ぱぱびっぷとまだら牛が『エモクロアTRPG』発表 無料かつ商用利用も可能

「これからのTRPGの話をしよう」

POPなポイントを3行で

  • TRPG配信者ぱぱびっぷとまだら牛が「ダイスタス」結成
  • 新システム『エモクロアTRPG』発表
  • 無料で遊べて2次創作も推奨
バーチャルYouTuber(VTuber)や人気実況者も次々と参戦し、YouTubeにて新たなムーブメントを起こしているTRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)。

長くTRPG配信で活躍し、現在のシーン形成を牽引してきた配信者のぱぱびっぷさんとまだら牛さんの2人が3月19日、チーム「ダイスタス」の結成を発表。

さらに、無料でプレイ可能なTRPGシステム『エモクロアTRPG』を発表した。

無料かつ2次創作・商用利用も可能な『エモクロアTRPG』

チームの結成とともにルールブックが無料公開されたTRPG『エモクロアTRPG』(外部リンク)。

会話型RPGとも呼ばれるTRPGは、デジタルゲームのRPGと違い、プログラムによる制限がないため、その場にいる人間が「あり」だと判断すれば、どんなことも起きうる遊びだ。

ルールブックには、展開における判断基準がまとめられており、TRPGの根幹となっている。

ルールブックを読めば、想像力の許す限りなんでも起こせる反面、そのルールの把握がハードルの高さとなってしまっている側面もあった。

『エモクロアTRPG』/画像は配信のキャプチャ

『エモクロアTRPG』は初心者への手軽さを重視しており、ルールをシンプルにし、把握しやすい世界観を構築。

オンラインでのプレイを補助するツール「ココフォリア」とも連携を取り、キャラクターの制作などの補助機能があらかじめ実装されている。

『エモクロアTRPG』/画像は配信のキャプチャ

『エモクロアTRPG』/画像は配信のキャプチャ

さらに、TRPGはシナリオなど2次創作が前提となっていることを考慮し、『エモクロアTRPG』では2次創作および商用利用を許可。トラブルを回避するために、公式として「ダイスタス・コモンズ」という制度を設定。

シナリオなどの制作者が、配信などでシナリオを利用する際の名前の表示の必要・不必要などを設定できるように定められている。

TRPG配信の古強者・ぱぱびっぷ

ぱぱびっぷさんは、TRPGの企画やシナリオの制作、配信などを行う配信者。

現在のYouTubeにおけるシーンが形成される以前から活動していたTRPG配信の先駆者の1人として知られている。
風変りな恐怖症をもつ探索者のクトゥルフ 第一話
プレイヤーとしてだけでなく、企画者としても活動しており、バーチャルライバーグループ・にじさんじ初のゲーム作品となるマーダーミステリー『消えた緑仙の謎』では、川上草魚さんとともにシナリオの制作を担当した。

山に深い造形をもつ配信者・まだら牛

まだら牛さんも、長らくTRPG配信を行う配信者の1人。

登山関連にも造詣が深く、登山関連メディアの企画・製作も行っており、その知識から制作されたシナリオ『狂気山脈~邪神の山嶺~』と、実際に山小屋にて同シナリオをプレイした動画シリーズ「登山家たちのクトゥルフ神話TRPG」は高い評価を得ている。
登山家たちのクトゥルフ神話TRPG
また、まだら牛さんも企画者としての顔を持っており、対戦カードゲーム『OVERЯOID』のゲームデザイン監修をつとめている。
対戦カードゲーム「OVERЯOID」PV

TRPGを牽引する2人が打つ新たな一手

ぱぱびっぷさん、まだら牛さんは、同じくTRPG配信シーンの前線で活動する配信者・ディズムさんをして「実際にシーンを引っ張っていると僕が思うのは、まだら牛さんとTRPG配信古参のぱぱびっぷさんです」と語られる2人。 TRPGは、1970年代にアメリカで『ダンジョンズ&ドラゴンズ』が誕生して以来、半世紀以上も遊ばれ続けてきた文化だ。

その一方、「アナログゲーム」という括りがある種の縛りを発生させていた側面もあった。

長くTRPGに親しんできた2人が配信・オンラインでの利用を前提とした『エモクロアTRPG』を発表したことは、単純な1つのゲームの発表以上の意味があると言えるだろう。

新たな時代を迎えるTRPG

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