“呪文”とも呼ばれる「NovelAI Diffusion」などテキストから画像を生成するAIサービスに入力する文字列(プロンプト)。
「NovelAI Diffusion」で思い通りのイラストを生成するため、中国語圏コミュニティがまとめた“呪文”の極意を、プロンプトエンジニアのさいPさんが翻訳。
ツイートによれば、あくまでも意訳であるとしつつも「ちょっと魔導書っぽい表現にしました」とのこと。
ハイクオリティな美少女イラストを生成する「NovelAI Diffusion」
「NovelAI Diffusion」は、月額制の小説生成AI「NovelAI」内のサービスとして、米Anlatan社によって10月3日に提供開始された画像生成AI(外部リンク)。The loser and the view from outside. pic.twitter.com/X5fd0xQHeP
— NovelAI (@novelaiofficial) October 2, 2022
画像の生成には、「NovelAI」に有料会員登録(月額10ドル、15ドル、25ドル)した上で、Anlasというクレジットを消費しなければならない。なお、Anlasは月ごとに追加され購入もできる。
「Stable Diffusion」「Midjourney」といった他の画像生成AIと比較して、日本の漫画・アニメ・ゲーム作品に登場するような2次元キャラクターがハイクオリティで生成されると話題になった。
無断転載サイトからの学習で物議も
その一方、「NovelAI Diffusion」は無断転載が指摘されている画像掲示板「Danbooru」から学習したことが発表されており、SNS上で物議を醸した。Since we are training on Danbooru, it also learns character names and their visuals. You can prompt for "masterpiece portrait of smiling rem, re zero, caustics, textile shading, high resolution illustration" and get this: pic.twitter.com/2wqDmAxCJa
— NovelAI (@novelaiofficial) September 25, 2022
なお、サービス提供開始の際のツイートによれば、「NovelAI」にアップロードし生成された画像は同社のサーバーに保存されず、いかなるファイルも著作権や所有権は主張しないとしている。
その上で生成された画像を「NovelAI」以外で使用する場合、ユーザー自身が(法的に問題がないか)調査する必要があるとAnlatan社は述べている。
反対呪文で精度向上 中国語圏の研究書「元素法典」
「元素法典」は、中国語圏コミュニティ・Chinese Novel AI Tieba Communityによって制作された「NovelAI Diffusion」のテクニック集(外部リンク)。「本文中所有资料均可被自由引用(さいPさんの訳:本書の内容はすべて自由に引用することができる)」と序文に書かれている。
「元素法典」には、「水魔法(さいPさんの訳:水の魔術)」「空间法(さいPさんの訳:時空の魔術)」といった見出しごとに、具体例としてのイラスト・通常呪文(プロンプト)・反対呪文(ネガティブプロンプト)・設定が掲載。
どうやら「NovelAI Diffusion」の設定欄「Undesired content」に除外する文字列=ネガティブプロンプトを入力することで、生成されるイラストの精度を高めているようだ。
話題の『元素法典』、すべて日本語に意訳しました(ちょっと魔導書っぽい表現にしてみました)
— さいP / 彩piyo (@_SA1P) October 17, 2022
私は今からNovelAIに潜ってきます…
【NovelAI】元素法典 #NovelAIDiffusion #NovelAI #元素法典 #note https://t.co/SArow3vDAV
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