コギャル、キーパンチャー…意味わかる? “辞典から消えた言葉辞典”が刊行

コギャル、キーパンチャー…意味わかる? “辞典から消えた言葉辞典”が刊行
コギャル、キーパンチャー…意味わかる? “辞典から消えた言葉辞典”が刊行

書籍『三省堂国語辞典から消えたことば辞典』

三省堂から4月3日、書籍『三省堂国語辞典から消えたことば辞典』が刊行された。

本書は、時代の移り変わりによって使われなくなった言葉や、かつては大切にされていた言葉を収録する異色の辞典。

歴代の『三省堂国語辞典』から削除された1000項目を当時の紙面のまま拡大して収録。

全項目に脚注を付し、「コギャル」「メーンエベント」など15項目は活字を大きくした上で時代背景を解説する。

「こんな言葉が載っていた!?」削除語でたどる国語辞典の歴史

時代を反映するために改訂され続ける国語辞典。

三省堂国語辞典も、前身である明解国語辞典の1943年発刊から、現在の第八版にいたるまで計9回の改訂がおこなわれている。

三省堂辞書編集部の山本康一さんは、2022年の改訂の際にYouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」に出演。

三省堂国語辞典について、「どの年齢層にもストンと分かってもらえるシンプルな解説になっている」と記述の特徴を語っている。
【違いを味わう】新明解国語辞典VS三省堂国語辞典の世界 ~有隣堂しか知らない世界077~

「コギャル」など15項目は活字を大きくし、時代背景や関連語の盛衰を特記

そうした改訂の際、新たに収録される言葉だけでなく、様々な事情で辞典から消えていく言葉もある。

そんな言葉を集めたのが、この『三省堂国語辞典から消えたことば辞典』だ。 各項目には脚注を付し、削除した版数・年次を明示。

「オート三輪(車)」「キーパンチャー」「コギャル」「バスガアル」「メーンエベント」など15項目は活字を大きくし、時代背景や関連語の盛衰を特記する。 描き下ろしの挿絵50点で、耳馴染みのない言葉の理解を助ける工夫も。巻末ではさらに1000項目を紹介し、計2000の削除語を古い版数順に一挙掲載。

近年、再び注目を浴びる平成レトロや昭和モダン。削除語に触れることで、驚きとなつかしさと共に歴史を再発見できるだろう。

発売記念のLINEスタンプには「企業戦士」などの言葉がセレクト

本書の刊行を記念して辞書LINEスタンプの第二弾がリリース。

「消えたことば」の中から使い勝手の良い「企業戦士」など、現代にも通ずるであろう40語をセレクト。スマートフォンでタイムスリップ気分を味わえる。

また、三省堂の公式サイトでは、本書の編著者・見坊行徳さんと三省堂国語辞典編纂者の飯間浩明さんによる対談が公開されている(外部リンク)。
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