VTuberグループ・にじさんじを運営するANYCOLOR社が3月31日、公式サイトで、ファンに誹謗中傷等の報告は通報フォームから行うよう呼びかけた。
「誹謗中傷行為等を発見した際の当社宛の通報に関するお願い」と題した発表では、配信中のコメントやSNSの投稿で、VTuber本人へ直接報告するのは止めるよう求めている。
また、同様の内容を調整した「『にじさんじ』・『NIJISANJI EN』を応援してくださるみなさまへ(青少年向け)」と題した声明も公開。比較的平易な文章で、なぜ通報フォームの利用を呼びかけているのか説明した。
こちらでは、配信中のコメントやSNSの投稿において、「温かいご声援の言葉をいただきたいと、ライバーたちは考えています」と付記している。
にじさんじVTuberらへの言葉の暴力「絶対に許しません」
月ノ美兎さん、剣持刀也さん、壱百満天原サロメさん、葛葉さんといったタレントが所属するにじさんじを運営するANYCOLOR社。
今回「青少年向け」と題した発表では、「いろいろな考え方をもつ人々がいるこの世の中では、ライバーたちとANYCOLORの活動に対して、肯定的な意見だけでなく、否定的な意見も存在します」とコメント。
平易な言葉を使って、タレントや自社を取り巻く状況を説明すると共に、「ライバーとANYCOLORは、より素敵なコンテンツを作れるよう、こういった否定的なご意見も真剣に受け止めています」と説明した。
迷惑行為をVTuberに直接報告するのは止めるよう呼びかけるANYCOLOR社/画像はANYCOLOR公式サイトから
一方で、「単なる否定的な意見を超えて、人格を攻撃するような言葉の暴力を使う人たちも存在します。ANYCOLOR社は、こういった言葉の暴力を絶対に許しません。そうした言葉の暴力を使う人たちには、法的な手続をきちんと行っています」と言及。
誹謗中傷をはじめとする言葉の暴力を絶対に許さない、そしてそうした人には法的措置を講じるという点を強調した。
その上で、通報フォームを通じた情報提供に感謝すると共に、「言葉の暴力を見つけた場合には、ライバーの配信中のコメントやライバーに宛てたSNSの投稿でご報告いただくのではなく、ぜひ、この『通報フォーム』をご利用ください」と呼びかけた。
VTuberも社員もクリエイターも守ってきたANYCOLOR
ANYCOLOR社は、所属するVTuberへの誹謗中傷、なりすまし行為などへの対応に力を入れている企業の一つだ。対応の範囲は自社の社員、関係するクリエイターにまで及ぶ。
そして悪質な迷惑行為には積極的に法的措置を取っており、定期的に進捗を報告してきた。
ホロライブ、UUUMと誹謗中傷対策で連携
関係各所との連携にも余念がなく、2023年には、VTuberグループ・ホロライブを運営するカバー社、YouTuber事務所・UUUMを運営するUUUM社と共に対策組織を設立した。
2024年には両社との連携をさらに強化し、「誹謗中傷対策検討分科会」の設置を発表。
分科会は、ホリプロなど賛同企業12社に加えて、総務省や警視庁・刑事部の後援を受けながら、迷惑行為に対し断固たる姿勢で臨んでいる。

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