三省堂が12月3日、「今年の新語2024」ベスト10を発表。
一般公募で958語が集まり、大賞には「言語化」が選ばれました。
「言語化」というと。古くから存在する言葉のような気もします。しかし、あわせて公開された選評を読んでみると、納得の理由が綴られていました。
2020年代に入って日常語に変化した「言語化」が1位に選出
いまや当たり前のように目にする「言語化」。
KAI-YOUの記事へのリアクションでも、「うまく言語化してくれた!」などの感想をいただくことがあります(いつもありがとうございます!)。
ところが選評によれば、日常語に変わってきたのはつい最近のことだとか。かつては学術用語として用いられてきたのが、新聞などでの出現件数も2020年代に入って急増したのだと言います。
確かに使われ方の変化が目につくようになったのは、誰もが情報を発信するようになった情報社会ならではの出来事かもしれません。
三省堂は「ことばの力がますます求められる時代の象徴として、『言語化』は大賞にふさわしい」と、受賞の理由を説明しています。
「横転」「インプレ」……選出理由を読めば納得の言葉たち
「今年の新語」は、辞書の刊行を手掛ける三省堂が毎年選出しているもので、2024年で第10回を数えます。
辞書を編む専門家である選考委員が審査。2024年を代表する言葉で、今後辞書に見出しとして採録されてもおかしくないものが選出されます。
2位には「ずっこける」のニュアンスで使われている「横転」。3位には「インプレゾンビ」などでSNSを中心に話題を集めた「インプレ」がランクイン。
このほか、裸体や性に関する表現について制作側と出演者側との調整役となる職業「インティマシーコーディネーター」などポップカルチャーに関連する言葉も選出。
これ以外にも、惜しくもランキング入りを逃した語として「界隈」「裏金」「アニマルウェルフェア」も紹介。
「界隈」と「裏金」は、12月2日に発表された「ユーキャン新語・流行語大賞」でもトップ10入りを果たしていました(「新語・流行語大賞」では裏金問題)。
三省堂の特設サイトでは、これらの語句についても、どのような言葉かと選外になった理由が解説されています。
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