KADOKAWAの取締役をつとめる川上量生さんが6月24日にXへ、「KADOKAWA社長の夏野剛のXアカウントが乗っ取られました」と投稿した。
川上量生さんは、「これはNEWSPICKSの報道による犯罪者グループとの関係の変化によるものです。脅迫中の事案について報道をするというのはこう言うことです。NEWSPICKSは今後起こる同様の事象について責任をとる覚悟でもって報道されたのでしょうか?」と続けている。
なお、乗っ取られたという夏野剛社長のXアカウントの投稿は、記事公開時点では3月10日が最後になっている。
NewsPicksが公開したKADOKAWAを襲ったサイバー攻撃の詳報
オンライン経済メディア・NewsPicksは6月22日、「【極秘文書】ハッカーが要求する『身代金』の全容」と題した有料記事を公開した。
有料会員限定記事のため詳細は説明できないものの、KADOKAWAグループが、サイバー攻撃を受けて流出したデータを人質に、金銭を要求されていることを突き止めたという内容になっている。
KADOKAWAの夏野剛社長はNewsPicksの報道姿勢を強く非難「法的措置の検討」
NewsPicksの有料記事には、サイバー攻撃を行ったハッカーからのメッセージも含まれており、今回の報道はハッカーたちの利になるとして、KADOKAWA関係者からは強い批判の声があがっている。
KADOKAWAの夏野剛社長はNewsPicksのアカウントを通して、「このような記事をこのタイミングで出すことは、犯罪者を利するような、かつ今後の社会全体へのサイバー攻撃を助長させかねない行為です。Newspicksに強く抗議をするとともに、損害賠償を含めた法的措置の検討を進めてまいります」と記事にコメント。NewsPicksの報道姿勢を非難した。
また、KADOKAWAの臨時グループポータルサイトでも、同様の内容の声明が公開されている(外部リンク)。
6月8日にサイバー攻撃を受けて以来、混乱が続くKADOKAWAグループ
KADOKAWAグループは6月8日に大規模なサイバー攻撃を受けた影響で、現在も関連するWebサイトや動画共有サイト「ニコニコ動画」のサービスを一時停止している。
「ニコニコ動画」に関しては6月14日時点で完全復旧までに1ヶ月以上かかる見込みと発表されており、現在は簡易版の「ニコニコ動画(Re:仮)」をリリースして運用している状況だ。
KADOKAWAグループ全体がサイバー攻撃以前の状態に戻る時期は未定となっており、予断を許さない状況が続いている。
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