過去最多となる16万8248人の来場者数を記録、さらには2020年の開催も発表され幕を閉じた「ニコニコ超会議2019」。
開催前、ニコニコ動画事業の低迷は位置情報ゲーム『テクテクテクテク』の終了と、超会議を主催するドワンゴにはネガティブがニュースが続いていました。 その中で会場来場者数16万8248人、ネット来場者数:666万3612人と、いずれも前年を上回る数字はイベントとしての力を示す結果に。
ニコニコ動画で古くから実況者として活躍するもこうさんも「超会議はまだまだ需要のあるイベントだと思う」と、イベント自体の価値については評価しています。 「『ニコニコ』という冠名に違和感がある」「もはやニコニコ動画を見ていない」といった厳しい意見も交えながら、「ネット超会議、YouTube超会議として来年も開催してほしい」とエールを送っていました。ハチ MV「砂の惑星 feat.初音ミク」
そんな課題も期待もある「niconico」のすべて(だいたい)を地上に再現した超会議の会場を、ニコニコ動画が生んだクリエイター・ハチ(米津玄師)さんの曲「砂の惑星」に登場する初音ミクとともに振り返りたいと思います。
【写真】「砂の惑星」初音ミクと歩く超会議をもっと見る 撮影:mono(@mono_024) モデル:つんこ(@Garterbelts_) ウィッグ制作:shotac(@shotac_)
過去最多の入場者数を記録したのもうなずけるほどの熱気や人の多さでした。 例年通り多くの企業がブースを出展。中でも目についたのは、広い会場の真ん中にそびえ立つ巨大な本棚が登場したKADOKAWAのブース。
さながらニコニコ動画を支える巨木のような印象で、およそ3万冊が収容された高さ10mもの本棚を前に、訪れる人たちが次々と写真を撮影していました。 アニメ化も決まった『アズールレーン』や“中国版ニコニコ動画”などを運営するbilibiliのブースにも多くの人が集まっていました。ニコニコ動画によく似たマスコットキャラクターのバルーンは、遠くからでもよくわかります。
bilibiliは2013年から超会議のようなイベント「ビリビリワールド」を開催中。1年前にはアメリカのNASDAQ市場に上場するなど、海外展開も目立っています。
お馴染みの自衛隊ブースには大きな戦車が登場。いろいろなジャンルからの出展、そしてファンが集まれるのは超会議の面白さではないでしょうか。 戦車の前で撮影していると、自衛隊の広報の人から「YouTuberの方ですか?」と声をかけられました。
超会議であっても、ニコニコ生放送をおこなう生主よりYouTuberのほうがメジャーな存在なのは、ひとつの象徴的な事例として考えることができるかもしれません。 一方で、ニコニコ動画の代名詞である「歌ってみた」や「演奏してみた」のブースも盛り上がっていました。
撮影時は「アイドルマスター」の曲を歌っている人が「総選挙では自分の推しアイドルに投票してほしい」と叫んでいました。 会場で最も盛り上がっていたステージのひとつが、ボーカロイドDJをおこなうライブ会場でした。多くの人がペンライトを振りながら歓声を上げ、そのボルテージは会場随一。
ニコニコ動画におけるというより、プラットフォーム関係なくYouTubeも含めたボーカロイドコンテンツの再興を感じられる熱気が漂っていました。
ボーカロイドに負けないくらいの盛り上がりで、過去最多の来場者を記録した背景に2018年から始まった超会議におけるVTuberの躍進があることは間違いありません。 コスプレにおいてもボーカロイドのキャラクターのコスプレとあわせてキズナアイさんや輝夜月さん、YuNiさんなどVTuberのコスプレが目立ちました。 イベントは盛況であるものの、初めて参加する人にとっては「何がどこでおこなわれているのか」がわかりづらいのも事実。
実際、初参加だったKAI-YOU編集部のメンバーも戸惑いを口にしており、良くも悪くも「カオス/混沌」なイベントであるのも相変わらず。 プラットフォームとしてのニコニコ動画は低迷していますが、ニコニコ動画が生み出した数々の文化やコンテンツは次のステージへと進んでいます。
そうした中で開催される「ニコニコ超会議2020」では、どのように「niconico」のすべて(だいたい)を地上に再現するのか、注目していきたいと思います。 【写真】「砂の惑星」初音ミクと歩く超会議を全部見る
開催前、ニコニコ動画事業の低迷は位置情報ゲーム『テクテクテクテク』の終了と、超会議を主催するドワンゴにはネガティブがニュースが続いていました。 その中で会場来場者数16万8248人、ネット来場者数:666万3612人と、いずれも前年を上回る数字はイベントとしての力を示す結果に。
ニコニコ動画で古くから実況者として活躍するもこうさんも「超会議はまだまだ需要のあるイベントだと思う」と、イベント自体の価値については評価しています。 「『ニコニコ』という冠名に違和感がある」「もはやニコニコ動画を見ていない」といった厳しい意見も交えながら、「ネット超会議、YouTube超会議として来年も開催してほしい」とエールを送っていました。
【写真】「砂の惑星」初音ミクと歩く超会議をもっと見る 撮影:mono(@mono_024) モデル:つんこ(@Garterbelts_) ウィッグ制作:shotac(@shotac_)
「砂の惑星」で歩く「ニコニコ超会議2019」
4月27日10時半頃の入場口付近。多くの人がお目当てのブースに向かうべく早足で歩いていきました。過去最多の入場者数を記録したのもうなずけるほどの熱気や人の多さでした。 例年通り多くの企業がブースを出展。中でも目についたのは、広い会場の真ん中にそびえ立つ巨大な本棚が登場したKADOKAWAのブース。
さながらニコニコ動画を支える巨木のような印象で、およそ3万冊が収容された高さ10mもの本棚を前に、訪れる人たちが次々と写真を撮影していました。 アニメ化も決まった『アズールレーン』や“中国版ニコニコ動画”などを運営するbilibiliのブースにも多くの人が集まっていました。ニコニコ動画によく似たマスコットキャラクターのバルーンは、遠くからでもよくわかります。
bilibiliは2013年から超会議のようなイベント「ビリビリワールド」を開催中。1年前にはアメリカのNASDAQ市場に上場するなど、海外展開も目立っています。
ボカロステージの盛り上がり
さまざまな官公庁や地方公共団体、将棋で有名な山形県天童市の春の風物詩「人間将棋」など、バラエティ色の豊かさは超会議の特徴。お馴染みの自衛隊ブースには大きな戦車が登場。いろいろなジャンルからの出展、そしてファンが集まれるのは超会議の面白さではないでしょうか。 戦車の前で撮影していると、自衛隊の広報の人から「YouTuberの方ですか?」と声をかけられました。
超会議であっても、ニコニコ生放送をおこなう生主よりYouTuberのほうがメジャーな存在なのは、ひとつの象徴的な事例として考えることができるかもしれません。 一方で、ニコニコ動画の代名詞である「歌ってみた」や「演奏してみた」のブースも盛り上がっていました。
撮影時は「アイドルマスター」の曲を歌っている人が「総選挙では自分の推しアイドルに投票してほしい」と叫んでいました。 会場で最も盛り上がっていたステージのひとつが、ボーカロイドDJをおこなうライブ会場でした。多くの人がペンライトを振りながら歓声を上げ、そのボルテージは会場随一。
ニコニコ動画におけるというより、プラットフォーム関係なくYouTubeも含めたボーカロイドコンテンツの再興を感じられる熱気が漂っていました。
過去最多の来場者に貢献したVTuber
ボカロステージの裏では、バーチャルYouTuber(VTuber)のライブステージが。ボーカロイドに負けないくらいの盛り上がりで、過去最多の来場者を記録した背景に2018年から始まった超会議におけるVTuberの躍進があることは間違いありません。 コスプレにおいてもボーカロイドのキャラクターのコスプレとあわせてキズナアイさんや輝夜月さん、YuNiさんなどVTuberのコスプレが目立ちました。 イベントは盛況であるものの、初めて参加する人にとっては「何がどこでおこなわれているのか」がわかりづらいのも事実。
実際、初参加だったKAI-YOU編集部のメンバーも戸惑いを口にしており、良くも悪くも「カオス/混沌」なイベントであるのも相変わらず。 プラットフォームとしてのニコニコ動画は低迷していますが、ニコニコ動画が生み出した数々の文化やコンテンツは次のステージへと進んでいます。
そうした中で開催される「ニコニコ超会議2020」では、どのように「niconico」のすべて(だいたい)を地上に再現するのか、注目していきたいと思います。 【写真】「砂の惑星」初音ミクと歩く超会議を全部見る
「ニコニコ超会議2019」の記録
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連載
例年幕張メッセで開かれているニコニコ文化の祭典「ニコニコ超会議」。 平成最後となる「ニコニコ超会議2019」では、前年から新たに加わった「バーチャルYouTuber」や例年人気を集める歌舞伎、さらに改元ならではの企画「超平成・超令和」ブースなども用意。 時代の節目におこなわれる大型イベントの事前情報はもちろん、会場のレポートをお届けしていく。
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