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フィリップ・K・ディック

ふぃりっぷ けー でぃっく

フィリップ・K・ディックはアメリカのSF作家。代表作に『高い城の男』『暗闇のスキャナー』『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』等。

目次

概要

ディックの小説は社会学的・政治的・形而上学的テーマを探究し、独占企業や独裁的政府や変性意識状態がよく登場する。後期の作品では、形而上学と神学への個人的興味を反映したテーマに集中している。

しばしば個人的体験を作品に取り入れ、薬物乱用や偏執病・統合失調症や神秘体験が『暗闇のスキャナー』や『[[ヴァリス]』といった作品に反映されている。

1963年、歴史改変SF『高い城の男』でヒューゴー賞 長編小説部門を受賞。1975年、未知のパラレルワールドで目覚めた有名人を描いた『流れよ我が涙、と警官は言った』でジョン・W・キャンベル記念賞を受賞。「私は私が愛する人々を、現実の世界ではなく私の心が紡いだ虚構の世界に置いて描きたい。なぜなら現実世界は私の基準を満たしていないから」とディックはそれらの作品について述べている。「作品の中で私は宇宙を疑いさえする。私はそれが本物かどうかを強く疑い、我々全てが本物かどうかを強く疑う」と述べるなど、ディックは自らを "fictionalizing philosopher"(小説化する哲学者)と称していた。尚、philosopherは、哲学者以外に、冷静な人や理性的な人、思慮深い人などを指す単語である。

44編の長編に加え(2010年1月現在)、ディックは約121編の短編小説を書き、そのほとんどがSF雑誌に掲載された。ディックは作家になってからはほぼ常に貧乏だったが、死後になって作品が『ブレードランナー』、『トータル・リコール』、『スキャナー・ダークリー』、『マイノリティ・リポート』といった映画になってヒットしている。『バルジョーでいこう!』(Confessions d'un Barjo )のような一般映画も、ディック作品を原作として生まれている。2005年、タイム誌が1923年以降の英米の小説ベスト100を掲載したが、そこに『ユービック』も含まれていた。

2007年、ディックはSF作家として初めて The Library of America series に収録されることになった。

アメリカSFを全面批判した、ポーランドのSF作家スタニスワフ・レムは、唯一ディックを称賛し、「ペテン師に囲まれた幻視者」と彼を評している。ただし、後の1976年に「アメリカSF批判」の件でレムがアメリカSF作家協会から追放される「レム事件」が起きた際、ディックは「ポーランドで自分の作品が騙して出版された」として、レムを猛烈に批判した。

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