今夜10月5日(火)23時、ついに『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』(スマブラSP)の最後のファイターが発表される。
2006年、E3で発表されたWii用ソフト『大乱闘スマッシュブラザーズ X』の初登場映像からはじまる参戦ムービーの歴史もひとまず区切りを迎える。
2018年3月の「Nintendo Direct」で『スマブラSP』が初めて発表されて以降、「次はどのキャラクターが参戦するのか?」という期待に、世界のファンが胸を膨らませてきた。
「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズ生みの親にして初代から開発ディレクターをつとめる桜井政博さんは、最後のファイターの発表に際してTwitterでこうコメントを寄せている。
「新ファイターは知らないキャラクターであるかもしれないし、それぞれの方が自由に期待しているキャラクターと異なる場合もあるかと思います。が、ゲーム番組として、放送自体を楽しんでいただければ幸いです。私も楽しく収録しました」(桜井 政博 / Masahiro Sakurai (@Sora_Sakurai)さんのツイートより)
ゲームタイトルとしては、2019年度日本ゲーム大賞で大賞を含む5冠を獲得している。
e-Sportsという観点から見ても、前作『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』の流れから、Zackray(ザクレイ)さんやあばだんごさんといった人気プレイヤーに注目が集まり始め、プロゲーマー・ストリーマーが数多く台頭。
ユーザーが自主開催するe-Sports大会としては日本最大級とされているスマブラのトーナメント「ウメブラ」をはじめオフラインの大会が隆盛を見せた。ザクレイVSあばだんご
また、GameWith所属のMKRさんやゆっくり実況者のFORESTさんをはじめ、『スマブラSP』をキッカケにブレイクしたり、人気を伸ばしたりしたYouTuberもいる。
MKRの絶対に笑ってはいけないスマブラ【神プレイ集】
FORESTちゃんねる、相手を完全封殺するスティーブカービィ
「セフィロスのつかいかた」動画で、桜井政博さんが攻撃発生のフレームについて解説した後に、我に返って「このゲームはゆかいなパーティーゲーム」だからそんな細かいことは言わなくていいと笑うくだりがあるように、あくまでパーティーゲームをコンセプトに開発された『スマブラSP』。
しかし、友達・仲間とその場で集まってワイワイ騒ぎながらゲームをプレイできる空間そのものが、コロナ禍によって失われてしまった。【スマブラSP】ミェンミェンのつかいかた
コロナ禍は、スマブラ公式の開発環境や解説動画にも影響を及ぼした。
2020年6月、有料DLC「ファイターパス Vol.2」第1弾として参戦した『ARMS』のミェンミェンの紹介動画から、密を避けるため基本的に桜井さんの自宅で撮影。
今の状況的に紹介番組は諦めようかという考えも頭をよぎったが、任天堂から立派な撮影キットが桜井さんの自宅に送られてきたため、1人で自宅で撮影することを決意したという。
「任天堂の公式放送で、自宅を晒した人ってもしかしたら初めてかもしれないですね」と桜井さんは笑っている。それほど異例の事態ということでもある。
『スマブラSP』の開発もリモートワークで行われていることも明かされ、第2弾の『Minecraft』スティーブ/アレックスの紹介動画では、テスト対戦するのが難しくバランス調整が難航したことを明かしている。
また、競技については、オフラインの大会開催が難しい状態に。そのためシーンの中心が、VIPマッチや非公式Webサービス「スマメイト」、オンライン大会「タミスマ」など、オンラインへの移行を余儀なくされた。【スマブラSP】タミスマSP254 3回戦 しゅーとん(ホムラ) VS ぐんぐにる(ガノンドロフ) - オンライン大会
公式としては、新しいファイターや新ステージ・バランス調整などのアップデートはもとより、2020年2月より公式オンライン大会「オンラインチャレンジ」を定期的に開催。
オフラインを中心に活躍するプロも、初心者向け解説動画やエンタメ色の強い動画など、新規に向けたコンテンツを発信したりと、『スマブラSP』の勢いを絶やさないようにしている。
また、湊あくあさんといったバーチャルYouTuberやプロフィギュアスケーター・宇野昌磨さんら著名人の『スマブラSP』での活躍も、その盛り上がりに一役買った。【スマブラSP】ガチ耐久!『VIP』になるまでおわらないいいい!!【湊あくあ/ホロライブ】
この9月末で、ついに全都道府県で緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が解除されたこともあり、徐々に復活することが予想されるオフライン大会。
『スマブラSP』のこれまでの参戦ファイターは、総勢85種(ゼニガメ、フシギソウ、リザードン、ホムラ、ヒカリを個別にカウントすると88種)にも上る。
「最後のファイター発表」という一つのタイトルとしての区切り、フィナーレを迎える『スマブラSP』。
再びオフラインでのプレイ空間を取り戻せるかどうか。そして、競技人口が多く世界的に誇るe-Sportsタイトルとして成長の兆しにあった同作が、再びその活気を取り戻すことができるかどうか。
そのゲームコミュニティの行く末は、プレイヤー自身の手にも握られている。
2018年3月の「Nintendo Direct」で『スマブラSP』が初めて発表されて以降、「次はどのキャラクターが参戦するのか?」という期待に、世界のファンが胸を膨らませてきた。
「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズ生みの親にして初代から開発ディレクターをつとめる桜井政博さんは、最後のファイターの発表に際してTwitterでこうコメントを寄せている。
「新ファイターは知らないキャラクターであるかもしれないし、それぞれの方が自由に期待しているキャラクターと異なる場合もあるかと思います。が、ゲーム番組として、放送自体を楽しんでいただければ幸いです。私も楽しく収録しました」(桜井 政博 / Masahiro Sakurai (@Sora_Sakurai)さんのツイートより)
新ファイターは知らないキャラクターであるかもしれないし、それぞれの方が自由に期待しているキャラクターと異なる場合もあるかと思います。
— 桜井 政博 / Masahiro Sakurai (@Sora_Sakurai) October 4, 2021
が、ゲーム番組として、放送自体を楽しんでいただければ幸いです。私も楽しく収録しました。
ゲーム大賞5冠、e-sports…『スマブラSP』の栄光
過去作に登場したファイターが全員参戦、有料ダウンロードコンテンツ(DLC)含めて歴代最多の新キャラクター追加と、まさしく「ゲーム業界のお祭り」としてシーンを盛り上げ続けてきた『スマブラSP』。ゲームタイトルとしては、2019年度日本ゲーム大賞で大賞を含む5冠を獲得している。
e-Sportsという観点から見ても、前作『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』の流れから、Zackray(ザクレイ)さんやあばだんごさんといった人気プレイヤーに注目が集まり始め、プロゲーマー・ストリーマーが数多く台頭。
ユーザーが自主開催するe-Sports大会としては日本最大級とされているスマブラのトーナメント「ウメブラ」をはじめオフラインの大会が隆盛を見せた。
厄災で失われた『スマブラSP』を遊ぶ空間
しかし、昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響を受け、その盛り上がりに陰りが見えていたこともまた事実である。「セフィロスのつかいかた」動画で、桜井政博さんが攻撃発生のフレームについて解説した後に、我に返って「このゲームはゆかいなパーティーゲーム」だからそんな細かいことは言わなくていいと笑うくだりがあるように、あくまでパーティーゲームをコンセプトに開発された『スマブラSP』。
しかし、友達・仲間とその場で集まってワイワイ騒ぎながらゲームをプレイできる空間そのものが、コロナ禍によって失われてしまった。
2020年6月、有料DLC「ファイターパス Vol.2」第1弾として参戦した『ARMS』のミェンミェンの紹介動画から、密を避けるため基本的に桜井さんの自宅で撮影。
今の状況的に紹介番組は諦めようかという考えも頭をよぎったが、任天堂から立派な撮影キットが桜井さんの自宅に送られてきたため、1人で自宅で撮影することを決意したという。
「任天堂の公式放送で、自宅を晒した人ってもしかしたら初めてかもしれないですね」と桜井さんは笑っている。それほど異例の事態ということでもある。
『スマブラSP』の開発もリモートワークで行われていることも明かされ、第2弾の『Minecraft』スティーブ/アレックスの紹介動画では、テスト対戦するのが難しくバランス調整が難航したことを明かしている。
また、競技については、オフラインの大会開催が難しい状態に。そのためシーンの中心が、VIPマッチや非公式Webサービス「スマメイト」、オンライン大会「タミスマ」など、オンラインへの移行を余儀なくされた。
公式&ユーザーによるコロナ禍でも盛り上げる努力
そんなコロナ禍の真っ只中でも、『スマブラSP』を盛り上げる努力は、公式、プレイヤー双方で続けられてきた。公式としては、新しいファイターや新ステージ・バランス調整などのアップデートはもとより、2020年2月より公式オンライン大会「オンラインチャレンジ」を定期的に開催。
オフラインを中心に活躍するプロも、初心者向け解説動画やエンタメ色の強い動画など、新規に向けたコンテンツを発信したりと、『スマブラSP』の勢いを絶やさないようにしている。
また、湊あくあさんといったバーチャルYouTuberやプロフィギュアスケーター・宇野昌磨さんら著名人の『スマブラSP』での活躍も、その盛り上がりに一役買った。
『スマブラSP』のこれまでの参戦ファイターは、総勢85種(ゼニガメ、フシギソウ、リザードン、ホムラ、ヒカリを個別にカウントすると88種)にも上る。
「最後のファイター発表」という一つのタイトルとしての区切り、フィナーレを迎える『スマブラSP』。
再びオフラインでのプレイ空間を取り戻せるかどうか。そして、競技人口が多く世界的に誇るe-Sportsタイトルとして成長の兆しにあった同作が、再びその活気を取り戻すことができるかどうか。
そのゲームコミュニティの行く末は、プレイヤー自身の手にも握られている。
ありがとう、『スマブラSP』
これまでの参戦キャラクターを振り返る
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