忍ism Gaming所属のプロゲーマー・あばだんご選手が、11月より一般企業に就職することを明らかにした。
10月22日に公開されたnote(外部リンク)の記事によれば、今後は大会出場やイベント出演といったプロゲーマー活動は副業として行うという。
あばだんご選手は、忍ism GamingにNintendo Switch用ソフト『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(スマブラSP)』のプロ選手として所属。
その実績や存在感から、「スマブラ」の競技コミュニティにおいて、象徴的な存在の一人として知られている。
「スマブラ」プロシーンの“顔”として活躍したあばだんご選手
あばだんご選手は、前々作のWii用ソフト『大乱闘スマッシュブラザーズX』から競技コミュニティでの活動を開始。
前作『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』では、2018年に国内プレイヤーランキング「JAPAN Power Rankings」で1位に輝いた。
海外大会にも積極的に遠征しており、今作『スマブラSP』含め多数の栄誉ある実績を残している。
また「スマブラ」プレイヤーとして、YouTubeなどでの発信活動を成功させた先駆的存在の一人でもある。
2024年3月には日本プロ麻雀協会に加入するなど、近年は雀士としての活動も多い(※)ものの、名実ともに長らく「スマブラ」プレイヤーの顔役を担っていた。
(※)あばだんご選手は2023年6月、自身のXで「スマブラSPガチでやる情熱がもうないんで、関東の大会たまに出るぐらいにして気が向いたら戻ります」と発言している。
あばだんご「ストリーマーに比べて、プロゲーマーは厳しい立ち位置にいる」
『スマブラSP』最後の有料ダウンロードコンテンツである「キングダムハーツ」ソラが配信された2021年10月にも、配信内でプロゲーマーとしての将来への不安について語っていたあばだんご選手。
今回、改めて一般企業への就職を決意した背景として、あばだんご選手は「収入はいつまで経っても不安定」「ゲームに対する熱量の変化」「ストリーマーが向いてない」「あばだんごというロールモデルを完成させたい」の4つの理由を自身のnoteで挙げている。
特に1つ目の理由については、国内において「スマブラ」は、賞金付きの競技大会が存在しておらず(※任天堂がガイドラインで禁止している)、「スマブラ」プレイヤーの収入は動画の広告収入と視聴者からの投げ銭がメインになっていると説明。
その上で、マネタイズの観点から「ストリーマーに比べて、プロゲーマーは厳しい立ち位置にいる」と述べた。
専業プロゲーマーから、副業プロゲーマーへと転身するあばだんご選手。
noteでは、「プロゲーマーあばだんごの物語は一旦完結とさせていただきますが、これからもスマブラと麻雀、その他サブカルで活動続けていくのでよろしくお願いします!」と、前向きな言葉で締めくくられている。
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