見ての通り、手のひらに乗るほどのサイズ感の「ドラネッツ」。
丸みのあるデザインと豊富なカラーリングが特徴です。 種類はドラゴン、ワイバーン、たつ、海竜の4つ。それぞれ立たせたり座らせたり、様々なポーズを取らせることができます。
このように可愛らしさと柔軟な設計が光る「ドラネッツ」ですが、どのような制作過程を経ているのでしょうか。制作者のスナガワさんにいろいろと聞いてみました。
お気に入りは最新作の「海竜型」
──造形はBlenderを用いているそうですが、出力は3Dプリンターなどで行っているのでしょうか?スナガワさん 形状はBlenderで作成し、自宅にある3Dプリンターで立体出力をして原型を作成しています。この原型ができたらゴム型を作ってレジンキャストで製品を成型します。
最初は自前の設備で製造していましたが、今はガレージキット界で有名な業者さんに製造をお願いしています。
──「ドラネッツ」をつくる上でこだわられている点はありますか?
スナガワさん 「ドラネッツ」のキットタイプであるボディを2色選んで、自分だけの組み合わせにできるのがポイントです。
業者さんにも協力してもらい、現在はボディ色を20色用意しています。お気に入りのカラーでつくれるようになりました。
──では、スナガワさん自身が最近の作品で気に入っているものはありますか?
スナガワさん 最新作の海竜型が気に入っています。 スナガワさん 海に住む生き物の美しい曲線が好きなのですが、海竜型にはそれがうまく取り入れられたと思っています。また、裏テーマでバイクをモチーフに取り入れていて、かっこいい線も目指しました。
「ドラネッツ」のユーザーさんは女性が多いので、かっこいいモチーフでも大丈夫か心配でしたが、気に入っていただけているようで嬉しいです。感想も圧倒的にかっこいいよりかわいいが多いですね。
ゾイドから着想を得た「かわいい動物ロボット」
──タカラトミーの玩具・ゾイドなどもつくられているそうですが、ドラネッツはどのようなきっかけ・着想でつくられたのでしょうか?オリジナルゾイド「ヴァルキリーライガー」完成しました。
— スナガワ (@s_sunagawa) May 25, 2020
輝く装甲を持つライオン種のゾイド。
北欧神話に登場する戦乙女がモチーフです。
進化解放でウイングブースターとランスを展開。
加速しての強烈な一撃を与える。#ゾイド #ゾイドワイルド pic.twitter.com/PWYQpqBCV5
スナガワさん ずっとゾイドが好きで、ゾイドのガレージキットをつくったりもしていました。
3Dプリンタを買ってから、デフォルメしたかわいいゾイドをつくってみたことがあり、こちらはたくさんの反応を頂けまして。
スナガワさん ちなみにかわいい動物ロボットという方向性は、これで着目しました。チビワイルドライガー撮影しました。Dスタイルシリーズのバランスで作っています。
— スナガワ (@s_sunagawa) November 7, 2018
ワイルドシリーズの特徴の目のパーツは磁石で固定してあり、表情を変えることができます(これがやりたかった!
3DプリンタのPhotonで出力して磨きと塗装を行っています。#ゾイド #ゾイドワイルド pic.twitter.com/mA4MCMX60q
ドラネッツは基本的にドラゴンをモチーフとするシリーズですが、これはわたしがドラゴン好きだったからです。
そのうえでドラゴンは多様な形のものがいるので、シリーズとしてつくるのは面白いかなと思っています。見た目はAIBOのように、家にいたら楽しそうなロボットを目指しています。
今週末の「デザインフェスタ」で買えちゃう
スナガワさんは今週末の11月7日(土)、8日(日)に東京ビッグサイトで開催される「デザインフェスタ」で「ドラネッツ」を販売するそうです。普段は通販サイトで販売している「ドラネッツ」を目の前にして買える機会になるので、気になる方はぜひ週末の予定に組み込んでみてはいかがでしょうか。
ちなみにこちらの「ドラネッツメーカー」(外部リンク)で好きな色の組み合わせをシミュレーションできるので、いろいろと遊んでみるのが吉です。
多彩な組み合わせからお気に入りのカラーリングを見つけて、あなたの手のひらにドラゴンたちを迎えましょう。
今日もどこかで生まれるクリエイティブ
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