V.W.P、そして花譜とカンザキイオリのクライマックスへ
2つのレーベルが共鳴したステージはいよいよクライマックスの第三部へ。アメリカ留学中の理芽さんがスクリーンに登場すると「4月に日本へ帰国します! アメリカでいくらか成長したであろう自分をまた、みなさんに見ていただけたらと思うので、今後ともよろしくお願いします」と嬉しい報告。
最終章は1日目同様、理芽さんのピンチヒッターに、音楽的同位体(音声創作ソフトウェア)・裏命を迎えたV.W.Pによる「祭壇」でスタート。続く「輪廻」では、バイオリン、チェロを引き連れた壮大な音世界の勢いそのままに、CIELさんも加わってパフォーマンスした。 V.W.P仕様の衣装で登場したCIELさんの余韻に浸っているのもつかの間。KAMITSUBAKI STUDIOの原点でもある花譜さんと彼女のメインコンポーザー・カンザキイオリさんの「あの夏が飽和する」で最終ブロックが幕を開ける。
歌い出しと共に巻き起こった大きな歓声は、ステージ上で目を合わせるカンザキイオリさんと花譜さんの2人に向けられていた。 決して歌の上手さを主張するわけではなく、生きていることにしがみついて生々しい感情をさらけ出す。そんな2人が生み出す物凄い熱量のステージには、もはやバーチャルもフィジカルも関係ない。
立て続けに披露された「狂感覚」では2人の絆すらも感じさせながら、KAMITSUBAKI STUDIOとして初の音楽フェスは閉幕した。 今後、「自分のプロデュースを、自分自身で行ってみたいという挑戦」に向けて、KAMITSUBAKI STUDIOを卒業するカンザキイオリさん。その表現へのひたむきさは、KAMITSUBAKI STUDIOとSINSEKAI STUDIOを統合した「KAMITSUBAKI LABEL」でも受け継がれていくことだろう。
終わりではなく始まり──アーティストたちのパフォーマンスから、そう確信できた「KAMITSUBAKI FES '23」だった。
【写真35点】神椿と深脊界、驚きのコラボが連続した2日目の様子【「KAMITSUBAKI FES ’23」DAY2 カオスのひ セットリスト】
M01 「今さらサレンダー」梓川
M02 「告赤」梓川
M03 「MAGIC」大沼パセリ
M04 「DELETE」大沼パセリ
M05 「Twig」大沼パセリ with EMA(DUSTCELL)
M06 「Gifted」大沼パセリ
M07 「花」Guiano
M08 「鳥」Guiano
M09 「風」Guiano
M10 「月」Guiano
M11 「CULT」DUSTCELL
M12 「命の行方」DUSTCELL
M13 「過去の蜃気楼」DUSTCELL
M14 「独白」DUSTCELL
M15 「命に嫌われている」カンザキイオリ
M16 「結局死ぬってなんなんだ」カンザキイオリ
M17 「アダルトチルドレン」カンザキイオリ
M18 「なぜ」カンザキイオリ
M19 「KAMITSUBAKI DISCOTHEQUE」
M20 「始発駅、君を待つ。」花譜 × 明透
M21 「幽ノ楽園」CIEL × Albemuth
M22 「日本の夏」春猿火 × 梓川
M23 「TIME」幸祜 × VALIS
M24 「ガーネットの涙」ヰ世界情緒 × 跳亜
M25 「祭壇」V.W.P with 裏命
M26 「輪廻」V.W.P with 裏命 & CIEL
M27 「あの夏が飽和する」カンザキイオリ × 花譜
M28 「狂感覚」カンザキイオリ × 花譜
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