米玩具大手ハズブロ社、大規模レイオフ 『Magic: The Gathering』の関係者も多数解雇へ

米玩具大手ハズブロ社、大規模レイオフ 『Magic: The Gathering』の関係者も多数解雇へ
米玩具大手ハズブロ社、大規模レイオフ 『Magic: The Gathering』の関係者も多数解雇へ

Wizards of the Coast社が開発・運営する『Magic: The Gathering』

トレーディングカードゲーム『Magic: The Gathering(マジック:ザ・ギャザリング)』を運営するWizards of the Coast(WotC)の親会社・Hasbro(ハズブロ)が大規模なレイオフを実施。

1,100人を解雇すると発表している。既にSNSなどでは解雇されたスタッフが経緯などを投稿。 『Magic: The Gathering』や『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のゲームデザイナーやアートディレクター、コミュニティマネージャーなどが大量に解雇されたことが明らかになっている。

WotC社の親会社はアメリカ大手玩具メーカー・ハズブロ社

Hasbro社はアメリカの大手玩具メーカー。『モノポリー』などのボードゲームや、スポンジの弾を飛ばして遊ぶ銃・NERFなどの販売でも知られている。

一方、WotC社は『Magic: The Gathering』以外にもトレーディングカードゲーム『デュエル・マスターズ』や、欧米で絶大な人気を誇るTRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の開発で知られる。

ハズブロ社は1999年にWotC社を買収。以降は親会社として運営に関わっており、WotC社はハズブロ社の一部門「Wizards & Digital」に組み込まれている。

WotC社は好調を見せる一方、ハズブロ社全体では業績が低迷

WotC社は2020年、2019年から24%増の8億1600万ドルの収益を上げるなどの好調を見せたものの、ハズブロ社全体では近年収益が低迷。 2023年初頭にもハズブロ社は800人のレイオフを実施。今回のレイオフで合計1,900人、従業員全体の約20%が削減されることになる。

Hasbro社のCEOであるChris Cocksさんは、同社の業績低迷の原因の一つである市場の逆風について「2024年まで続く可能性が高い」と説明。ロードアイランド州プロビデンスにあるHasbro社のオフィスの売却も予定しているという。

レイオフが明らかになっている『Magic: The Gathering』関係者として、パッケージおよびプロダクト担当のアートディレクター・Mike Vaillancourtさん、ゲームデザイナーのDavid McDarbyさん、シニアコミュニティマネージャーのLarry Frumさんらの名前が挙がっている。

今回のレイオフが行われる以前から、『Magic: The Gathering』のコミュニティでは「WotC社はハズブロ社から独立するべき(Free The Wizards運動)」といった声が多く挙がっており、本件はその論調をより加速させている。
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Hasbro社とWizards of the Coast社の関わり

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2件のコメント

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匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:9432)

親会社と子会社のパワーバランスみたいなのもあるかもしれないけど、こんなの常識的に悪い方向にしか転ばないって経営陣もわかっているだろうし、もう苦しい延命をする他ないほどに「利益」がマズいことになっているのかもしれない。
今年一年でのマジックの落ちぶれようは激しいし、本当にはやかった。遊戯王と同様、流行の新規タイトルにショーケースを譲ってしまっている。そうやってこのゲームが完全に消えた地域もたくさんある。あと一年も保つように思えない。

匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:9430)

不採算部門から解雇者出るならまだわかるけど
WotCから解雇者出るのはなんでだろう