです。
とても気に入っていたので、自分用に身長くらいある150cmの巨大なまぐろバッグもつくってしまいました(笑)。
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イベント情報
海の生き物、カバンになっちゃった展
- 開催日程
- 7月18日(木)〜7月24日(水)
- 時間
- 11時〜20時まで(※最終日24日は10時~17時)
- 場所
- 渋谷モディ 〒150-0041 東京都渋谷区神南1-21-3
- 料金
- 入場無料
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連載
日夜生み出されるポップな画像たちを短く紹介する人気連載。 ソーシャルメディアやまとめブログ、バイラルメディアなど、 画像系コンテンツへの注目は常に集まっていますが、 KAI-YOUでは「POP」を軸に、話題の画像を紹介していきます。
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