『マジック:ザ・ギャザリング』スタンダード使用期間が2年から「3年」へ変更

『マジック:ザ・ギャザリング』スタンダード使用期間が2年から「3年」へ変更
『マジック:ザ・ギャザリング』スタンダード使用期間が2年から「3年」へ変更

5月12日発売の新セット『機械兵団の進軍:決戦の後に』(画像は『マジック:ザ・ギャザリング』公式サイトより)

トレーディングカードゲーム(TCG)『マジック:ザ・ギャザリング(MTG)』のプレイフォーマット「スタンダード」のセット・ローテーションの期間が2年から3年へと変更されることが発表された。

これに伴い、当初は2022年9月にスタンダードからの離脱が予定されていた『イニストラード:真夜中の狩り』『イニストラード:真紅の契り』『神河:輝ける世界』『ニューカペナの街角』の使用期間が1年延長される。 『MTG』公式はこのローテーション期間の変更について「(スタンダードが)「楽しいフォーマット」であることを取り戻す一助になるでしょう」と説明している。

『マジック:ザ・ギャザリング』の基礎“スタンダード”

スタンダードは『MTG』における最も基礎的な遊び方の一つであり、競技フォーマットとしても親しまれてきた代表的なフォーマット。
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使用可能なカードは発売から2年以内の直近セットのものに限られ、期間を過ぎると、古いカードはスタンダードの大会では使用することができなくなる。

この仕組みによって、カード資産の少ない初心者が参入し易くなるほか、流動的で新鮮なゲーム体験が保持されていた。

一方で、ローテーションによって愛用していたデッキが丸ごと使えなくなるといった問題点も長らく指摘されており、使用期間が存在しないパイオニアやモダンといった“下環境”需要の理由にもなっている。

テーブルトップのスタンダード、人気に陰り

『MTG』における、最も基礎的かつ王道的なフォーマットであるスタンダードだったが、近年はその人気やプレイ人口の低下が囁かれていた。

実際に参加人数が足りず、スタンダードフォーマットの競技大会が不成立となることが頻出。多くのプレイヤーがスタンダードの危機を訴えていた。 スタンダードのプレイ人口の減少について、その要因は様々だが、上述したローテーションへの不満や、カードプールが少ないことによるデッキ構築の幅が狭いこと、それに伴う禁止カードの頻出、コロナ禍によるテーブルトップの競技大会の縮小、オンラインでスタンダード環境を完全に再現できる『MTG Arena』の存在などが考えられている。

『MTG』公式は今回のローテーション期間の変更の利点として「現行スタンダードのカードをより長く使えること」「時間をかけて、メカニズムやアーキタイプをより効果的に構築できること」「「色やメカニズム」に注目したデッキが多く、ミッドレンジが少ない環境を作るための強力なツールを得られること」の3点を挙げている。

また、今回のローテーション期間の変更に限らず、スタンダードフォーマットを支援する計画を今後数カ月をかけて打ち出していくという。
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