画家・晴夏(はるか)さんの作品集『罫線で遊ぶ動物』が、7月10日(木)にワニブックスから刊行されます。
2020年、Twitter(現X)に「1RTにつき動物が1匹増える手帳」という企画を投稿したところ、2万2000RTを集めて話題となった晴夏さん。
『罫線で遊ぶ動物』では、5年間かけて色鮮やかに描かれた動物たちの手帳が再現されています。
SNSでの大反響を獲得後も動物を描き続けたことで、自身初の作品集が実現した晴夏さんに、当時の反響や書籍化の経緯を取材しました。
【画像】作品集『罫線で遊ぶ動物』誌面サンプル画家 晴夏が現在も描き続ける“罫線で遊ぶ動物”たち
晴夏さんは、1996年6月1日生まれの画家。油絵、水彩画、アクリル画といった幅広い制作スタイルで様々なモノへのペイントや壁画、ライブペイントも手掛けています。
2020年、自身のTwitterに「『罫線で遊ぶ小動物』が1RTにつき1匹増える手帳です」という内容と共に、カエルが1匹描かれた手帳の画像を投稿。
投稿のRT(現在のリポスト)が増えるのにあわせて動物を描く──自分の首を絞めかねない企画ですが、最終的に2万2000RTと大きな反響を集めました。
「5年程前にTwitterの企画で動物を22000匹描く事になった画家です」
そんな唯一無二のプロフィールで自らを紹介する晴夏さんは、投稿から5年が経った現在も、ゴールである2万2000匹を目指して動物を描き続けています。
2025年6月1日の段階では4352匹。残り1万7648匹です。
『罫線で遊ぶ動物』/ワニブックス提供※画像はイメージです
今回刊行される『罫線で遊ぶ動物』は、晴夏さんにとって初の作品集。現在進行形で制作している、罫線で遊ぶ動物たちが描かれた手帳(の5年分)が再現されています。
タイトル通り、罫線を止まり木や地面などに見立て、罫線の間をくぐったり尻尾をのぞかせたりと、動物たちの遊び心のあるポージングが魅力的な作品集です。
複数社から書籍化オファー「ワニブックスという社名に惹かれて」
──そもそも2020年に“1RTにつき1匹動物が増える”企画をはじめた理由を教えてください。
晴夏 当時はコロナ禍で、作品を世に発表できる機会が減ってしまっている中で、少しでも私の作品を知っていただくきっかけになったら良いなあと思ってはじめました。
晴夏さんは爬虫類好き。『罫線で遊ぶ動物』にもワニが登場します/ワニブックス提供※画像はイメージです
──該当のポストは2万2000RTされましたが、反響をどのように受け止められましたか?
晴夏 想像以上の反響で驚きましたが、純粋に嬉しかったです。
──SNSに投稿した企画から作品集の刊行へと至った経緯を教えてください。
晴夏 担当編集の田中さんからSNSでDMをいただいたことがきっかけです。
他の出版社さんからも何社かオファーをいただきましたが、一番最初にお声がけいただいたということと、ワニブックスという社名に惹かれてお話を進めさせていただきました(出版業界に疎いため……)。
罫線の間をくぐったり尻尾を覗かせたり遊び心のあるポージングが魅力的/ワニブックス提供※画像はイメージです
──実際に書籍化が決まった際にはどのような印象を抱かれたのでしょうか?
晴夏 画業の中での目標の一つでもあったので、とても嬉しく ワクワクしました。
──書籍では“手帳を再現”と説明されていますが、実際にはどのような仕様なのでしょうか?
晴夏 私が日々描いている罫線で遊ぶ動物たちを、ほぼ実物大で、そして細かい色味にもこだわって、印刷していただいています。
残り1万7600匹の動物を描く「良いライフワーク」
──6月1日時点で4352匹とのことですが、これまで描いてきた中で、特にお気に入りの作品を教えてください。
晴夏 一番最初に描いたカエルが、思い入れが深くてお気に入りです。
──2万2000匹に向けて残り1万7600匹。現在のペースを踏まえると、完走するのは十数年〜20年ほど後になりそうですね。晴夏さんは日々どのような気持ちで動物たちの制作に臨んでいるのでしょうか?
晴夏 楽しくて、いろいろなご縁やお仕事にも繋がって、本当に良いライフワークができたなあと感じています。
ライフワークとなった動物たちを描き続けることはライフワークに/ワニブックス提供※画像はイメージです
──最後にファンの方々やKAI-YOUの読者の皆様に向けて、一言メッセージをお願いします。
晴夏 ファンの方々へ。いつも作品をご覧いただきありがとうございます。作品集を出版できることになったのは、皆様のお陰だと心から思っています。これからも、私らしく楽しく頑張ります!
読者の方々へ。ここまでインタビューを読んでいただきありがとうございます。ご興味を持ってくださったら、ぜひお時間がある時に作品集やSNSで作品もご覧になってください!
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