「せっかくだからあたしたち、付き合ってみない?」
この一言をきっかけに、軽いノリ(ここ重要)で付き合った女子大生の犬塚みわ(いぬづかみわ)と猿渡冴子(さわたりさえこ)。
2人の恋模様を描いた、たみふるさんによる漫画『付き合ってあげてもいいかな』(付きかな)が最高of最高なのでご紹介。
読もう、人類。
ざっくり説明すると、みわは甘ちゃんでめんどくさい魔性の女(自覚なし)で、冴子は人付き合いが上手くて明るい陽キャ。
ひょんなことから友達になった2人は、軽音サークルの新歓の帰り道でお互いに同性愛者であることを知る。そんな中で冴子が、酔った勢いもあってこぼしたのが冒頭の一言……なんですよね。
戸惑いながらも「いいよ冴子なら…付き合ってあげても」とみわは告白に応じます。 軽いノリ(はいここ重要)で付き合うことにした2人の恋模様を描いているから『付き合ってあげてもいいかな』なのです。タイトルさえも軽やかなのです。
そんなみわと冴子の出会いから恋人になるまでが、第1話(正確に言えば2話冒頭まで)でサクッと描かれる本作は、付き合うまでのドラマではなく、付き合ってからのドラマに焦点を当てた作品となります。
ぶっちゃけ付き合ったあとのほうがいろいろあるじゃん!!!!
って、作者・たみふるさんが1巻のあとがきで言ってるからです(超意訳)。
わかる〜! 君に届いたあとの方が人生長いし山あり谷ありだもんね!
そう、人生は山あり谷あり。
『付きかな』は上手くいくことのほうが少ない悲喜こもごもな話になっていて、決して純な愛のストーリーではありません。
だからリアル。どこかにいそうな2人の言動に、読者は自分の人生を思い起こすところがあるはずで。
「みわってホントめんどくせえな〜」とか。
「冴子〜そこはちゃんと言葉にしようぜ〜」とか。
思いながら、激しくブーメランで、これ自分にも突き刺さってるわ〜ってセルフ突っ込むわけです。人生。
2人の友人として登場する面々も、またどこかにいそうな大学生。 みんな2人の関係を知っていて、彼女たちが喧嘩したりイチャついてる様を温かく見守っていて。自分たちも自分たちで恋したり破れたり、あんまり関心がなかったり。
そうした友人たちとの大学生活の風景にも妙に現実味があり、講義の合間にだべったり、サークル合宿で盛り上がって乱れちゃったり。
そもそも軽いノリ(雑な伏線回収)で付き合っちゃうことなんて、大学生にとってはあるあるですよね。その学生たちの質感からも、作者・たみふるさんが徹底的にリアリティを意識していることがよくわかります。
7巻のあとがきで描かれた登場人物たちが住んでいる部屋の解説や、9巻のあとがきで描かれた服装の決め方を読むと、キャラクターについてよく考えられてるんだな~と頷いちゃいます(『付きかな』のキャラはみんな洒落てる。好き)。 では以上、どこかにいそうな2人による、なんでもない、でもだからこそ普遍的な物語が描かれた名作『付き合ってあげてもいいかな』のご紹介でした。
読もう、人類。
で、以下からハイパーネタバレです。最新9巻までの内容を含むのでご注意ください。
『ベルセルク』で言えば“蝕”の顛末ぐらいネタバレです。
未読で気になった方はまず4巻(36話)まで読んでいただきたい! (外部リンク)
この一言をきっかけに、軽いノリ(ここ重要)で付き合った女子大生の犬塚みわ(いぬづかみわ)と猿渡冴子(さわたりさえこ)。
2人の恋模様を描いた、たみふるさんによる漫画『付き合ってあげてもいいかな』(付きかな)が最高of最高なのでご紹介。
読もう、人類。
恋人になってからのドラマを描く漫画『付きかな』
『付きかな』は、漫画サイト『裏サンデー』と漫画アプリ『マンガワン』で連載中の作品です。メインキャラのみわと冴子は大学に入りたての1年生。ざっくり説明すると、みわは甘ちゃんでめんどくさい魔性の女(自覚なし)で、冴子は人付き合いが上手くて明るい陽キャ。
ひょんなことから友達になった2人は、軽音サークルの新歓の帰り道でお互いに同性愛者であることを知る。そんな中で冴子が、酔った勢いもあってこぼしたのが冒頭の一言……なんですよね。
戸惑いながらも「いいよ冴子なら…付き合ってあげても」とみわは告白に応じます。 軽いノリ(はいここ重要)で付き合うことにした2人の恋模様を描いているから『付き合ってあげてもいいかな』なのです。タイトルさえも軽やかなのです。
そんなみわと冴子の出会いから恋人になるまでが、第1話(正確に言えば2話冒頭まで)でサクッと描かれる本作は、付き合うまでのドラマではなく、付き合ってからのドラマに焦点を当てた作品となります。
キャラの言動や心情が突き刺さる漫画『付きかな』
え? なんで付き合ったあとからはじまる漫画なのかって????ぶっちゃけ付き合ったあとのほうがいろいろあるじゃん!!!!
って、作者・たみふるさんが1巻のあとがきで言ってるからです(超意訳)。
わかる〜! 君に届いたあとの方が人生長いし山あり谷ありだもんね!
そう、人生は山あり谷あり。
『付きかな』は上手くいくことのほうが少ない悲喜こもごもな話になっていて、決して純な愛のストーリーではありません。
だからリアル。どこかにいそうな2人の言動に、読者は自分の人生を思い起こすところがあるはずで。
「みわってホントめんどくせえな〜」とか。
「冴子〜そこはちゃんと言葉にしようぜ〜」とか。
思いながら、激しくブーメランで、これ自分にも突き刺さってるわ〜ってセルフ突っ込むわけです。人生。
服装や部屋にまでこだわったキャラ設定
彼女が絶えないお調子者のみっくん、真面目で女慣れしてない鶴田、心優しい筋肉マンのルチャ、みんなのお母さんで常識人のうっしー、性に奔放で自由人なリカ。2人の友人として登場する面々も、またどこかにいそうな大学生。 みんな2人の関係を知っていて、彼女たちが喧嘩したりイチャついてる様を温かく見守っていて。自分たちも自分たちで恋したり破れたり、あんまり関心がなかったり。
そうした友人たちとの大学生活の風景にも妙に現実味があり、講義の合間にだべったり、サークル合宿で盛り上がって乱れちゃったり。
そもそも軽いノリ(雑な伏線回収)で付き合っちゃうことなんて、大学生にとってはあるあるですよね。その学生たちの質感からも、作者・たみふるさんが徹底的にリアリティを意識していることがよくわかります。
7巻のあとがきで描かれた登場人物たちが住んでいる部屋の解説や、9巻のあとがきで描かれた服装の決め方を読むと、キャラクターについてよく考えられてるんだな~と頷いちゃいます(『付きかな』のキャラはみんな洒落てる。好き)。 では以上、どこかにいそうな2人による、なんでもない、でもだからこそ普遍的な物語が描かれた名作『付き合ってあげてもいいかな』のご紹介でした。
読もう、人類。
で、以下からハイパーネタバレです。最新9巻までの内容を含むのでご注意ください。
『ベルセルク』で言えば“蝕”の顛末ぐらいネタバレです。
未読で気になった方はまず4巻(36話)まで読んでいただきたい! (外部リンク)
この記事どう思う?
関連リンク
1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:9222)
環ちゃんと優梨愛ちゃんの苗字の振り仮名が逆ですねー