きっかけはふるさと納税? ファンが導いた「アイドルマスター」と自治体のコラボ企画

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きっかけはふるさと納税? ファンが導いた「アイドルマスター」と自治体のコラボ企画
きっかけはふるさと納税? ファンが導いた「アイドルマスター」と自治体のコラボ企画

「壮瞥町りんご大使」に就任した『アイドルマスター ミリオンライブ!』の木下ひなた/画像は「アイドルマスター」ポータルサイトから

あなたの「推し」は誰だろう。

現在進行形であれ、幼少期であれ、興味を持ち応援した人物やキャラクターは人それぞれだ。

「推し」への熱量もまた人それぞれ。

「推し」の動画を見たり、グッズを購入したり。はたまた、聖地巡礼などに勤しむファンもたびたび話題になる。

今回は、ふるさと納税をきっかけとして、ファンが導いたとされる「推しキャラ」と自治体のコラボ企画を紹介したい。

10月、北海道壮瞥町(そうべつちょう)の「壮瞥町りんご大使」に就任した、『アイドルマスター ミリオンライブ!』のキャラクター・木下ひなたとファンの物語だ。

推しキャラ「木下ひなた」の出身地へのふるさと納税

先日、X(旧Twitter)上でふるさと納税に関するポストが話題を呼んだ。

木下ひなたのファンが、「推しキャラ」の出身地(という設定)である自治体へふるさと納税を行なった際、自治体への応援メッセージに木下ひなたとのコラボを提案しており、それが叶ったかもしれないというのだ。

詳細を時系列と共に確認していこう。

木下ひなたと壮瞥町、コラボを夢見たファンの応援

木下ひなた/画像はアイドルマスターポータルサイトから

ゲームやアニメなどが展開中の『アイドルマスター ミリオンライブ!』に登場するアイドル・木下ひなたは、北海道出身で実家がりんご農家という設定だ。作品上の描写から、ファンの間では北海道壮瞥町出身ではないかと推測されている。

2021年、彼女のファンたちが壮瞥町へふるさと納税を実施。その際、ふるさと納税ポータルサイト上で「いつか(木下ひなたと壮瞥町が)コラボレーションする機会があることを願って」と、壮瞥町の自治体に応援コメントを投稿していた。

2022年にも同様にふるさと納税を行い、今度は同ポータルサイト上で、当時『アイドルマスター ミリオンライブ!』の運営・バンダイナムコエンターテインメントが募集(※現在は終了)していた「プロデューサー企業募集プロジェクト」(外部リンク)を紹介した。

さらに、壮瞥町の特産品について触れ、またキャラクターの特徴を伝えて具体的なコラボレーションを提案していたのは印象的だ。

ファンにとっても、この時はまだ推しキャラを応援しているだけであり、心情としても「もしコラボが実現したらいいな……」という希望的観測であっただろう。

そんな彼・彼女らのラブコールは、翌年実現することになる。

木下ひなた、壮瞥町りんご大使に就任

「そうべつりんごめぐり」木下ひなたコラボ企画/画像はアイドルマスターポータルサイトから

続く2023年も壮瞥町へふるさと納税を実施した有志のファン。彼らに吉報が訪れる。

2023年10月3日、壮瞥町の第47回りんごまつり「そうべつりんごめぐり」の開催発表に併せ、町の公式Instagramに「木下ひなた 壮瞥町りんご大使就任」の情報が投稿された(外部リンク)。

発表を受け、X上ではファンたちから喜びの声が上がっている。

バンダイナムコエンターテインメントは、りんご大使就任の発表で、「(木下ひなたの)実家が北海道のりんご農家という繋がりで、今回の『壮瞥町りんご大使』のお話しをいただきました」と説明した。

実際にファンの応援コメントをきっかけにコラボが実現したかは不明だ。とはいえ、実施時期や内容を鑑みると、彼・彼女らの声がコラボを後押ししたと考えても不思議ではないだろう。

「そうべつりんごめぐり」木下ひなたコラボ企画

「そうべつりんごめぐり」は、10月20日(金)~11月19日(日)にかけて開催。初日10月20日には就任式も予定されている(キャストの登壇はなし)。

期間中は、町の地域おこし協力隊が運営するコミュニティスペース「地域のあそびば ミナミナ」でオリジナルグッズも販売。

また、期間中に町内の果樹園でりんごを買うと、専用台紙にスタンプをもらうことができ、スタンプを2つ集めると木下ひなたのオリジナルステッカーがプレゼントされる。

イベントに先駆け、10月19日(日)まで抽選で50名にオリジナルステッカーのプレゼント企画が実施中。詳細は随時公式Instagramで公開予定だ。

壮瞥町、木下ひなた、ファンの物語が地方創生の歴史の1ページに

粘り強く応援し、その応援が実を結び形となったことは、ファンにとって感無量であろう。この素敵なエピソードに敬意を表したい。

このエピソードを知り、自分も真似をしてみたいと思う人がいるかもしれない。その際は、相手方に迷惑のかからぬよう、節度を持った適切な手段で呼びかけを行うことが重要だ。

これまでも、様々なアニメや漫画、ゲーム作品などのコラボレーション事業は、地方活性化のツールとなってきた。

今回紹介した、北海道壮瞥町と木下ひなた、そしてファンの物語が地方創生を加速させる歴史の1ページになることを期待している。
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