AmazonのKindleストアで、9月22日(木)まで、購入額の50%がポイントとして還元されるセールがスタート。
実質半額となる必見のセールです(セールの対象巻は作品によって別個)。
今回はセールの対象作品から、秋田書店の漫画に絞ってオススメをピックアップしました。お買い物の参考にご活用ください!
そんなわけで、『僕の心のヤバイやつ』をまずはご紹介。陰気な少年・市川と天然美少女・山田、交わることのなさそうな2人が繰り広げる、ニヤケ顔必死の学園青春ラブコメディです。
最初は妄想のなかで「山田をナイフで刺してぇ」って考えちゃうほどひねくれていた市川と、市川のことをただのクラスメイトだと思っていた山田がどう近づいていくのか。
2人が自分の“好き”という気持ちを自覚するまでを丁寧に描き、ここぞの場面でそれを発露させる構成がにくい! あの名シーンがどうアニメ化されるのか、今から楽しみです。
蚊に刺されただけでも死ぬんじゃないかってほど虚弱な吸血鬼・ドラルクと、調子のいい吸血鬼ハンター・ロナルドが、神奈川の新横浜を舞台に吸血鬼を退治したりしなかったり。
強制的に野球拳に巻き込む力を持った“野球拳大好き”や、猥談しか話せなくなる催眠術を使う“Y談おじさん”など、名前から出オチみたいな強烈なキャラクターがこれでもかと登場します。
とにかく笑いたいならこれ。抱腹絶倒を保証します。
猫のぽんたがひたすらかわええ漫画『鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!』の作者・鴻池剛さんが、かつて吉祥寺のアパートで送っていた同居生活を描いた作品です。
同居の相手は作者の叔母で言動がちょいちょいクレイジーなユキと、その彼氏で意外と真面目なバンドマン・ノリソン(でもやっぱりクレイジー)。そして2匹の犬。
タイトルに崖っぷちルームシェアとあるように、3人の経済状況はまあ崖っぷち。どう見ても笑い飛ばせる状況ではないんですが、だからこそ、そんな日々をコメディにしちゃえる鴻池剛さんの漫画力が光ります。
むしろ上京して「話し方が怖い……」って言われて泣いちゃった。
なんで男の博多弁はウケんと!?
というわけで『博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?』です。
福岡土産の定番「博多通りもん」や、“上京した福岡県民、東京の豚骨ラーメンが高すぎてビビる問題”といったローカルネタ、福さ屋でおなじみ明太子などの福岡名物をネタにしたくすっと笑える作品です。
そんな本作!
『片田舎のおっさん、剣聖になる~ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件~』は、同名ライトノベルのコミカライズ作品です。
片田舎でしがない剣術師範をやっていたおっさんことベリルが、王国の騎士団団長や凄腕の魔法使いに成長したかつての教え子から引っ張りだこになり、成り上がっていくというお話。
原作をしっかり再現しつつ所々でアレンジを加えるセンス、特にアクションシーンが冴える作画、ダレることがない展開のスムーズさなどなど、読みやすく物語に入り込みやすくなっていてオススメです。
よくある導入ですが、主人公が生き物への苦手意識を少しずつ払拭していく描写など、細かな表現が巧みで、読んでいて違和感がありません。
部員や顧問との出会いを経て、“釣り”という未知の世界に踏み込んでいく主人公の姿は、誰しも経験があるワクワクに満ちていて、読んでいるこっちも楽しくなっていくのです。
65歳で夫と死別し、けだるく張りのない毎日を過ごしていた主人公・うみ子が、“映画を撮る”という目標に生きることを決める再生の物語です。
そのきっかけを与えることになった映像専攻の美大生・海との出会いや、映画を撮ると決めるまでが描かれた1巻の完成度は秀逸。うみ子の灰色だった世界が鮮やかに輝き出す描写が素晴らしい。
新しく何かをはじめることへの不安とわくわくがないまぜになった感情を抱きながら、映画を学ぶことにしたうみ子の行く末から目が話せません。
海辺の町の小さなお弁当屋さんで働く元風俗嬢のちひろが、その親しみやすく飄々とした、でも芯のある強い生き方で、人生を謳歌する姿が描かれています。
あるがままの姿で「完璧になんて、なろうとしなくていい」と教えてくれるちひろの姿が支持を集めており、多くの読者を勇気づけてきました。
前日譚となる『ちひろ』もぜひ。併せてどうぞ。
一から人間関係を築き、過去との決別を図る、人生の棚卸しともいうべき凪の新生活は、時に痛みを伴うけれど、確実に彼女を変えていきます。
自分自身に正直に生きられず、空気を読みまくって挫折したOL時代の自分を変えるべく、心機一転の生活をはじめた凪の小さな成長の物語は、どこかで読者の私たちとシンクロして、心の琴線を揺らすのです。
この舞台となる学校で、いきなり食殺事件が発生する物騒な導入になっており、以降もいざこざが絶えません。
そんな世界で確執が生まれるのは当然で、本作はこの断絶を乗り越えようとするキャラクターたちを描いています。
本作のストーリーは必然的に、いざこざが絶えない現実の世界にも問いを投げかけており、エンタメだけに終わらない意欲作になっています。
実質半額となる必見のセールです(セールの対象巻は作品によって別個)。
今回はセールの対象作品から、秋田書店の漫画に絞ってオススメをピックアップしました。お買い物の参考にご活用ください!
目次
『僕の心のヤバイやつ』
祝! アニメ化!そんなわけで、『僕の心のヤバイやつ』をまずはご紹介。陰気な少年・市川と天然美少女・山田、交わることのなさそうな2人が繰り広げる、ニヤケ顔必死の学園青春ラブコメディです。
最初は妄想のなかで「山田をナイフで刺してぇ」って考えちゃうほどひねくれていた市川と、市川のことをただのクラスメイトだと思っていた山田がどう近づいていくのか。
2人が自分の“好き”という気持ちを自覚するまでを丁寧に描き、ここぞの場面でそれを発露させる構成がにくい! あの名シーンがどうアニメ化されるのか、今から楽しみです。
『吸血鬼すぐ死ぬ』
『吸血鬼すぐ死ぬ』は、文字通り吸血鬼がすぐ死ぬ(そしてすぐ復活する)ギャグ漫画です。蚊に刺されただけでも死ぬんじゃないかってほど虚弱な吸血鬼・ドラルクと、調子のいい吸血鬼ハンター・ロナルドが、神奈川の新横浜を舞台に吸血鬼を退治したりしなかったり。
強制的に野球拳に巻き込む力を持った“野球拳大好き”や、猥談しか話せなくなる催眠術を使う“Y談おじさん”など、名前から出オチみたいな強烈なキャラクターがこれでもかと登場します。
とにかく笑いたいならこれ。抱腹絶倒を保証します。
『鴻池剛の崖っぷちルームシェア 犬と無職とバンドマン』
お次は笑えるエッセイ漫画『鴻池剛の崖っぷちルームシェア 犬と無職とバンドマン』。猫のぽんたがひたすらかわええ漫画『鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!』の作者・鴻池剛さんが、かつて吉祥寺のアパートで送っていた同居生活を描いた作品です。
同居の相手は作者の叔母で言動がちょいちょいクレイジーなユキと、その彼氏で意外と真面目なバンドマン・ノリソン(でもやっぱりクレイジー)。そして2匹の犬。
タイトルに崖っぷちルームシェアとあるように、3人の経済状況はまあ崖っぷち。どう見ても笑い飛ばせる状況ではないんですが、だからこそ、そんな日々をコメディにしちゃえる鴻池剛さんの漫画力が光ります。
『博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?』
思います? 筆者は福岡生まれで博多弁話者なのでよくわかりません。むしろ上京して「話し方が怖い……」って言われて泣いちゃった。
なんで男の博多弁はウケんと!?
というわけで『博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?』です。
福岡土産の定番「博多通りもん」や、“上京した福岡県民、東京の豚骨ラーメンが高すぎてビビる問題”といったローカルネタ、福さ屋でおなじみ明太子などの福岡名物をネタにしたくすっと笑える作品です。
『片田舎のおっさん、剣聖になる~ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件~』
タイトルが長い件!そんな本作!
『片田舎のおっさん、剣聖になる~ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件~』は、同名ライトノベルのコミカライズ作品です。
片田舎でしがない剣術師範をやっていたおっさんことベリルが、王国の騎士団団長や凄腕の魔法使いに成長したかつての教え子から引っ張りだこになり、成り上がっていくというお話。
原作をしっかり再現しつつ所々でアレンジを加えるセンス、特にアクションシーンが冴える作画、ダレることがない展開のスムーズさなどなど、読みやすく物語に入り込みやすくなっていてオススメです。
『放課後ていぼう日誌』
生き物が苦手な都会っ子の主人公が、転校先の謎の部活動「ていぼう部」に入り、釣りの楽しさに目覚めていく『放課後ていぼう日誌』。よくある導入ですが、主人公が生き物への苦手意識を少しずつ払拭していく描写など、細かな表現が巧みで、読んでいて違和感がありません。
部員や顧問との出会いを経て、“釣り”という未知の世界に踏み込んでいく主人公の姿は、誰しも経験があるワクワクに満ちていて、読んでいるこっちも楽しくなっていくのです。
『海が走るエンドロール』
宝島社の『このマンガがすごい!2022』で1位を受賞して話題になった『海が走るエンドロール』。65歳で夫と死別し、けだるく張りのない毎日を過ごしていた主人公・うみ子が、“映画を撮る”という目標に生きることを決める再生の物語です。
そのきっかけを与えることになった映像専攻の美大生・海との出会いや、映画を撮ると決めるまでが描かれた1巻の完成度は秀逸。うみ子の灰色だった世界が鮮やかに輝き出す描写が素晴らしい。
新しく何かをはじめることへの不安とわくわくがないまぜになった感情を抱きながら、映画を学ぶことにしたうみ子の行く末から目が話せません。
『ちひろさん』『ちひろ』
先日、Netflixから有村架純さん主演でドラマ化が発表された『ちひろさん』もセール中。海辺の町の小さなお弁当屋さんで働く元風俗嬢のちひろが、その親しみやすく飄々とした、でも芯のある強い生き方で、人生を謳歌する姿が描かれています。
あるがままの姿で「完璧になんて、なろうとしなくていい」と教えてくれるちひろの姿が支持を集めており、多くの読者を勇気づけてきました。
前日譚となる『ちひろ』もぜひ。併せてどうぞ。
『凪のお暇』
いろいろあって人生と人間関係のリセットを試み、しがらみのない街で新しい生活をはじめた主人公・凪の無職な日々=お暇を描いた『凪のお暇』。一から人間関係を築き、過去との決別を図る、人生の棚卸しともいうべき凪の新生活は、時に痛みを伴うけれど、確実に彼女を変えていきます。
自分自身に正直に生きられず、空気を読みまくって挫折したOL時代の自分を変えるべく、心機一転の生活をはじめた凪の小さな成長の物語は、どこかで読者の私たちとシンクロして、心の琴線を揺らすのです。
『BEASTARS』
『BEASTARS』は、擬人化された肉食獣と草食獣が共存する世界の学校を舞台にした群像劇です。この舞台となる学校で、いきなり食殺事件が発生する物騒な導入になっており、以降もいざこざが絶えません。
そんな世界で確執が生まれるのは当然で、本作はこの断絶を乗り越えようとするキャラクターたちを描いています。
本作のストーリーは必然的に、いざこざが絶えない現実の世界にも問いを投げかけており、エンタメだけに終わらない意欲作になっています。
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