過熱する『ポケカ』争奪戦、公式が品薄を謝罪 転売対策や生産強化も追いつかず

過熱する『ポケカ』争奪戦、公式が品薄を謝罪 転売対策や生産強化も追いつかず
過熱する『ポケカ』争奪戦、公式が品薄を謝罪 転売対策や生産強化も追いつかず

『ポケモンカードゲーム』新弾発売に際し、カードショップで発生した待機列/編集部撮影

トレーディングカードゲーム(TCG)『ポケモンカードゲーム』の運営が、品薄への対応状況について4月14日(金)に声明を発表した。

声明では、商品全般が品薄になっていると現状を説明。購入できなかったプレイヤーに対して「ご不便をおかけし、心よりお詫び申し上げます」と謝罪を行った。

今後は「お客様のお手元へご希望の商品をお届けすることを最優先に考え」、生産体制の継続強化および不足商品の再生産と出荷を進めるとしている。

《ナンジャモ》収録の新弾発売 「転売ヤー」トレンド入り

声明と同日に発売された拡張パック「スノーハザード」「クレイバースト」/画像は公式サイトより

声明を発表した同日の4月14日(金)、『ポケモンカードゲーム』は「スカーレット&バイオレット」シリーズの拡張パック「クレイバースト」「スノーハザード」を発売。

人気キャラクターの《ナンジャモ》《グルーシャ》が初登場するなどの理由から、同商品は発売前から争奪戦になることが予想されていた。

そういった事前の盛り上がりもあってか、早い場所では4月13日の夜からカードショップ前に並ぶ人も。朝には長蛇の列が形成され、販売開始後は各地から品切れ・入手困難の報告が挙がった。

『ポケモンカードゲーム』を購入するべく、高架下に形成された長蛇の列/編集部撮影

『ポケモンカードゲーム』が起こす熱狂のあまり、テレビ局や警察も駆けつける事態に/編集部撮影

特に注目されていたのは、通常とは異なるイラストが描かれた《ナンジャモ》のスペシャルアートレア(SAR)版。

執筆現在20万円を超える金額で取引されており、Twitterでは『ポケモンカードゲーム』の関連用語と並び、「転売ヤー」がトレンド入りすることとなった。

価格が高騰しているSAR版の《ナンジャモ》/写真は『ポケモンカードゲーム』プレイヤー・F氏による提供

『ポケカ』公式が転売対策や生産強化するも追いつかず

過熱する人気のあまり、2021年ごろから品薄やセカンダリマーケットでの価格の高騰が話題になってきた『ポケモンカードゲーム』。

SNSでは「ポケカ投資家」を名乗る人々によるカードの値上がり予想や、売り時・買い時の情報共有、転売目的での大量購入の写真アップなどが常態化しており、投機目的での買い占めについてはプレイヤーから批判の声が寄せられている。

そういった状況については『ポケモンカードゲーム』運営も認識しており、生産体制の強化につとめ、再販も定期的に実施。公式イベント参加者への優先販売含め、いわゆる「転売ヤー」対策も行ってはいた。

しかし、過熱する『ポケカ』バブルに、今回はそれが追いつかない結果となってしまった。



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