企画出しから公開まで4日「大変なんです(笑)」
──普段、動画はどんな流れで制作しているんですか?深見 まず、僕とさかもとが週に2〜3回くらい会議して、ネタを出し合いながら、一度に3本くらい台本を書いてます。その後イラストを発注して、また会議して……みたいなことを繰り返してますね。
同じシェアハウスに住んでるので、お互い空いてる時間を見つけて打ち合わせする感じです。普段テレビ番組や芸人さんのYouTubeの企画も担当しているので、なかなか決まった時間にやるのは難しいんですけど。
そんなうまく回ってはいないですけど、平均するとだいたいそんな感じなのかな。その間にイラストや編集も進めてもらって。
──1本の動画が完成するまでにかかる日数はどれくらいですか?
さかもと 企画出しから動画が公開できる状態になるまで、下手したら4〜5日とか……。
どうしてもすぐに出したいときは、ネタ出して急いで声を入れて「MORISAKIさん! これ明日描けますか?」みたいな連絡をすることもあって……本当に申し訳ないです。編集もめっちゃ頑張ってもらってますね。
MORISAKI そう、大変なんです(笑)。でも楽しんでやれてます。
──時間短縮のために工夫していることはありますか?
MORISAKI ないですね…背景を単純化させるとかすればいいんですけど、こだわってしまうので、時間がかかってますね。
更新頻度が高くても、クオリティは下げたくない。いいものをつくってるつもりですし、その苦労は厭わないです。
「正直やめようと」ギリギリだったブレイク
──現在、ブレイク真っ只中の「マリマリマリー」ですが、最初にヒットした動画はどれですか?さかもと TikTokの「カップルの3年分が一瞬で展開するやつ」かな?
深見 「LINEでありがちな会話が複数並行するやつ電話でやるやつ」だと思う。
さかもと あー、そうだ!かなめとスミちゃんの。LINEって会話が同時並行で進むことあるじゃないですか。それを電話でやるってやつですね。
──その動画がヒットした理由をどう分析しますか?
深見 ちゃんと共感性の高い“あるある”だし、コントのネタとしても成立しているところが良かったのかなと。
実際、最近つくっている動画はそのあたりを結構意識してます。
──「あるある」ネタはご自身の経験が多いんですか? それとも収集したりとか。
さかもと どっちもですね。「学生時代によくこんなことあったよね」みたいな話からはじまることもあれば、実体験じゃなくても「こういうのよくあるよね」みたいな話をしたり。
──「マリマリマリー」といえば、YouTubeのチャンネル登録者数が10倍になったきっかけでもある動画「ひろゆきに影響を受けすぎた数学教師」を思い浮かべる人も多いと思います。
──TikTokやYouTubeでファンが一気に増えた印象を教えてください。
深見 ひろゆきさんの動画をきっかけにして、過去の動画をみんなが観てくれたんですよ。
それで安心したというか。きっかけはなんにせよ、今までやってきたことが間違ってないんだなって認識できました。
僕らが「面白い」と思ってつくってきたものが、無駄にならなかったのが嬉しかったですね。
MORISAKI ファンが急増したことは単純に嬉しいですし、描くモチベーションにもなってますね。ずっと楽しんでやってきてはいましたけど、より一層、観てくれる人たちのためにがんばろうって気持ちが芽生えてきたというか。
あと、圧倒的にイラストの仕事が増えました。SNSのプロフィールもグラフィックデザイナーからイラストレーターに変更しましたね。
当時もコメント欄やSNSでは「これは伸びるぞ」「古参ぶれる」みたいな期待コメントが多くて、続けるモチベーションになってました。踏ん張って良かったなと思います。
でも、伸びるのがもうちょっと遅かったら、「マリマリマリー」は終わってたかもしれないよね。
さかもと うん。本当に伸びたタイミングは滑り込みセーフみたいな感じ。そのタイミングで100万回再生を超える動画が出たので続けられました。正直、コストも厳しいしやめようか、みたいな話は出てたんですよ。
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