見るものの恐怖を掻き立て、スリルを味わせるホラー作品。
そんな創作(フィクション)の大定番ジャンルに新たな潮流をもたらすのは、もしかしたら生成AIなのかもしれません。
こんな恐ろしい群馬、見たことない!
5月24日、「群馬旅行の思い出」と題したショート動画が、YouTubeへ投稿されました。
再生してみると、流れ出すのはエスニックな雰囲気漂う不気味な音楽。そして映し出されるのは、古びた日本家屋が立ち並ぶ、霧がかった田舎町。そこに佇む、巨大な怪物たちです。
蜘蛛と牛を足して2で割ったような生物、宙に浮かぶ顔面、骨だけの巨人……動画の陰鬱とした雰囲気も相まって、魔境と呼ぶに相応しい光景(※)です。
(※)インターネット上で、悪ふざけとして群馬県が「未開の地グンマー」などとネタにされることはあっても、流石にここまでの魔境ではないだろうというツッコミはさておきます。
生成AIの弱点を“ホラー作品”へと昇華
投稿からわずか10日ほどで200万回以上再生されているこちらの動画。
実は、画像生成AI「Midjourney」などの生成AIを使用して作成されたものです。
投稿者であるSTRANGE LOVEさんは、その他にも生成AIを使用して作成したモンスター・ホラー系のショート動画をYouTubeやTikTokなどで発表しています。
現代の生成AIのクオリティの高さは認めざるを得ない一方、「不気味の谷現象」とも呼ばれていますが、どこか奇妙で不気味な雰囲気が漂ってしまいがち。
STRANGE LOVEさんのショート動画群は、むしろその生成AIならではの弱点を、見事にホラーへと昇華しています。
その在り方の是非は現在議論の真っ最中でありますが、圧倒的に作業時間・制作コストが短縮されることは間違いない生成AI。
次の時代を(さながら今回の動画に登場する怪物たちのように)跋扈するのは、もしかしたら生成AIで制作されたホラー動画なのかもしれません。
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