『ポケモンカードゲーム』運営が転売に注意喚起 メルカリと連携、特定出品の削除も

『ポケモンカードゲーム』運営が転売に注意喚起 メルカリと連携、特定出品の削除も
『ポケモンカードゲーム』運営が転売に注意喚起 メルカリと連携、特定出品の削除も
ポケモンカードゲーム』の公式サイトにて、「フリマアプリ等での強化拡張パック「ポケモンカード151」売買に関する注意喚起につきまして」と題された声明が発表された。

「転売等の営利を目的とした商品購入を固くお断りしております」として、公式が転売行為を指して、明確に注意喚起するという極めて異例の事態に

続けて「ポケモンセンターオンラインで、利用規約違反や転売目的の購入と当社が判断した場合は、ご注文をキャンセル、および、今後の利用を制限いたします」と厳しい対応をとることも明かしている。

また、メルカリ等のセカンダリーマーケットでの高騰についても「商品の希望小売価格や内容を今一度ご確認いただくなど、発売後は冷静な行動をお取りいただきますようお願いいたします」と注意喚起を行った。

フリマアプリ「メルカリ」との包括連携協定も

また、株式会社メルカリと、株式会社ポケモンが「マーケットプレイスの共創に関する覚書」を締結したことも発表。

これにより、メルカリ上でポケモンの商品が、安心・安全に取引できる環境の構築を目指した取り組みが行われる。

公表された声明では、「ポケモンカードゲーム」を展開するポケモンと二次流通事業者のメルカリが、商品情報や発売情報を事前に共有。また、特定の新商品発売前後の注意喚起や権利侵害品対策など緊密に連携していくという。

ポケモンと協議の上、合意した特定の商品について、「メルカリ」の利用規約に違反する出品への削除対応の実施なども発表された。

過熱を続ける「ポケカ」人気と、その弊害

近年、TCG(トレーディングカードゲーム)の過熱的な人気が続いている。中でも『ポケモンカードゲーム』の人気は凄まじく、月に1回のペースで販売される新セットは、発売直後から品切れとなるケースが目立っている。

株式会社ポケモンは増産体制の発表や、予約抽選注文、受注生産の実施、公式大会参加者の優遇など様々な対策を講じているものの、プレイヤーに万遍なく行き届くには時間がかかる状況が生まれている。 そこに目をつけているのが、一部で「ポケカ投資家」と呼ばれる、転売による利益を目的として、買占め行為などを行うユーザーだ。

メルカリでは『ポケモンカードゲーム』の貴重なパックやボックスが、定価の数倍もの値段で取引されているのが多く見ることができる。 併せて、シングルカードの値段も高騰。記憶に新しいところでは「クレイバースト」「スノーハザード」に収録された人気キャラクター・ナンジャモのカードが、発売直後に30万円以上もの値段をつけたことも話題を呼んだ。
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そのような状況に伴ってか、オンラインの中古市場では偽造カードやパックも多数流通している。

『ポケモンカードゲーム』プレイヤーのNさん(30代男性)は「手にとって鑑定ができない点からも、オンラインのマーケットプレイスで高額カードを購入するのはおすすめできない。パックやボックスも、“サーチ”されている可能性があります」と語る。

“サーチ”とは、パックから特定のレアカードだけを抜きとってしまう行為のことだ。パックを開封せずに重さなどを計ってサーチする場合もあれば、一度開封したあとにリパックして未開封と偽り出品する方法もあるという。

Nさんは今回の『ポケモンカードゲーム』公式の発表を受け、「直近のポケカの過熱具合は明らかに異常でした。ポケカ目当てでの窃盗事件のニュースなども連日報道されている。今回の件で、少しでも良くなればいいのですが……」と沈痛な面持ちで語った。 近年の爆発的なTCGブーム、特に『ポケモンカードゲーム』流行の背景として「親子2世代で楽しめる趣味」であることが挙げられることは多い。

しかし、それに関わる犯罪や迷惑行為が増加し、ある種の社会秩序にまで影響を与えかねない状況にまでなってきた現在、“子どもと一緒に遊びたいゲーム”という立場まで脅かされかねないだろう。

今回の発表とあわせて、『ポケットモンスター』公式は、6月16日(金)に発売を控えている新たな強化拡張パック「ポケモンカード151」を、ポケモンセンターオンラインにて受注生産形式で販売することを決定した。

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1件のコメント

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匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:8234)

最近のナンジャモの30万は、販売日前にメルカリだったと思います。

いろんな話がありますが、
メルカリ内で、仲間内で30万で取引して
このカードにはこんなに価値があるんだと思わせ、直近の異常が出来上がり。

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