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連載 | #294 ポップな画像を紹介してみた

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』表紙デザインを用いた幻のガレージキット

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』表紙デザインを用いた幻のガレージキット

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』ガレージキット/画像は愛媛県美術館の提供

POPなポイントを3行で

  • 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』のガレキが発売
  • 邦訳版の表紙をモチーフに製作
  • イラストを手掛けた真鍋博の回顧展にて販売
映画『ブレード・ランナー』の原作にもなったフィリップ・K・ディックの名作SF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』。

早川書房から出版された同作邦訳版の表紙イラストを再現したガレージキットが発売された。

ガレージキットは、表紙イラストを手掛けた真鍋博さんの没後20年回顧展にてオリジナルグッズとして販売されている。

展覧会は愛媛県美術館で10月1日(木)から11月29日(日)まで開催。

値段は税込4,000円。郵送も可能となっている。

頓挫にもめげず、発売された『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』ガレージキット

今回「没後20年 真鍋博2020」で発売されるガレージキットを製作したのは、ガレージキット原型製作・販売を手掛けるトムトムバーガーさん。

学生時代から『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』のファンだったというトムトムバーガーさんは、古本屋で真鍋博さん表紙のバージョンを発見し、そのセンスに感激。

真鍋博さんが表紙を手掛けた文庫版

数年前に真鍋博さんのイラストの電気羊のオブジェを製作したところ反響があり、ガレージキットを展示販売するイベント「ワンダーフェスティバル」にて、正式に版権を取って販売しようと動き出す。

トムトムバーガーさんが製作したオブジェ

しかし、予想はしていたものの、原画を描かれた真鍋博先生が亡くなっていたこともあったことから許諾は下りず頓挫してしまっていた。

今年の6月にそのことをTwitterに投稿したところ、そのツイートを見た愛媛県美術館から連絡があり、展覧会で販売できることになったという。 製作されたガレージキットは、真鍋博さんのイラストのイメージに加えて、作中で主人公・デッカードが見栄で飼い、周囲に偽物だとバレないか悩まされるという電気羊のイメージを組み込んだもの。

そのため、全て電子部品で作られている真鍋博さんの電気羊とは違い、ガレージキットの電気羊には原画にない歯車や機械部品が組み込まれている。

この点に関して、トムトムバーガーさんは「もう少し世界を勉強できていれば、真鍋博先生の原画の意図と、自分が中学生の頃から夢の中で住み続けたディックの世界のイメージと、もっと両立させることを出来たかもしれません。またチャンスがあれば、さらに真鍋博先生のイメージを取り込んで、よりイメージにディックの電気羊をつくり上げたいです。」とコメントしている。

様々な経緯を経ての発売となった『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』ガレージキット。作品に対して、作者のトムトムバーガーさんは以下のように想いを述べている。

未塗装組み立て式の個人製作ガレージキットを販売ささてくださった愛媛県美術館には感謝しかありません。購入された方はぜひ真鍋博先生の原画を見て、本書も擦り切れるほど読んで、ご自身のイメージに合うデッカードの電気羊を作り上げてください。

新生するSFと超ハイクオリティな作品

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