時事とリンクするタイトルを新作・旧作問わず取り上げて、“今読むべき漫画”や“今改めて読むと面白い漫画”を紹介していく本連載「漫画百景」。
第一四景目は、『ポケットモンスターSPECIAL』です!
昨日2月27日のPokémon Day(ポケモンデー)では、『Pokémon LEGENDS Z-A(ゼットエー)』や『Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケモントレーディングカードゲームポケット)』の情報が解禁。一夜明けた今も話題になっています。
そんな「ポケモン」のコミカライズの決定版として根強い人気のある本作を、今読むべき漫画として紹介します。
連載27周年を迎える『ポケットモンスターSPECIAL』
『ポケットモンスターSPECIAL』(通称『ポケスペ』)は、1997年3月3日に小学館の学年誌『小学四年生』などで連載開始。
その後も各誌を渡り歩き、現在は漫画誌『コロコロイチバン!』で連載。Web漫画サイト「週刊コロコロコミック」でも配信中です。
内容はゲームの各シリーズをベースにした主人公交代制のオリジナルストーリー。
第1作『ポケットモンスター 赤・緑』から、最新作『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』までコミカライズされています。現在は『スカーレット・バイオレット』編が連載中です。
作者は2人組で、シナリオを日下秀憲さん、漫画を山本サトシさんが担当。1巻〜9巻までは漫画を真斗さんが担当していました。
主人公が死にかけるハードな『ポケモン』
2024年3月3日に連載27周年を迎える本作の特徴は、なんといっても「ポケモン」らしからぬ(?)ハードでシリアスな展開です。
作中では明確に死が扱われており、主人公が生死をさまようような展開が何度もあります。死んで腐ったコダックや、スパッと胴体が真っ二つになるアーボックも……。
さらに野生のポケモンが人を襲うシーンがたびたび描かれるなど、ポケモンが怖い存在であることも強調しています。
本稿ではこうしたハードな一面が色濃く表れている第1章赤・緑・青編と、第2章イエロー編の内容を見ていきます。以下、ネタバレありです。
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連載
テーマは「漫画を通して社会を知る」。 国内外の情勢、突発的なバズ、アニメ化・ドラマ化、周年記念……。 年間で数百タイトルの漫画を読む筆者が、時事とリンクする作品を新作・旧作問わず取り上げ、"いま読むべき漫画"や"いま改めて読むと面白い漫画"を紹介します。
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