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画像生成「NovelAI Diffusion」無断転載サイトからの学習で物議　有償提供も問題視

筆者訳：「Danbooru」で学習しているので、キャラクター名とキャラクター名とそのビジュアルも学習してくれます。あなたが「masterpiece portrait of smiling rem（笑顔のレムの名画ポートレート）, re zero（『Re：ゼロから始める異世界生活』）, caustics, textile shading, high resolution illustration」とプロンプトを入力すると、こんな風に出力されます。

画像生成AIサービス「NovelAI Diffusion」が、無断転載を指摘されている掲示板「Danbooru」の掲載画像を学習していることを発表し、物議を醸している。

「NovelAI Diffusion」は、「Stable Diffusion」など他の画像生成AIと比較して、日本の漫画・アニメ作品に登場するような2次元キャラクターがハイクオリティで生成されると話題になっていた。
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ハイクオリティな美少女イラストが出力される有償画像生成AI「NovelAI Diffusion」

「NovelAI Diffusion」は、アメリカ・デラウェア州にあるAnlatan社が、月額制のストーリー生成AI「NovelAI」内のサービスとして、10月3日に提供開始した画像生成AI（外部リンク）。

「NovelAI Diffusion」を利用するには、「Novel AI」のサブスクリプション（月額10ドル、15ドル、25ドル）を支払い、その上でクレジットを消費する必要がある。

Anlatan社「自社サーバーには保存されず、著作権・所有権も主張しない」

「NovelAI Diffusion」提供開始の際のツイートによれば、「NovelAI」にアップロード・生成された画像は、Anlatan社のサーバーには保存されず、いかなるファイルも著作権や所有権は主張しないとしている。

また、生成された画像を「NovelAI」以外で使用する場合は、ユーザー自身で（法的に問題がないか）調査する必要があると明記している。

無断転載が指摘されている画像掲示板「Danbooru」

Danbooru／画像は同サイトのスクリーンショットを加工したもの

その「NovelAI Diffusion」がAI学習に利用したという「Danbooru」は、アメリカの画像掲示板。Twitter上では、「Danbooru」は他者が著作権を持つ画像を無断転載しているという指摘が上がっている。

一連の騒動を受けて、「Danbooru」の運営は問い合わせフォームに声明を英語と日本語で掲載（外部リンク）。

声明では、まず「我々がNovelAIに関係していないことと、彼らがしてることを、支持はおろか容認もしていない」と立場を明らかに。

しかし、「NovelAIの学習データはすでに完成」しており、仮に同サイトから画像を削除しても、「NovelAI」に学習された情報は削除されないことを指摘した。

その上で、「例えDanbooruに一度も上がっていない絵でも、PixivやTwitterに掲載されてる時点でNovelAI等に収集される可能性が高いと思っていいでしょう」「絵はインターネットのどこかでオープンに公開されてる以上、学習データとして取り上げられる危険が常にあります」と意見を述べている。

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 法的な観点からも入り組んだ事態に
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都築 陵佑

執筆

編集者・ライター・ラッパー。1996年、東京都生まれ。筑波大学情報メディア創成学類卒。"HipなPop"をコンセプトに掲げる。

2021年よりKAI-YOUに参加。クリエイティブや批評的な視点に立ち、音楽・アイドルカルチャーからVTuber/YouTuber、AI含むITテクノロジーまで、ジャンルレスに取材・執筆・編集を行う。

【主な実績】連載「チャートハックと音楽」／ホロライブさくらみこインタビュー／櫻井翔のラップ解説コラム