私生活の動画データ提供で生活保護費用支給 前代未聞の社会実験が始動

私生活の動画データ提供で生活保護費用支給 前代未聞の社会実験が始動
私生活の動画データ提供で生活保護費用支給 前代未聞の社会実験が始動

POPなポイントを3行で

  • 132,930円支給される代わりにプライベート情報を全て提供する社会実験
  • 「ただ生きているだけで人は価値を生み出せるのか?」
  • Twitterでは様々な意見が飛び交う
1ヵ月で132,930円受け取る代わりに、自宅の浴室以外の全て死角なしでカメラを設置されると言われたら、やりますか?

フィクション作品の究極の選択としても出てきそうなこの問いを、実際に検証する社会実験が11月1日から始まっている。

プロジェクトの内容は、「東京都内23区の30歳前後の人々に支給される生活保護費用132,930円を提供する代わりに、私生活データを動画で収集し、消費者行動データとして価値をつくる」というものだ。

究極のデータ経済プロジェクト「Exograph」

Exograph」は情報が金銭的に大きな価値をもつデータ資本主義、あるいはデータ経済の可能性と課題をあぶり出す取り組みを行っており、本企画はその一環。

「Exograph」を運営している株式会社Plasmaは、納税や労働以外に「生き様のデータ」を提供することで社会に貢献し、社会保障や金銭的対価を受けるという選択肢があっても良いのではないでは?と考えた。そのような仕組みを提供して行くために、まずは社会として新しい価値観に対してどう対応するかを確かめる必要があるため、今回の実験を企画したという。

24時間のうち睡眠も合わせて8時間以上は自室で過ごしている方であれば誰でも応募でき、後日に行われる面接で実際の参加者を決定。

取得した動画データは、有識者や消費財メーカーをはじめとした企業へのヒアリングを通して、この実験を1万人規模で行なった場合に1人当たりの売上がいくらになるかを推定するのに使用する。1月末に結果を公表する予定だ。

SNSでは様々な意見が

なお、この実験では生活者が普段と変わらない日常生活を送れる状態を第一条件としているため、人物の顔や身体をCGでマスクするなどして匿名化。コンテンツとして一般動画配信することはせず、あくまで消費者行動データとして使用する。

とはいえ、Twitterでは様々な意見が見受けられる。 ただ生きているだけで人は価値を生み出せるのか?」という問いへの答えが、前代未聞の壮大な実験で明らかになるかもしれない。

前代未聞の出来事

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