SnackTime株式会社が12月18日、AIによる画風の模倣を防ぐサービス「emamori」のサービス終了を発表した。
その理由について、SnackTime社は「イラスト保護加工のコストの観点から、現行の技術・ビジネスモデルでは、サービスを継続していくことが難しくなった」と説明している。
すでに有料会員の新規受付は停止。2025年1月18日(土)15時にサービス終了を予定している。
ファインチューニングを防ぐ保護加工を施す「emamori」
「emamori」は、2024年1月に正式リリースされた画像生成AIによる模倣イラストの生成を阻止するサービス。
同サービスにアップロードしたイラストには、特殊な電子透かし・ノイズによる保護加工が施される。
リリース当時、SnackTime社はこの加工により、Stable DiffusionやMidjourneyのような画像生成AIに、自身のイラストが追加学習される(ファインチューニング)のを防げると打ち出していた。
サービス終了後は、保護後のイラストデータも削除
「emamori」運営は12月18日、サービス終了を告知するnoteを公開。
その中で、本サービスにアップロードされた保護前のイラストについてはリリース以来、イラストの保護処理の完了後、サーバーから完全に削除していると説明。その上で、サービス終了後は、保護後のイラストデータも削除すると発表した。
なお、サービスが終了する1月18日(土)までの間は、保護加工が施されたイラストを引き続きダウンロードできるという。
「emamori」運営は、今後の可能性について「最新の保護技術や、絵描きの皆さまに資するような関連技術は引き続き追ってまいりますので、将来、何か違う形で再会できる可能性もゼロではありません」と、noteに綴っている。
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