キャストも撮影もVRChat! 性転換ファンタジードラマ「あさおんV」

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【VRドラマ】あさおんV 第1話「朝起きたら美少女になっちゃった!?」

POPなポイントを3行で

  • VRChatで撮影されたドラマ『あさおんV』
  • ジャンルはTSF(性転換ファンタジー)
  • 主演はバーチャル美少女ねむ
​​​世界最大のソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」では、VRアバターやボイスチェンジャーで現実とは異なる性別で生活することが一般化しつつある。

創作においても、なんらかの要因で性別が変化してしまった様を描く「TSF」(Trans Sexual Fiction)は同人誌などにおいて人気が高いジャンルだ。

VRでのそんな現状を伝えるため、有志がTSFをテーマにしたドラマ『あさおんV』を製作。5月13日に第1話「朝起きたら美少女になっちゃった!?」をYouTubeで無料公開した。

監督・脚本はTSFに造形の深いクリエイター・甘野氷さんと文筆家の150万画素さんが担当。主演はHTCのVRヘッドマウントディスプレイ「VIVE」の公式アンバサダーであるバーチャルYouTuber(VTuber)・バーチャル美少女ねむがつとめている。

​​世界初のVRChat発TSFドラマ「あさおんV」

「あさおんV」は、VRChatにて、キャストも全員VRChatで日常的に生活しているユーザーを起用し撮影されたドラマ。

キャスト(一部)
・ ねむ(男)役:コバッチ (VRChatの住人/@zounidaisuki)
・ ちかげ役:夢野ちかげ (VRChatの住人/@chikagemaru_any)
・ ねむの母役:田中桔梗 (VRChatぱんだ歌劇団座長/@kikiki_kikyo)
・ くらげ役:しろクラゲ (VRChatの住人/@sirokurge)
・ 人魚役:海老名セイレン (VRChatの住人/@EbinaSeiren) 

タイトルの「あさおん」は、TSFの定番シチュエーションである「朝起きたら女の子になっていた」の略。

テーマ曲には、主演もつとめるバーチャル美少女ねむの楽曲「ココロコスプレ」が起用されている。
【MV】ココロコスプレ / Kapruit + バーチャル美少女ねむ
全3話で2021年中に全話公開予定となっており、世界初のVR市民団体「NPO法人バーチャルライツ」が後援として協力している。

監督が「ねむがなんでも言うことを聞く」権を使い制作決定

第1話の公開に寄せて、監督の甘野氷とNPO法人バーチャルライツ理事長・SUKANEKIさんからコメントが寄せられている。
監督「甘野氷」コメント

元々私はTSFが好きで、自分自身でもTSFをテーマとした同人漫画などを書いていました。今VRの世界では、創作のTSFの出来事が続々と現実化していっています。その衝撃的な現状をなんとか世界に伝えられないかと常々思っていました。
 そんな時バーチャル美少女ねむちゃんの「ココロコスプレ」歌唱コンテストに応募したところ、VRChat住人と楽しく活動する様子が評価され、大賞と賞品「ねむがなんでも言うことを聞く」を獲得することができました。今こそ夢を叶えるときだと思い、ねむちゃんを主演にTSFドラマを作ろうと考えました。
 出演キャストは皆素人ですが、全員実際にVRChatで日常を送る住人達です。楽しんで頂けたら幸いです

NPO法人バーチャルライツ理事長・SUKANEKIコメント

ストーリー自体はTSF系の王道と言えるものですが、当作品の特筆すべき点はその制作技法と出演キャストの特性にあります。まず、作品がVR空間で撮影されていること自体が非常に先進的です。VRが普及しつつある現代において、VRの可能性を示している作品であると考えます。
 また、”アニメ”ではなく”ドラマ”として制作されていることに対して非常に強い感銘を受けました。通常のアニメのように0から作り出されたものではなく演者が存在し、その演者によってキャラクター(人格)が生み出されているという点で、他の映像作品とは明らかに一線を画すものでしょう。
 物理世界の空間・肉体に囚われない新しい形のドラマであり、NPO法人バーチャルライツが掲げる理念の1つである”VR文化の発展”に通ずるものがあるためこの度後援をさせていただいた次第です(1話を視聴して) 


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