『MTG』世界で1枚のカードに3億円の買取宣言　スペインへの旅費とパエリアもつく

6月23日（金）にリリースされるトレーディングカードゲーム『Magic: The Gathering（マジック：ザ・ギャザリング）』の特殊セット『指輪物語：中つ国の伝承』。

映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの原作「指輪物語」とのコラボセットの中に、世界に1枚だけのレアカードが登場する。

そのカードは、《一つの指輪》の特別バージョン。多くのトレーダーやショップが、一体どれだけの値が付けられるのか動向を見守っている。

そうした状況下、スペインのカードショップ「Gremio de Dragones」が200万ユーロ（約3億円）での買い取りを宣言し、大きな話題となっている。

特別仕様の《一つの指輪》に3億円の値が

《一つの指輪》は、J・R・R・トールキンさんのファンタジー小説シリーズ「指輪物語」に登場する、世界の命運を左右する強大な力を秘めた指輪。

その希少さを再現し、今回のセットではコレクター向け商品「コレクター・ブースター」の英語版に、世界で1枚だけ特別仕様の《一つの指輪》が封入される。

6月1日には、『MTG』愛好家としても知られるプロアメフト選手のカシアス・マーシュさんが15万ドル（約2100万円）で買い取ることを宣言。大きな注目を集めた。 その後も多くのコレクターやショップが買取に名乗りを挙げ、まだ発売前のカードであるにも関わらず、価格は高騰。

今回「Gremio de Dragones」が公開した画像には、200万ユーロの他にも、店舗のあるスペイン・バレンシアへの旅行と滞在、名物料理・パエリアをつけるというスペイン語の文字が踊る。

《一つの指輪》に魅入られし者たち

「Gremio de Dragones」に200万ユーロを直ぐに支払える資本があるのかは不明だが、同店舗はウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の審査基準をクリアしたWPNプレミアムストアにも認定されており、一般のショップよりも信頼度は高いと言っていいだろう。

『MTG』の高額カードといえば、シリーズの初期に登場した超強力カード《Black Lotus》が有名だが、今回の《一つの指輪》は世界で一枚である以上、希少性で《Black Lotus》を遥かに凌ぐ1枚。

「指輪物語」の原作同様、世界で1枚の《一つの指輪》に多くの投資家やトレーダー、プレイヤーが魅入られてしまっている。

その金額がどこまで高騰するのか、果たして本当に開封する人間が現れるのか、世界中のTCGファンが注目している。