早川書房が『1984年』のマスクを発売 「ビッグブラザーはマスクを着けるか?」

早川書房が『1984年』のマスクを発売 「ビッグブラザーはマスクを着けるか?」
早川書房が『1984年』のマスクを発売 「ビッグブラザーはマスクを着けるか?」

画像はすべて早川書房のnoteから

POPなポイントを3行で

  • 早川書房が『1984』をモチーフにしたマスクを発売
  • ディストピアを描いた不朽の名作にインスパイア
  • コロナ禍に沈む現在と『1984』の関係
早川書房のECサイト「ハヤカワ・オンライン」で、『1984年』(ジョージ・オーウェル著)をモチーフにしたマスクが発売されました。

色は黒とグレーの2種類。

マスクには“1984”のタイポグラフィと、作中たびたび登場するスローガン「Big Brother Is Watching You」がデザインされています。

3つの独裁国家に支配された世界『1984』

3つの独裁国家に支配された世界を描いた『1984年』。

執筆されたのは1945年前後と第二次世界大戦が終結する間際、あるいはその代償が尾を引いている時代。

第二次世界大戦のきっかけをつくった当時のドイツやソビエト連邦(現ロシア)など、独裁国家の存在がいまよりも遥かに身近な頃です。

そんな当時、独裁国家による監視社会を描いた『1984年』は各国でヒット(刊行は1949年)。

その後も世界情勢が不安定になるたびに売上が上がるため、ディストピアを扱った代表的な作品としていまも読み継がれています。

コロナ禍に見舞われる現在と『1984』

現在も新型コロナウイルス(COVID-19)により社会が土台ごと揺れていますが、そこで必需品になったマスクが、この『1984年』をモチーフにしてつくられました。

発売が発表された早川書房のnoteには「ビッグブラザーはマスクを着けるか?」とあります(ビッグブラザーは作中に正体不明の独裁者として登場)。

その答えは各々の想像に任せるとして、現在、実際にコロナ禍においてもマスクを付けずに公の場に姿を見せる国家のトップはちらほらいました。

またマスクと同じく、いつの間にか必需品になったスマホから、『1984年』よろしく様々なデータが収集されています。

だからといっていまが『1984年』のような監視社会とはとても言えませんが、その萌芽は常に見え隠れしています。 そんなことを思うと、このマスクに込められたユーモアやアイロニーも見えてくるようです。

気になった方は、ハヤカワ・オンラインを覗いてみてはいかがでしょう?

文学の力

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商品情報

『一九八四年』マスク

希望小売価格
2,500円+税
2種4個セットは4,000円+税
デザイン
土井宏明
サイズ
フリーサイズ(横 180mm × 縦幅 150mm)

【素材】
外側:ポリエステル、内側:コットン
マスクは感染を100%防ぐものではありません(非医療用)
洗濯して繰り返し使うことができます。タンブラー乾燥はお控えください

※商品に関するお問い合わせはcustomer@hayakawa-online.co.jpまでお願い致します。不良品のご連絡のほか、こんな商品がほしい!といったご意見も歓迎しております。

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