『美術手帖』が生成AIを特集 AIと人間の「創造性」を考える

『美術手帖』が生成AIを特集 AIと人間の「創造性」を考える
『美術手帖』が生成AIを特集 AIと人間の「創造性」を考える

『美術手帖』10月号特集「AIと創造性」

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美術専門誌『美術手帖』10月号(美術出版社)で、「AIと創造性」が特集される。

様々な生成AIサービスが公開され、イラストレーション、文章、音楽、映像などのデジタルコンテンツを生成することが容易になった現在。

本特集では、生成AIがアーティストの制作にもたらすもの、そしてAIと人間の「創造性」を考えるために、AIを使って作品を制作するアーティストや研究者、機械と人間の創造性をめぐる歴史、AI生成物の著作権問題などを取り上げる。

『美術手帖』10月号「AIと創造性」誌面

インタビューや年表、基礎講座でAIによる生成物の倫理面や権利処理を考える

生成AIは、既存の創作物、または日常的なSNSの投稿などの文章や画像を、大量のデータとして学習・パターン化している。

そのためAIによる生成物は、倫理面や権利処理において多くの議論を呼んでいる。

『美術手帖』10月号「AIと創造性」誌面

本特集ではそうした生成AIについて、漫画家・朝倉世界一さんによる漫画や多摩美術大学教授の久保田晃弘さん、東京藝術大学教授の清水知子さん、人工知能研究者の徳井直生さんによる座談会などで考察。

さらに、アーティスト・研究者のトム・ホワイトさん、画家の村山悟郎さん、人間以外の知性について論じた書籍『Ways of Being』の著者であるジェームズ・ブライドルさんへのインタビュー、AIと創造性にまつわる年表、生成AIと著作権をめぐる基礎講座を掲載する。

『美術手帖』10月号「AIと創造性」誌面

芸術家・田名網敬一についてのコラムやトーマス・ハウセゴへのインタビューも

「AIと創造性」特集以外にも、国立新美術館で大回顧展を開催中(〜11月11日)の田名網敬一さんに関する、表象文化論・現代美術史研究の加治屋健司さんによるコラムが特別記事として掲載。

彫刻家のトーマス・ハウセゴさんのアーティスト・インタビュー(聞き手:美術家/美術批評の石川卓磨さん)も収録される。

『美術手帖』10月号 田名網敬一特別記事

『美術手帖』10月号 トーマス・ハウセゴインタビュー

『美術手帖』10月号は、9月6日(金)に刊行。価格は2000円(税抜)。

『美術手帖』10月号目次

【目次】
特集「AIと創造性」
マンガ:AIとアーティスト
「美大」編/「制作」編/「展覧会」編
徳井直生=監修 朝倉世界一=マンガ

座談会:AIが問う人間の知性と「小さなAI」の可能性
久保田晃弘×清水知子×徳井直生
松本香織=構成

INTERVIEW
トム・ホワイト
徳井直生=聞き手 中野勉=翻訳・構成

村山悟郎
石川卓磨=聞き手・構成

ジェームズ・ブライドル
久保田晃弘=聞き手 田村かのこ=通訳 近江ひかり=構成

ARTISTS
ソフィアン・オードリー/イアン・チェン/ウィニー・スーン/アンナ・リドラー/サム・ヘインズ/トレヴァー・パグレン/Qosmo/山本理恵子/AI美芸研/ステファニー・ディンキンス/ジョイ・ブオラムウィニ/モレシン・アラヤリ/シンスンベク・キムヨンフン

システムの美学を解きほぐす──生成AIとアート
伊村靖子=文

画像生成AIモデルの「作家性」とは何か?
「Rhizomatiks Beyond Perception」展に寄せて
丹原健翔=文

AIと人間の創造性を考えるための技術、人物、アート年表
徳井直生=監修 高岡謙太郎=構成

生成AIと著作権 基礎講座
水野祐=監修

[論考]
AIアートと生きものたちの惑星的な知の美学
原島大輔=文

SPECIAL FEATURE
田名網敬一「記憶の冒険」展
融合するポップとキッチュ
加治屋健司=文
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ARTIST IN FOCUS
久保寛子
戸塚愛美=取材・文

WORLD REPORT
New York/Glasgow,Dublin/Leipzig/São Paulo/Seoul

ARTIST INTERVIEW
トーマス・ハウセゴ
石川卓磨=聞き手 田村かのこ=通訳

REVIEWS
「みよし展」 椹木野衣=文
「没後30年 木下佳通代」展 清水穣=文

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